1.《ネタバレ》 パスカリーノ役のジャンカルロ・ジャンニーニの色男ぶりがすごかったです。イタリア映画らしく顔のアップ映像が多用されているので、余計に印象が強かったのかもしれませんが。パスカリーノの家族や女収容所長など、やたら太い女性ばかり出てきた印象がありましたが、なるほどこの監督はフェリーニ映画の脚本家だったのですね。女性監督ながら女性の描き方にフェリーニ的なタッチだったような気がしました。確かにこの主人公は生き残るためにとことん卑劣になりますが、人間の生への執着本能として肯定する描き方がされていて、それは自分としては納得できると思いました。