1.《ネタバレ》 前半は良いです。。
死んだ息子の友人だといって訪れ、家族のそれぞれの悩みや不満を巧みに取り除いて
心を掌握していくところはなかなか見ごたえがありました。
イケメンで礼儀正しいし細マッチョだし。
でも、実は・・・というのはよくある話なので、正体や何故家族の元を訪れたのか、
その辺のオチが重要になります。
けれど、オチが弱いです。
多分、友人というのも「家族を頼む」と言われたのも本当だと思います。
でも、娘が軍へ電話したことで、自分の居所や素性がばれてしまったので、
プログラムどおり痕跡を一掃して逃亡しようとした。
その辺をもっと掘り下げて、特殊部隊との銃撃戦に繋げてけば傑作になったかもしれません。
それなのに、そこはアッサリ流して後半の学園ドラマへ突入。
これはもう、監督がただハロウィンの舞台の中でやりたかっただけだなと見てて苦笑いしてしまいました。
特殊部隊を一掃できるほどの戦闘力がある殺人マシーン(として肉体改造されたのでしょう、異常な回復力とか)が、
ど素人の姉弟にやられるなんて、実は姉弟を殺す気は無かったんではないか、とさえ思えてきます。
それなら、いっそ、両親も殺さなくて良かったのに。
例えば、
パターン1 両親を殺さない(罪の無い一般人は殺さない)→無敵の殺人マシーンだが人間らしさは残っている
→何処かへ逃亡、軍の追跡は続く→もしかして続編あるかも
パターン2 両親を殺す→感情よりもプログラム優先→闘い方を教えた弟によって死ぬ
→被験者は自分では死ねないので弟に殺されて満足して死んだ→感動
というようにするとか。
どっちにしても、ありがちな設定なんだから、スッキリさせて欲しかったです。