1.《ネタバレ》 劇場では見逃してしまったため、2D版のDVDにて鑑賞。よって立体映画としては評価不能だが、その分発色と彩度は鮮やかすぎるくらいで
存分に堪能出来る。
数多く登場する水面のショット、雨の夜の交通のショットなどがどう立体化するのか、機会があればでひ3Dで観てみたい。
単にレイヤー感を強調するためだけの3Dでないことは中盤の件のショットをみてもわかる。
ぞんざいにも見える傾き気味のレイアウトの妙、画面横から突然フレームインする男の暴力的な動き、イントロが何度もリフレインされるスラブ行進曲。
この音響編集がともすれば挑発的でもあるのだが、このあたりが押井守のいうところのダレ場理論にも通ずるのだろう。
「映画は快感原則をどこかで停滞させたり、裏切ったり、阻止したりすることで初めて映画になる。」という。
実際、このチャイコフスキーなどは映画を見終えてから、じわじわと来る。