2.結婚生活に今一つ馴染めない女性が妊娠をきっかけに一人で放浪する。偶然知り合った男性が知的障害者だと知り、幾度か別れながらも彼の存在が気になっていく。ジェームス・カーン演じる元フットボール花形選手が時折見せる笑顔。これが見るものには哀しく写りました。純粋=知的障害という設定は納得いきませんが、ジェームス・カーンの演技に免じてあげましょう。何もかもを忘れさせてくれる男性を求め現実から逃避する女性と事故のためこれまでの生活を失ってしまった男性との対比がこの作品のすべてです。多少尻切れトンボで終わる哀しいラストでしたが主人公の女性の一見不可解ともおもえるその真意にはいったい何が秘められていたのでしょうか・・・最後まで分かりづらかったです。タイトルの「雨の中の女」っていうほど印象的な雨のシーンは出てこなかったです。