7.《ネタバレ》 今回は犯行動機を伏せてのストーリー展開で、動機の解明が最大のポイント。
ミステリーとしては凡作の部類か。
昔鳴らした名闘牛士という設定であれば、若い頃のつもりでやって動きが鈍くて失敗するというならわかる。
いくらブランクがあっても闘牛士の本能とプライドで少なくともアクションはするはずで、すくんで動けなくなるとは思えない。
仮にそうなったとしても、名誉回復の手段なら長年の相棒を殺すのではなく、命を懸けても牛とのリベンジマッチを選ぶはず。
ストーリーに無理があるので、すんなりと入ってこない。
ただ『ロンドンの傘』と同じく外国での事件なので、メキシコならでは異国情緒が味わえる。
ロンドンのダーク部長とのコンビもおもしろかったが、サンチェス警部とのコンビも楽しい。
闘牛といえばスペインのイメージが強かったけど、メキシコでも人気なんだな。