1.《ネタバレ》 米空軍パラレスキュー隊員ウィリアム・H・ピッツェンバーガーがベトナム戦争での戦死から34年後に、アメリカ軍最高位の勲章で大統領から直接授与される名誉勲章を受勲された実話に基づく作品。長年に亘り申請が却下されてきた理由を調査するエリート官僚と命を救われた退役軍人たちの関わりが描かれています。遺作となったクリストファー・プラマー&ピーター・フォンダを始めとする豪華俳優陣が勇敢な英雄にオマージュを捧げているかのような名演に魅入ります。ただ、却下理由の「とてつもない陰謀」というのが曖昧で、ベトナム戦争最悪と言われる作戦の全容も不明で肩透かし感が強い。また、ピッツに救われた命、ピッツの分まで精一杯生きる、気概を持った人物が一人くらい居て欲しかったところですが、その場に居なかったから言える事なんでしょうか。