1.《ネタバレ》 組織の中でポイントを稼ぐべく必死の綾野剛ら刑事と、追われる被疑者が路上で乱闘紛いの捕り物を繰り広げる。
引きの長廻しでかなり本格的な擬斗を行っているので、怪我もあったかもしれない。
アスファルト上で柔道の投げ技をかけられて、かなり危険な受け身のとり方をしているし、ナイフの振り回し方も本気に近い。
総じて、乱闘シーンの気迫が映画の主たるパワーでもある。
その合間合間に、チームの面々が埠頭で黄昏たり、薬中毒となったホステスの薄暗い部屋で性交したりのいいショットも出てくる。
中村獅童らのヤクザ、ピエール瀧の悪徳刑事像も堂に入っていて、綾野との丁々発止のやりとりが楽しい。
ただ綾野のメイクの中途半端さが、少々混乱を招くところがある。