17.時には辛く重たくなることもあるが、静かに流れる音楽と物語のリアルな雰囲気がとても良い。息子が亡くなったことで劇的な変化が起こるわけではないのだが、心の中の変化はやはり大きかったのだろう。最後に息子のガールフレンドとそのまたボーイフレンドを送った朝がすがすがしかった。これで心の整理がついたと信じたい。それにしても精神科医とは大変な仕事だ。自分の精神状態だけでも大変なのに・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-26 21:57:08) |
16.精神科医っていう設定が良い。淡々とした流れながらじわじわと込み上げてくるものがありました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-10 12:31:27) |
15.《ネタバレ》 エンディングの海辺のバスターミナル、息子の恋人だと思っていた彼女は訪ねてきたが、結局何も語られることはなく、ボーイフレンドと共に去っていく。彼女らは、主人公夫妻にとっては、死んでしまった息子の想い出の象徴となる筈だったろう。また、観ているこちらも、彼女の口から語られるであろう、「親も知らなかった息子の真の姿」的な展開を期待する。……しかし予想に反し、彼女にはボーイフレンドも存在し、おそらく息子にとっても特別な存在ではなく、ただ訪れ、ただ去っていく。走り去るバスと一緒に、愛する息子の死や想い出も、一気に「過去の出来事」になってしまう。見る側の予想を(良い意味でも悪い意味でも)見事に裏切るこの演出は面白い。………事前のアンモナイト化石等難事件の真相も父親は知らないまま。家庭崩壊の危機も夫婦のベッドでの台詞で初めて気がついたくらいでさほど感じられなかったし、途中途中の布石と思っていた全て出来事の結論が出ることはなく、ただ時が流れていくだけ。私も見事に騙されたクチでちょっと拍子抜けしなくもなかったが、そんな出来事を布石ではなく「ただ描くこと」で日常を描いたからこそ、ごく平凡な幸福な家庭にふりかかる突然の不幸がショッキングに思えたのかもしれない。………フランスの風景の美しいこと、映像に音楽も良くマッチしているし、端々に出てくる調度品のセンスの良さにはびっくり。 【six-coin】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-25 02:18:59) |
14.タイトルとのギャップに戸惑ったけど(ドラッグとか女モンの下着やらがドシドシ出てきてもっと下世話なお話になるのかと)うん、これはこれで面白かったです。日本映画ならもっと感情過多でベタベタな展開になると思うんだけど、この映画にはいい意味でイタリア人らしいドライさが出てました。恋人の死に執着しないガールフレンドの存在もユニーク。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-08 16:06:05) |
13.《ネタバレ》 良く言えば優しくて繊細、悪く言えば上辺だけで地味。僕の家族も父・母・姉・そして自分という構成なので、よく「自分が死んだら家族はどう思うだろう?」と考えることがありますが、おそらくその時はこうなるだろうなと思いながら観ていて身に沁みました。やはり悲しいのは"死んだ者"ではなく"残された者"なのですね。前半があまりにも淡々としていたため、より一層そのギャップを感じました。難点はドラマチック性に欠け、始終やや退屈に思えてしまうことでしょうか。丁寧に描かれている作品だとは思いましたが。それにしてもそんなにタイトルは悪いですかね? 【かんたーた】さん 7点(2005-03-16 16:14:12) |
12.《ネタバレ》 タイトルから期待するような事は何もおきない。しかし、息子を亡くした家庭にカメラを持ち込んだようなリアリティがある。悲しみを乗り越えていく過程を丁寧に描いている。既に新しい彼がいてカッケラカンとした彼女の姿に家族が癒されていくところがいい。 【STYX21】さん 7点(2004-08-01 16:57:49) |
11.心に残る話ですが、感情移入できず。宣伝ではいかにも息子の部屋にやばい秘密があるように表現していたが、それ期待して(どろっとした話かなと思いつつ)見ると肩透かしくらいます。もっと内容に沿った宣伝してくれれば良かったのにねえ。 |
10.何度も何度も後ろを振り返って妄想してしまい、前に進めない。悲しみというよりも、自分が許せないというやり切れない気持ち。出口が無いように見える脳内の地獄も、自分が苦しんでいたことに対する他人の何てこと無いリアクションに「あれっ?」と一瞬思い、気が付いたら自然と抜け出ている。そんな、目をそむけたくなるくらいリアルな心理を描いた秀作でした。 【ラーション】さん 7点(2004-05-23 00:36:11) |
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9.変に情緒たっぷりではなく淡々と進んでいく所がいいですね。 【たま】さん 7点(2004-05-04 18:52:47) |
8.《ネタバレ》 家族の再生がテーマで、息子を失った後の家族の悲しみはすごくリアルで、涙してしまいました。しかし、悲しみの後どう立ち直るのかというところはちょっと疑問が残ってしまいました。監督の意図が理解できませんでしたが、愛する人を失う悲しみは痛いほど伝わってきましたし、父親より先に死ぬのは避けたいなと思いました。 |
7.全てを見せればいいもんじゃないという、実際の自分の送っている生活に近いものを感じました。家族はいいもんだ。 【Bridget】さん 7点(2003-08-12 02:17:38) |
6.ヤマが無く、淡々としたテンポはイタリアならでは。人の死っていうのは、案外あのようにあっけないモノなのかもしれませんね。。。 【さみー】さん 7点(2003-05-11 21:56:59) |
5.きっとラストがハッキリして終わらないのが好きじゃない人には向かない映画なんじゃないかな。私は見終わった直後はすっきりしなかったけど、何日か経ってからこの映画が残してくれた余韻が心地よくなった。曲のタイトルは忘れてしまったけど、父親が息子に買ったCDの中の曲がなんともいい味を出している。かなり暗い音楽だけど、エンドクレジットにぴったりで本当にいい味を出している。イタリアの人達ってこうゆうの好きなんだろうな。 【未歩】さん 7点(2003-01-16 01:44:14) |
4.少し不安を感じるあのラスト、私は好きです。家族皆の気持ちがひしひしと伝わってきて、とてもせつなかった。ナンニ・モレッティはうまい役者だなと思いました。 【もみじプリン】さん 7点(2002-10-12 16:52:53) |
3.(現実に)よくある話なだけに、悲しみも身近に感じられました。家族が立ち直るきっかけも、「そうそう、確かにこういうところにあるんだよな~。」と思いました。似たような経験をされた方は、見るのが辛いかも知れません。でも、最後の最後で光が見えてよかったです。 【roku】さん 7点(2002-02-27 16:32:45) |
2.なんかあっさりし過ぎていて、ある意味拍子抜けしてしまったのですが、後からじわじわと感動がやってきました。余計なものを排除して、淡々と描写しているところがかえってリアルでした。ブライアン・イーノの曲もよかったです。 【KARIN】さん 7点(2002-01-30 20:21:17) |
1.この映画は子を持った親が見ると良いのかもしれない。高校生の私にはあまりよく分からなかった。それに、最後らへんに出てくる息子の彼女が連れてた男は何なの?もしかして彼氏?二股かけられてたの?…でも父親のやり切れない気持ちはよく分かった。 【ナベリ】さん 7点(2002-01-22 12:31:37) |