4.《ネタバレ》 まさにジェットコースタームービー。いや、アトラクションムービーか。
ストーリーは単純明快。地球の中へレッツゴー。地底探検?そして脱出。ただそんだけ。
ショーンの父であり、トレバーの兄であるマックスの存在。それが多少のドラマ性をもたせているものの、やはり添え物程度の扱い。メインストーリーは地底に行ってからで、そっから先はひたすら『間欠泉に乗って地上へ』を合言葉にひたすら突き進むのみ。地底の温度がほっとくと活火山の影響で90℃を超えてしまうので、蒸し焼きになる前に脱出するというタイムリミットつき。ですがこの時間制限も添え物程度の設定で、効果的とは言えません。
やはりこの作品の見所は『ありえない地下世界』。これにつきます。『地底の海』『巨大磁石の浮かぶ岩』『凶暴な魚』『巨大水棲生物』『巨大食虫植物』『恐竜』これを子供の頃に戻って純粋な気持ちで楽しむ。これはそーゆー映画です。そして私はこーゆー演出、映像が大好き。なのでトロッコに乗ってからエンディングまで、もうこの世界感にどっぷりと浸るのでした。
この年代の作品にしては映像がチープで作り物感満載なのも逆に味があります。
無駄なエピソードを一切省き、子供が飽きないように作られているテンポの良さが実に良い。
ただ、最初の感想に戻りますが、これは『映画』というよりは『アトラクション』でしょう。