1.《ネタバレ》 今から侵略されるのではなく、すでに地球の大部分が侵略された状態からスタート。スタート地点は思っていたのとだいぶ違いました。
よくある寄生型宇宙人。
普通と違うのが平和主義。
『あなたたち人間のためなのよ~。』『悪いようにはしないから~』って近づいてきます。
寄生されると人格が失われます。運がよければ、人格や意識が残ります。ですが自分の体を動かすことはもはやできません。頭のなかで文句を言うことはできます。
・・・・どこが平和主義者やねん。立派な侵略じゃんねぇ・・・。
わずかながら生き残っている地球人。身を寄せ合って生きています。ちょっとディストピアな雰囲気です。
こちらのジャンルには入っていませんが、サスペンス要素ありありです。
この作品が他の類似作品と違うのは、サスペンスをメインにはしなかったことでしょう。
そのため中盤は若干の中だるみを起こして退屈に感じる場面も。
そのぶん、終盤はサスペンス的にもドラマとしても、見ごたえのあるエンタメ作品へと昇華されていきます。
主人公はメラニーと、そのメラニーに寄生した宇宙生物ワンダラー。
このワンダラーが、人間たちとの交流のなかで、考え方や価値観を変化させていくわけです。
遂には、寄生している宇宙生物を人間から取り出す方法を教えてくれます。
時間はかかりそうですが、一番平和な解決方法を教えてくれるので、すっきりします。
更にたたみかけるように、もう一筋の希望を残す終わり方。
こーゆー作品にしては後味の良さが好印象です。