20.メロドラマの背景は非日常でなければならない、それが探検と戦争と二つもそろえば申し分ない。故郷ハンガリーを離れた主人公は、イギリスにもドイツにも帰属できない存在となり、まさに男として愛のみに生きられる絶好のメロドラマポジションを獲得したわけだ。まだ国籍などというものを持たなかった古代人は、砂漠の中でゆらゆらと自由に泳いでいた。これと対になるのは、空中に吊られたビノシュが中世の壁画を眺めるシーンで、空中を泳ぐ彼女の自由さが中世からさらに古代にも通じていく。映画としてはこのシーンが一番優れていた。あとビノシュがケンパケンパケンケンパする音から、砂漠の民の音楽に移っていったりするあたり。やや文学性に寄った映画だったが、大メロドラマを楽しめた。アタマで双葉機が飛んでたので、あれ? 第一次世界大戦か、と思ったら、やっぱり第二次大戦で、北アフリカではそんな感じだったのか。でも第一次大戦が舞台でもいいような古風な味の映画。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 12:03:40) (良:2票) |
19.《ネタバレ》 この映画を現代風の「不倫」と言う切り口で評することは、当時の西欧の貴族・上流社会のルールとは違っているのではと思います。離婚を認めぬ宗教の下で、婚姻と言う形式は資産や子供とかをリンクさせた現代とは別物と考えてもよいのでは。最初の出会いである砂漠のキャンプでのヒロインが朗読するヘロドトスの「歴史」の一節が王妃の裸体を見たものは妻とする(王殺しを行う)か死罪とされるかの選択を迫るものであったことがこの先の全てを暗示しています。結局彼女はその報いを受けたことにはなりますが、それでもつかの間でも再会を果たしたのですからこれで物語は完成しており、ハナはその証人となることで過去から決別した人生を歩むことが暗示されて終わっています。 【たいほう】さん 7点(2004-04-21 12:19:55) (良:2票) |
18.主演二人もすばらしかったのですがコリンファースの控えめな演技も大変よかったかと。昔からレイフ・ファインズは誰かと混ざる。でもそれも思いだせない、情けないけど思い出したらまた書きます。とほほ。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-03-02 13:40:52) |
17.《ネタバレ》 決して悪いお話しでは無いのですが、私には今一つ心に響かなかったですね。冒頭、砂漠の砂が縞模様になっているシーンは、まるで女体を陰影深く撮った様にも見えて、とてもエロチックで印象深かったですが、いかんせん、長すぎますよこの映画。「英国人の患者」の正体に迫ってゆくミステリー仕掛けの伏線も中途半端でしたし。どうも自分にはレイフ・ファインズという俳優とは相性が悪いみたいで、彼を観てると何を演じていてもイライラさせられるのです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-19 01:03:39) |
16.《ネタバレ》 うーーーん、確かに映像はキレイ・音楽もいい雰囲気 だけど、どうなのかな~~ 複雑な印象の作品ですねぇ。 やっぱりこの二人の愛には、フに落ちない点が…そんなにすぐ最愛の人になっちゃうかなぁ…どうもその辺がやっぱりわかんないなぁー まあ、戦時下の特殊な状況等で なのかもしれませんが、なんかな~~という気持ちは最後まで消えませんでした。 ただ、美しいオープニング~それと続いているエンディングや、大変クオリティの高い映像構成・編集は、アカデミー賞をとるだけのものはあると思いマス 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-03-19 21:52:42) |
15.壮大で美しい映像だけでも圧巻だが、主人公の不倫関係がそこまでに至る経緯とともに丹念に描かれている。緊迫感があり、とてもエロティック。女優も美しい。良くできているのでそこに印象が強く残ってしまうが、それがこの映画のテーマでは無いだろう。むしろ、身勝手でニヒリスト、他人とのコミュニケーション能力の欠ける「ダメな男」が周囲の人々を不幸に巻き込み、自らも滅んで行く救いようの無い姿から、人の愚かさと悲しさを痛烈に語っている。彼を看護する善意に満ちた看護婦や、彼の命を付け狙いながらも彼を許す男は彼のアンチテーゼのような存在か。人を愛するということはどういう事なのか、改めて考えさせられる作品。 【lafish】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-09 00:29:56) |
14.劇中、フレッド・アステアの映画でおなじみの「チーク・トゥ・チーク」(Irving Berlin)が登場しますが、字幕では「A・バーリン」になってた。だから、戸田奈津子って字幕がいい加減で、嫌いだよ。 【satoshi】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-26 07:12:35) |
【Gene】さん 7点(2005-02-25 13:49:12) |
12.延々と広がる、光と陰のコントラスト。まるで抽象画を眺めている様な、どこか浮遊感を憶える導入部。 ゆらゆらとパラノイアの様に移ってゆく『イギリス人患者』の記憶。それを、ひとつ一つ縫い合わせ、繋ぎ、 一つの“真実”へと作り上げてゆく過程は、何ともミステリアスで美しく、引き込まれてゆく。 悲愴の色で塗り込めた大人のファンタジーは、安楽の最期を迎えることで終焉を成す。 男の不自由な指が差し出したモルヒネは、完成した“愛の記憶”から突き出た棘の苦痛を和らげる 麻酔の様に感じられて胸を締め付けられる。 素晴らしく美しい作品。どんな形でも、愛である事に変わりなく。不浄だとしても、誰も責める権利はない のかも知れない。愛である限り...。 但し私はこの作品...大ッ嫌いだ!!!…す、すっきりした…(冷汗) 【MAZE】さん 7点(2004-09-12 12:29:53) |
11.《ネタバレ》 大人の愛を切実に表現されていると思います。現実は不倫ですが、それが良いとか悪いとかを口論する余地の無いほど2人のつながりが感じられました。最後にキャサリンは洞穴で一人ひっそりと息絶え、アルマシーは大やけどの末死んで行きます。これが彼らに対する罰だったのでしょうか?悲しい終わり方です。 【みんてん】さん 7点(2004-06-11 23:44:37) |
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10.暑い砂漠なんですが、なんか乾いた寒さみたいなものを感じるんですよねー。ところで、どうも私は不倫映画が好きみたい・・・・。インド人が良かったという意見がありそうですが、私は平凡な意見ですが、最後のシーンで、戦争終わってよかった、と心から思いました。 【ぴよっち】さん 7点(2003-12-31 00:05:50) |
9.絵がとにかくきれいです。美しい砂漠です。愛に生きた二人の女性の結末を分けたのは一体何か?この映画では男性陣は完全な脇役です。愛に殉じる女に男はおののくばかりです。 【つむじ風】さん 7点(2003-09-24 00:00:23) |
8.戦争映画なのに、映像が美しいと感じられたのが印象的です。 【ぷっきぃ】さん 7点(2003-09-22 04:19:31) |
7.とにかく美しい作品。音楽や砂漠の映像。全てが夢の世界へ。女の人が最後まで肌身離さずゆびぬきを持っていたシーン好き。でも、ゆうてもただの不倫なんだよなー。だんなめっちゃかわいそうっていう思いがあって不完全燃焼。 【ピペリカム】さん 7点(2003-05-27 22:56:51) |
6.ジュリエット・ビノシュと、インド将校のエピソードが良かったです。 【リリー】さん 7点(2002-10-24 12:54:10) |
5.ああもう最後らへん(死ぬところ)から泣けてきた。あんな感動するとは思わなかった。 【ぼく怒羅えもん】さん 7点(2002-09-24 21:43:22) |
4.大作って感じ。長いしメロドラマ過ぎなところもあったけれど、映像がすごく綺麗だったので良かった。結構好きな映画。 【みつい】さん 7点(2001-11-03 23:09:54) |
3.録画して観たのですが、不覚にも睡魔に勝てず2回に分けて鑑賞しましたが最後はしっかり感動させてもらいました。冒頭のシーンがラストに絡んでるんですね。てっきり寝ているもんだと思っていました。この作品は大人の女性にオススメですね。 【支配人】さん 7点(2001-08-19 10:19:43) |
2.長かったなぁっていうのが正直な感想。綺麗なイメージが最後残りました 【にゃん♪】さん 7点(2000-10-02 13:23:59) |
1.うーん、これがアカデミー賞?確かに良かったけど必要以上に長かった様な・・・。 【DEL】さん 7点(2000-08-21 18:25:13) |