1.《ネタバレ》 流れる音楽のセンス抜群、映像もどこかモノクロ的で美しい。
二度と戻らない青春時代を描きつつ、その時代を振り返る部分も、とても丁寧に感傷的に描かれている。
青春時代に抜きん出て輝いていた男が、大人になったら意外と平凡な人生だったり。
そして、青春時代に恋心抱いていた異性と久しぶりに再開したら、名前も忘れられていたり。
時間の経過が生み出す、どことない人生の哀愁をさらりと描いている辺り、何とも感慨深く、それでいてじわじわくる。
この映画は、決して大きな事件が起きたりするわけではないけれど、心の琴線に触れる、日本映画ならではの繊細な魅力があって好み。