1.猫が可愛い♪というだけの作品かと思いきや、意外と深いところにまで踏み込んでいて、ちょっとドキドキしました。
猫屋敷とか、ペット禁止のマンションで猫を飼う行為とか、見る人によって賛否両論って感じになるんじゃないでしょうか。
僕はどちらかと言うと肯定派なので、仕方ないよねぇって感じで生温く観賞できましたけど、モラルとかマナーに厳しい人は嫌悪感を抱くかも。
作品の本筋となるねこタクシーの可否に関しては、一応きちんと許可を取るという方向性で進むので問題はないのかも知れないけど、猫の本当の気持ちにまで踏み込んでしまうと虐待に当たるという意見も出てしまうんですね。
作中でのその辺りの解決法がかなりいい加減でしたけどね。
作品全体の雰囲気としては、いい感じに力の抜けたゆるさが猫の愛らしさと相まって最高の雰囲気を作り出してたと思います。
主演の御子神さんとコムギに助けられた感もありますけど、僕はこういう作風好きですよ。
あと、どうでもいいことだけど、娘のポリシーの無さには呆れますね。
猫は猫、親父は親父という姿勢を貫いて、忌み嫌い続けて欲しかったです。
そんな簡単に贖罪が叶うなら、世の中の親父たちはみんな猫を連れて帰ってきてしまいます。