《改行表示》22.《ネタバレ》 アクション満載なのだが、前作からの続き的な部分が多すぎて、この一本だけ鑑賞して楽しもうという御仁には不向きかも。その点はちょっと問題かな。 ダニエル・クレイグはボンドとしてはかなりのはまり役。そして彼の着こなしは男性として大いに参考にしたいところ。まああくまで参考にしたいというだけで、真似はできないのだけどね。 ストーリーは、前作からの続きということを差し引いても、お世辞にもわかりやすいとは言えない。スパイ映画って、誰が敵でどうすれば世界が救えるのかってことが単純明快でないと、そこが気になってなんだか楽しみづらいんだよね。そこが問題。 そしてM。ジュディ・デンチはキャリアもあって素晴らしい女優であることは間違いないと思うのだが、個人的にこの役にははまってない気がしている。でもこの後の007でもずっと出続けるんだよね。彼女絡みのシーンが多いんだから、まあこれは諦めるしかないか。 これまでの007シリーズよりも人間臭いボンド、という触れ込みに違わぬボンドは、意外に嫌いじゃないな。 |
21.《ネタバレ》 クレイグ2作目。前作より落ちるが、まだ及第点。ボンドガールは、こちらの方が良い。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-10 22:12:41) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 復讐は果たされた。 そのついでに黒幕組織を暴き、偽善者を倒し、女の子の復讐も手伝ったりするボンド。 前後編の「後」はとても乾いた空気が沁みる、リッチだったカジノに比べると今回の舞台はボンドの心を示すかのように乾いた舞台が多い。 黒幕の影が蠢く本編は安らぎはなく全編通して緊張がはりつめている。そりゃボンドは怒ってるからね。 アクションシーンの見所はなんといってもオープニングソング後のクァンタムの手先との死闘。立体的なあの戦いは素晴らしかった。 それに今回は物語の終わりに往年のガンバレルがあったり、ゴールドフィンガーのオマージュがあったりとそこもちょっとニヤリと来る所でした。 にしても今回の悪党グリーンは前回のルシッフルに比べると随分小物感漂うのがなんともいえませんね。 前作と違いなにか大人の事情が見え隠れして、ちょっとスケールは前回の大ボリュームからしたら小さくなってしまったけれど、とても面白かったです。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-11-18 12:44:45) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 追い詰めきれない。 「君は、ぼくにとって最悪の結末を用意してくれたみたいだよ」そう言うと不服そうに彼は、 「そうでもないさ、こんなことじゃ誰も死なない。君だってそうだろ?事実、死ななかった」 死ななかったならそれでいいのか?そうじゃないだろ。ふざけんな。そう言いかけたが、僕は彼を殴り倒すことにした。そして近づいた瞬間に、視界は黒くなって、花の色のような輝きが僕の視界に現れると、ぼくはもううごけない。 なぜ、協力者がいると言う当たり前の発想に至らなかったのだろう。浮遊感を感じながらぼくはその中を泳ぎ切って、眠った。 と言うレベルの間抜けさが、ボンドに襲いかかる。2時間目一杯にだ。だけど、現代のボンドは昔と違う。間抜けな敵が助けてくれるかの如くヘマをするわけじゃない。相変わらず銃弾がボンドに命中するわけでもなく、捕まったり毒を盛られたりするのも通常操業だけれど、なんとなく自力で切り抜けてしまうあたりが新しい。 そう。ボンドはすっかり工作員として有能だ。米軍に一報入れれば10分で解決しそうな事案に男女でのこのこ現れて、秘密基地にまで乗り込んでしまうあたり、盤石のらしさではあるのだけれど、なんだろうかこの説得力は。だけど、ボンドに必要なのはこう言うことなんだったろうか。 どうしようもなく間抜けで無能でいい男なボンドの、スクリーンに映らない凄い部分を勝手に想像して、スクリーンに映らない凄いスパイを作り上げるという作業の素材なはずなのに、今のボンドは映画本編でそれをやってしまう。ずいぶんとお節介だ。 【黒猫クック】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-09-20 22:05:17) |
18.前編のカジノ・ロワイヤルよりさらにめまぐるしくスピーディーな展開の映画でした。好みの問題でしょうが、物語の背景をもうちょっと丁寧に描写してじっくりとした展開にしてもらうとさらに面白い映画になったと思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-23 18:39:56) |
17.《ネタバレ》 ワールド・ウォーZという作品を観ていると、設定上は一応、世界がパニックでさあ大変一体どうしたらよいのか、という内容なもんで、主人公も一応、自信無さそうな迷いの表情を浮かべて見せるのだけど、それがうわべだけで、行動や態度にはあまり反映されないところにちょっと違和感を感じちゃう。世界各地で危機にあいつつ、それを切り抜けていく主人公のストレートな活躍を観ていると、こういう役柄は、半端に迷ってるふりをする主人公よりも、何一つ迷うことのないジェームズ・ボンドみたいなヒトの方が相応しい。で、実際、同じマーク・フォースターという監督が手掛けた007シリーズが、コレなんですな。物語の都合もあれば、クレイグ=ボンドのもつ雰囲気もあるかも知れないけれど、このボンドは、迷わない、表情も変えない、ただ、殺しのライセンスを濫用し続ける彼の行動の中に、怒りが表れている。もちろん007ですから、海上やら空中やらで曲芸みたいなアクションもやって見せなければならず、シリアスなボンド像がそれと相容れるのか、という問題もありましょう。また特に、007シリーズにおける殺しの場面というのは、多少オチャラケを含んだ、一種のショーとしてあったりした訳ですが、本作ではそういう要素が乏しいばかりか、ボンドが最後に敵に与える仕打ちに至っては、それは画面外での「野垂れ死に」ってんだから、画面内での華々しい死に様という悪役の特権を拒絶しており、これまた随分、辛辣なのです(ワールド・ウォーZのゾンビより扱いが悪いかもしれんなあ)。そういうシビアさもあり、はたまた106分という尺の短さもあり(シリーズ最短かな?)、本作、ひきしまった印象があります。ただ、アクションシーンをもうちっと丁寧に見せてくれたら、さらに数段ひきしまったかとも思いますが。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-15 00:31:50) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 スカイフォールを観て確認したら、こちらはレビューし忘れていたので再鑑賞、ボンドガールの活躍が目立ちますね、スカイフォールで、やや物足りなさを感じたのはこのあたりかもしれません。マチューは子悪党をさせるといい感じにハマりますね。新生ボンド3作では一番低い得点ですが、個人的には1>2>3かな。 【追記】新作に向け再鑑賞、中身はほぼ忘れてました。記憶に残っていたのはボンドガールのオルガとオープニング曲だけでした、ジャックホワイトとアリシアキーズのコラボなんだけど、ジャックの存在を知り過去の楽曲聞いてます。 この後勢いで3,4も観る予定で期待しない方が良いみたいだけど中身覚えてないから心配ないw 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-22 08:49:15) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 正直言って僕はダニエル・クレイグになってからのジェームス・ボンドは好みにピッタリ合っている。 それ以前の、2代目以降の余りに荒唐無稽でゆるゆるなMi6のスパイには何の魅力も感じなかったのだが、クレイグ版のこのシリーズは、ボンドという男の超人的な身体能力、洞察力、戦闘力は旧シリーズを遙かに超越して「あり得ない」シーンの連続であるにもかかわらず、しかし確かにスクリーンの向こうにこの男が生きているという生々しさを感じさせる、新世代、21世紀にふさわしいアクション大作と言えると思う。 本作を観ていて既視感を感じたのだが、本作のアクションシーンの監修は「ボーンアルティメイタム」と同じスタッフなのだとか。確かにカットを細かく細かく刻んで凄まじいまでのスピード感を演出するその手法は同じだ。しかしあちこちの批評を見ていると、このせわしすぎるカット割りを好ましく思わない人もいるらしく、賛否両論のようだ。個人的にはこういう手法は好みに合っている。 惜しむらくは本作が前作の続編という扱いで、ストーリーが非常にわかりづらいというところ。まあ、アクションだけでも充分楽しめますが。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-12-09 13:34:15) |
《改行表示》14.今の時代に合ったボンドという感じがして、観ていて心地いい。 進むべき方向に進んだという印象を受ける。 ピアーズブロスナントの後期が前時代の限界という気がしてたから。 マティスが死んだことは非常に残念だった。 そしてもう一つ。 ヒロインがあまり魅力的じゃない。 前作のヴェスパー以上の魅力があっては困るが、あまり魅力に欠けるのも困る。 ダニエル・クレイグボンドを観てから、前の世代のボンドのうちの一人を観ると、あまりのバカ丸出し振りに笑ってしまうこと請け合いだ。 【タックスマン4】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-23 16:44:42) |
13.《ネタバレ》 ダニエル・クレイグの007は面白い!前作同様、アクションシーンのキレも鮮やかで、取り上げる話題も新鮮。いまや外交の世界では水をどうするか、というのは常識。そこをついた作品は初めてだ。ディンチの‘M’もサマになってきたし、昔のように今後が楽しみなシリーズになってきた。次回作はもうちょっとユーモアが欲しいな。あと、ちょっとしかでてないボンドガールのフィールズさん。あんな残酷な仕打ちを受けるとはちょっと可哀そうだ。パーティで敵をさりげなく足でひっかける場面でもうちょっと活躍するのかな、と思ったんだがなあ。それにしても外務省のトップまでもが頭を痛める、ボンドの暴れっぷり。007って大物だったんだねえ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-13 23:14:46) |
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12.前作同様、お金かかってるし、アクションシーンは楽しめます! しかし、物語の方は展開が早く、駆け足状態で淡泊..&ご都合主義..暇つぶしで観るなら、堪能出来ます... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-07-21 13:02:00) |
11.《ネタバレ》 アクションがもう、いちいち凄いのなんのって。ダニエル・クレイグ体当たりの熱演が光ります。そう、これぞダニエル・クレイグのボンドだなって思うわけです。前のボンドだったピアース・ブロスナンは、インテリっぽい感じを売りにしてるのに対して、ダニエル・クレイグはワイルドを売りにしてますからね。こういう派手な感じ、肉弾戦みたいな感じは、ワイルドを売りにするダニエル・ボンドならでは、という思いがします。難癖をつける点は、飛行機から落下してパラシュートで着地するシーンがもろCG臭かったところぐらいですかね。後は、悪役にあんまり魅力がない点かな。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-01 23:42:30) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 いきなり迫力満点のカーチェイスを観せられ、その後もアクション満載で、楽しめました。 アクション映画としてはverygoodでしたが、ジェームズ・ボンドとなると?です。 私の中では、先代ボンドのイメージが強く、あくまでジェントルマンで優雅に振舞って女を口説き、敵を倒す。これがボンドでした。 ダニエル・ボンドは、いいんですが、あまりにも必死すぎる。もう死に物狂いって感じです。 いや、面白いからOKなんですが…。 優雅なダニエル・ボンドも観たいです。似合わないかな。 【かずまる】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-06-23 10:53:00) |
9.《ネタバレ》 ○今作はボンドの復讐がメインで、ボンドガールの復讐はちょっと取って付けた感あり。そしてボンドガール自体の出番がどうも少ない。あまりに助けすぎるのもどうかだが。○アクションシーンも序盤・中盤と良かったが、終盤はロケーションの割にあっさり。○でもまぁテンポも良かったのでそこそこ楽しめた。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-10 20:50:29) |
8.《ネタバレ》 前回からの続編という形をとっているということだったが、本当に前作を見ていないとわからないところがあった(見ておいてよかった)。しかし、前作よりもアクションが増え、迫力もあるのだが、ストーリーがいま一つピンとこない。冷静なスパイであるべきボンドが感情に押し流されすぎではないか。そもそもカメラワークについていけないところもあって残念。しかし、決してつまらないわけではない。次回作にも十分期待している。ところで、ドミニク・グリーンは“後頭部”を撃たれたの? 【mohno】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-18 04:01:42) |
7.《ネタバレ》 この映画で、ボンドはあらゆる感情を押し殺した虚ろな姿で描かれている。表情をまったくかえずに女とキスし、悲しみの表情をまったくみせずに死んだ友を、ゴミ箱に捨てるという仕方で悼む。同様に、アクションやストーリーの点でも、この映画は徹底的に虚ろだ。観客にシーンを味わう余裕を与えないほどに切迫感をもって重ねられるカット。したがって、この作品をみた観客は、虚ろなボンドに共感するには忙しすぎるカット割りのせいで、あらゆる感情移入が中途半端になったまま、非常に煮え切らない鑑賞感を抱くことになるだろう。事実、この作品は一つのスパイものとしてみれば非常に煮え切らない作品だ。しかし、もしこの作品が、ボンドの虚ろさを描くのに、一つ一つのシーンではなく、作品全体を用いようとしたのであれば、このなんともいえない中途半端な鑑賞感は、この作品の狙い通りだったことになる。また、歴代のボンドのなかで、突出してクールなダニエル・クレイグの持ち味を生かすという点では、この作品は007ものとしては、ひそかに記念すべき一作になっているのかもしれない。 |
《改行表示》6.《ネタバレ》 アクションシーンは全編に渡り派手で、イタリアの屋根伝いにチェイスを繰り広げる所なんかはスリル満点で楽しめました。冒頭のカーチェイスもいい感じ。 少し気になったのは、ボンドガールの存在感が薄い点、復讐と云うテーマを大して掘り下げなかった点、また次回作に続く点、戸田さんの字幕、などと云うところでしょうか。 しかし前作とは違い、アクションシーンが常に続いていて最後まで飽きずに観る事ができました。007の中では結構良作だと思います。 あと最後のエンドクレジットへの入りがカッコイイですね。ファンサービスのつもりだったのか、少しニヤっとさせられました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-30 01:35:48) |
5.《ネタバレ》 いきなりのカーチェイス、肉体フル稼働のアクション、飛行機による空中戦など、相変わらずの派手な演出ながら、肝心のストーリーがいまいちわからない。前作「カジノ・ロワイヤル」で死んだ恋人ヴェスパーの仇が誰なのか、前作でも出ていたマティスはなぜ殺されたのかなど、もう一度前作を見たいなと思ったのは確か。前作同様、主題歌と敵役は秀逸。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-28 14:32:16) |
4.ウーン。アクションは、どうしてこういう映し方になってしまうのか!全く、見えねえよ!アンタ単に動体視力悪リィんじゃない?え!俺が悪いの?いやそんなことない!見えないものは、みえねえんだよ!!アホか!センスなし。すこしも面白くない!ジャッキーをみならえ!アクションをこういうどうでもいい撮り方してるから、”作品の価値”が薄れるのだ。まったく印象に残らない。すぐに消え去る!しかーーし!!うって変わって、しかしながら、内容はとってもいいねえ!今風にいうならば、すげえクール!!大好きです。それから、これはどうみても”マックイーン”への”ゲッタウエイ”へのオマージュですねえ。もっとも、クレイグはマックイーンには遠くおよばないが。マックイーン人気は今、世界的である。それから、Mはあんまり出て来ないで欲しい。(きんどうさんみたい) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-26 21:37:52) (笑:1票) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 前日に「カジノ・ロワイヤル」を再鑑賞し、万全の状態で臨んだ。相変わらずの凝ったオープニングで、期待も膨らむ。前作はトランプをモチーフにしていて、カラフルで華やかだったから、個人的には前作の方が好み。でも、今作の砂をモチーフにした造形もすごく良かった。 初めから怒涛のアクションシーンが炸裂するつくりも、前作と共通している点でしょう。今回は壮絶なカーチェイスで幕を開け、そこからイタリアのシエナで追いかけっこ。前作はボンドの特性を披露する見事なアクションシーンだったのに対し、今作はそこまで意識はされておらず、残念だった。ボーンシリーズ以降、メジャーになったカットバック多用型の(個人的には好みだが、何が起こっているかわかりにくいという意見もある)アクションシーンだった。 ただし、その後の展開はアクションのつぎはぎのような印象が否めず、大満足とはいかなかった。ストーリーも一本調子で変化に欠ける。ボスキャラのマチュー・アマルリックも少し貧弱で線が細い。総合的な印象としては、前作の方が良かったが、映画館で観れば、十分楽しめるレベルだと思う。 今作がシリーズの中で果たす役割としては、①敵の「組織」はかなり大規模であることが明らかになったと言うことと②ボンドが過去の思いをふっきり、スパイとして一応の完成形に到達したということだろう。次作では、ボンドの温かさと冷たさをどう出していくかが難しくなったと思う。スパイに成りきったボンドが、あまり人情味を出してもおかしいし、かと言って目的のためには手段を選ばず、誰彼かまわず利用する冷酷なマシーンと化していても、支持は得られないだろう。次作のボンドの人物造形に課されるハードルがぐんと増した気がする。 意外だったのは、前作よりもアクションシーンの比重が増していたこと。監督の人選などから、もっとドラマ性を高める方向に持っていくのかと思っていたが、良い意味でも悪い意味でも裏切られた。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-25 18:18:17) |