3.《ネタバレ》 【田川・直方・飯塚と歩いた筑豊篇。今回のマドンナ:志穂美悦子さん。】
未来のカップル二人に多くのパートを譲り与えた今回、寅次郎のパートと彼ら二人のパートがまるで別世界の映画のようで二つの映画を交互に観ているようでした。ただ、寅次郎のパートは小ネタ大ネタ含めかなり冴え渡ってたように思える 例えば、一発芸的な出前ネタ、例えば、源公とコンビを組んで笑いを獲った区役所入り口でのおバカネタ。人情的な部分も悪くはなかった。ただ残念なのは、やはり大空小百合さんのその後がなんで志穂美悦子さんなの? というところでしたね。
そして終盤、とらやのセット内で ほんの僅かな間で交わる寅さんこと渥美清と長渕剛。そこで感じたことだが、私には渥美清が長渕剛に語りかけるシーンの目付きがヘビの目付きのように見えてしまった。なぜなのか、彼(渥美清)は長渕剛を警戒していたんじゃないでしょうか 時代の違う役者に対して 新人類に対して いろんな見方が出来ましょうが 答えなど無いですが、ただ、彼(渥美清)が、青年(長渕剛)に台詞の性質上優しい口調で語りかけてるのに対し、彼(長渕剛)の返す言葉が全てタメ語に近いものだったことにすごく違和感覚えました(少し面白くない気分へとなっていきました)
渥美清と長渕剛、その後、後日談やら彼ら二人の交友関係の有る無しなど情報としては何もなく、全く勝手な推測に過ぎませんが、彼と彼のツーショットはホント異色に感じた。だからなに?って話にはなりましょうが、実は劇中、彼(長渕剛)の歌がたった一曲かかっていたんです 曲名『俺たちのキャスティングミス』 (しかも、俺たちの・キャスティング・ミスというサビの部分) これについては、深く考えることもないのかもしれませんが、少なくとも山田監督の遊び心は入っていたのかもしれませんね。それについても、だからなに? って話にはなりますが。