26.《ネタバレ》 グロッキー状態のレナ・オリンが突如息を吹き返してしがみついてくるあたりはまだ、プロレス的な想定範囲内だとしても(ここ、一般にはスモールパッケージホールドかなあ)、それに続けて、後ろ手に手錠のまま車の窓ガラスを突き破ったり、靴を蹴飛ばして走って逃げたりするのを見ると、ああ、こりゃ勝てんわなあ、と。ゲイリー・オールドマンも別の映画ではそれなりにヤバい人の役をやったりしてるけれど、これは別種のヤバさです。 という訳で、ダメダメな男が強くて悪い女性にヒドい目に合わされる映画って、やっぱ、イイですよねえ。いや、羨ましい訳じゃないけど。たぶん。 冒頭の修羅場チラ見せ、一体どうやったらこんな展開になり得るんだ、と思ってたら、ちゃんと問答無用にそういう展開になっていく、映画後半。ダメ男はやはり、こうでなくては。 一応は最後、彼女にトドメを刺す主人公だけど、ホントに彼女は死んだのか、実はココにいる全員がグルで、ドッキリなんじゃないかとすら思えてきちゃいます、、、そんなワケないけど。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-23 12:10:54) |
25.《ネタバレ》 ファミリー・ネームやキリル文字の警察書類からするとロシア人みたいだし、マフィアのドンとは昔は一緒に暮らしてたみたいだし、政治家と不倫してその男に「モナ男」という恥ずかしいあだ名を定着させた日本のタレントとはもちろん関係なさそうだし、モナよお前はいったい何者なんだ。初体験の甘酸っぱい想い出を回想してると思ったらそれは初殺人のことだったり、パンティ丸出しでゲラゲラ笑いながら太ももばさみで男を絞め殺そうとしたり、この女こそ生身のターミネーター、いや“完全なる有機体”と呼ぶに相応しい化け物です。このレナ・オリンの怪演があまりに凄いので目立ちませんけど、ストーリー自体はなんか穴だらけですよね。でもモナの存在感だけでなく救いようのないほどダメな男のゲイリー・オールドマンが上手い演技なので、最後まで観客を引っ張ってゆく勢いだけは認めてあげましょう。ラストで約束の店に現れない妻を待つオールドマンの姿は哀れを誘いますけど、モナは本当に妻を殺したんでしょうか?実はそれはモナのはったりで、妻はオールドマンに愛想を尽かして35万ドルを元手に優雅に暮らしているという解釈はいかがでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-05 00:53:00) |
24.《ネタバレ》 ジャックは風采の上がらない軽輩の刑事、給与の低さを嘆く。妻を愛しているが、女と快楽には人一倍弱く、マフィアに情報を流して大金を得、愛人とよろしくやっている。大金は将来の夢のためにとってある。彼の売った情報が偽情報になったことから窮地に陥る。ここから転落人生が始まる。マフィアのボスからも、女殺し屋からも狙われる。最終的に罠にはまり愛人を誤射してしまう。妻は女殺し屋に殺される。汚職がばれて逮捕される。怒りに満ちたジャックは、全ての元凶である女殺し屋を射殺する。ジャックは別の身分をもらい、夢であった食堂を開く。そこで年に2度、妻と落ち合う約束の日に幽霊と出会うのを待っている。 ◆コメディタッチなのに悲惨な内容なので反応に窮してしまう。監督の意図として悪女をスタイリッシュに描こうとして、そこだけが突出してしまったのだろうか?原題は「Romeo is bleeding」色男は血まみれという意味だ。それとジャックの喪失感が半端じゃない。「失ってしまったときに、はじめて、失ってしまったものの大切さがわかる」「本当の幸せは、何気ない毎日の積み重ねの中に、ひっそりとある。その大切さがわかるのは、それが逃げたときだ」 これをテーマにするのならもう少しシリアス路線にすべきだったと思う。日本の題名は「蜘蛛女」キャッチフレーズは「愚かな男の死骸がゴロゴロ」。女殺し屋を主人公にしてユーモア路線を暗示している。女殺し屋のやる事なす事みんなギャグにしか見えない。しかし最後には女三人は死んでしまう。その内二人はジャックが殺す。女殺し屋のはちゃめちゃぶりとジャックの転落ぶりが見どころだが、両者は噛み合わない。やはりコメディで、ハッピーエンドに路線変更した方が良いと思う。 ◆気になったのは、妻が「あなたを安心させるある物をタンスに入れておいた」と言い残し、それはアルバムと結婚指輪だった。ところがアルバム中にはジャックの浮気現場を写した写真も入っていた。浮気調査をしていたのだ。これをどう解釈すべきか? ◆待ち合わせ場所は「フェニックスのホリデー食道、国道10号線」。ジャックがその食堂のオーナーに収まっているのは、店を継いだということか。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-21 05:46:51) |
23.面白かった。 モナ役の女優が自分にとっては魅力的には見えず残念。 老けてるし、身体もガッチリしすぎてる。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-03 15:54:14) |
22.「映像化困難な傑作脚本」として7年以上もの間幻の企画とされてきた作品らしいのですが、本作はそんな困難な素材を上手くまとめています。究極の悪女モナ(我が国にも、男を骨抜きにする山本モナなる人物がおりますが)をいかに描写するかにこの映画の成否はかかっていたわけですが、その点で言うと本作はほぼパーフェクト。レナ・オリンのハマり具合は尋常ではないし、彼女を人ではなく妖怪として描くという振り切った演出も的を射ています。本作はジャックによる回想という形式をとっているため、モナが人間離れした活躍を見せても「彼女に人生を引っ掻き回された主人公にはこう見えていました」という方便を使うことが可能。脚本も演出もこの点を利用してやりたい放題やっており、その結果他に類を見ない悪女を作り上げることに成功しています。本作の監督であるピーター・メダックなる人物のことはよく知らないのですが、この人の演出は概ね良好であったと思います。悪女ものと言えば多くの作品が「氷の微笑」の影響に引きずられる中で、本作は独自の印象を持つ作品に仕上がっているのですから。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-05-28 19:57:03) |
21.《ネタバレ》 ジュリエットルイスの愛人が可哀想すぎる。彼女は主人公に殺されても、主人公のダメ男は妻を愛してるわけで、これじゃ浮かばれんじゃないか!この男がダメすぎる。女代表として、レナオリンはこの男に制裁を加えたかのよう。最後、妻があらわれなくて当然でしょう。多分、一生あの店に現れないと思います。結局、ダメ男は最後は孤独になるしかないのだ!と思ってしまった。でもレナオリンの逞しさはすごい。マフィアのボスを殺し、片腕をなくし(多分手錠を外す為でしょうけど)それでも、ケラケラ生きて行こうとする。タフすぎる。これほどタフな女性の映画は珍しい。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-14 10:41:47) |
20.《ネタバレ》 あのゲイリーを食ってしまうほどのレナ・オリンの演技に圧倒されました。 ラストの扉が開いた瞬間つい涙をこぼしてしまいました。 【クロフネ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-13 17:03:14) |
【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-28 06:15:58) |
18.限りなくB級の香りを漂わせた実は極上のサスペンスかもしれない。特に主人公の男女はこれ以上の演技はないというぐらい。蜘蛛女のすごい毒気にずたずたにされているダメ男刑事は実はオールドマンでないと絶対に表現できない演技かも。 あの中途半端なスケベで善良でも悪でもないダメ男を見事に演じているオールドマンの奥の深い演技のすごさに最近気付いたのでした。・・・あれは食われてるんじゃない!です。 【JEWEL】さん 7点(2004-10-27 00:36:34) |
17.少しくらい感じてあげても良かったのにオリンたん(爆 |
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16.しょうもない小悪党のダメ男役のゲイリー・オールドマン。でもちょっぴりうらやましくも感じたりする。この作品はどちらかというと女性向きなんでしょうか?とも思える。 【tetsu78】さん 7点(2004-07-20 00:20:58) |
15.観たのがかなり前なんで、詳細は忘れたけど、結構おもしろかった。レナ・オリンが熟女の色気をムンムン振りまきながら、後半は男顔負けの悪女ぶりで最後までかなり集中して観たのを覚えてる。あそこまでインパクトある悪者女性キャラはあんま他の映画では観たことない。また観たい。 【なにわ君】さん 7点(2004-07-06 01:34:24) |
14.ゲイリー・オールドマン・・いいですね~。強がり弱っちくて。強烈なレナ・オリンに太刀打ちできるのは彼しかいないですかね。ジュリエット・ルイスはやっぱりその役かい。 【★ピカリン★】さん 7点(2004-06-07 09:03:22) |
13.くくく。細かい点はもう忘れちゃったんですが(人に指摘されるまでジュリエット・ルイスが出ていたことも忘れてた)、何しろこわかった。レナ・オリンってほんとに演技がうまい。ただただそれを見るためだけにこの映画を見ても損はないと思う。でもってその職人技を見たら、今度はだんなさんである(離婚はしてないよね?)ハルストレム監督の「ショコラ」で彼女の姿を探して(!)みると、さらに楽しめるのでは?と思います。〈追記:忘れとったー! もっとかっちょいいレナが見られるのは「存在の耐えられない軽さ」やん。「ショコラ」は作品全体は私にとっていまいちでした。「存在・・」のほうがオススメ!〉 【おばちゃん】さん 7点(2004-03-14 18:01:28) |
12.なんだかな~と思いながら観てしまった。 (テレビ) 【zero828】さん 7点(2004-02-25 22:38:31) |
11.《ネタバレ》 レナ・オリンかっちょよい!!華々しい毒蜘蛛女。最初から最後までワルの魅力たっぷり見ごたえバッチリでした。死に方も、銃でドカンとやられるくらいでないと。ただ、殺した男がステレオタイプのフニャフニャ男だったのが残念。オールドマン演ずる男は、敵マフィアに情報漏らす程度の、最後まで姑息な小物で通してもよかったなあ。 【のはら】さん 7点(2004-02-20 19:07:30) |
10.この映画の位置づけはB級だと思ってます。レナオリン、すごく恐いです。ほーーーーーーーーーんと恐い。何度殺しても復活してくる感じ!?3人のタイプの違う女に囲まれたゲイリーが面白かったです。ジュリエットルイスのマリリンモンローが可愛かった。 |
9.いわゆる悪女ものの中で、女優の魅力はダントツ。レナ・オリンって、セクスィ~で怖くてキョーレツなのに、どこかに可愛らしさ(あの少しプクっとした頬のせいかな)と哀愁があるんですよね。女として、ある意味憧れます。あんなに美しい奥さんがいて、すごく愛しているくせに、ヨソの女にフラフラ走るんですね、男って。そんな男は蜘蛛女に食われましょう! ストーリー運びも軽快で、B級娯楽映画ながら、なかなかにクオリティの高い作品だと思います。 【ともとも】さん 7点(2003-11-03 22:21:04) |
8.全編に醸し出される雰囲気だけでもうたまりません。準主役級の豪華キャストにマーク・アイシャムの音楽も最高!邦題つけた人のセンスも、ある意味スゴイ。 【あおみじゅん】さん 7点(2003-10-30 13:13:44) |
7.すごいですよね~。蜘蛛女って。まずそれから興味そそられる。んで、レナ・オリン。久々強烈悪女って感じ。もう彼女のショーですね。 【fujico】さん 7点(2003-10-06 15:45:35) |