2.《ネタバレ》 特にストーリーらしきものはない。
群像劇かというとそうでもない。
フェリーニの子ども時代の思い出を映画にしたような感じだ。
これは「道」や「甘い生活」のフェリーニというより、
「81/2」に近い。
画面のどこかに映画的仕掛けがあり、それで最後まで観せるという映画だ。
何よりニーノロータの音楽がいい。
僕は青春時代、「81/2」と「アマルコルド」の彼の曲を先に聞いて、どんな映画なんだろうと
胸をワクワクさせていた。
ついに観る機会を得たときの気持ちは舞い上がるようなものだった。
映画の楽しみは、こういうところもある。