14.ケン・ローチらしい映画。希望と絶望のゆらぎ。 |
【akila】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-29 22:33:20) |
12.《ネタバレ》 小銭を稼いできた子供が、夢のために大金を稼ごうとする。単純なことなのに、観ていてとても哀しかったです。手に入れようとすればするほど、色んなものをどんどん失ってしまう過程が、まさに抜け出せないの一言に尽きます。やってることは全て犯罪でどうしようもないんだけど、目的が…。16歳から一人前の大人ということがテーマなんだけど、15歳のうちの、どうしたらいいのか分からないもどかしさみたいなのが脚本に上手く表れていたと思います。『大人は判ってくれない』とか、『リリィ・シュシュのすべて』を観たときのような少年期の脆さがあって、後味が悪いのにとても良い映画でした。 |
11.母のために犯罪はしないって誓っていたはずなのに(まぁクスリ売ってる時点で犯罪だけど)最後が母のために犯罪を犯してしまう。親友の家に行って顔を切り刻んだ時のリアムの言葉が心に染みた。役者が現代の若者のようにリアルに演じていて上手でした。ラストでの姉の電話で何も言わず「電源が無いから切るよ」というリアムのセリフが切なかった。余談…「ケス」の監督と同じなんだぁ~~雰囲気的になんとなく分かる気がする。 【アンナ】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-12 18:15:38) |
10.家族と一緒に仲良く暮らすこと、僕にとっては当たり前のようなことでもリアムにとっては叶わぬ夢のような難しいものなんですよね。もう一歩というところで障害は予期せず起きるうえに本当に信じられ心を許しあえる友人もいなくて孤独になってしまう、そんな哀しいリアムの生身の姿に本当にやりきれなくて胸が締め付けられる思いでした。大人でもない子供でもない複雑な16歳の少年(後姿に哀愁が漂ってました)を上手く描ききったケン・ローチに心から盛大な拍手を送りたい気持ちになりました。 【ピルグリム】さん 8点(2005-01-18 22:29:33) (良:1票) |
9.真直ぐ過ぎる子供っぽさと、大人びた姿勢が混在している主人公が切なくてしかたありませんでした。切ないけどリアルな描写で考えさせられました。 【ジョー大泉】さん 8点(2005-01-11 18:16:18) |
8.主人公の母親と一緒に暮らしたい、というひたすらに一途な気持ちにグッときました。主人公たちを取り巻く環境について考えてしまうと、どうしても余計に切なくなりますね。素敵な映画でした。 |
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7.切なかったぁ。。もうちょっと違ったラストを期待していたけど。憎しみ、愛情、友情、喜びなどたくさんの感情を垣間見れてよかった。ただ、15才であれだけやってたのにはさらに驚きで、誕生日にあれってのもまた・・・。切ない話だけど快作です! 【アンリ】さん 8点(2004-09-30 02:36:15) |
6.ケン・ローチの映画はどれも好きですが、この映画ではすっかり同調してしまいました。一生懸命に尽くす子供に対して迷惑ばかりかける母親。個人的に他人事とは思えなくてはまってしまいました。面倒ばかりかける母親でも生をあたえてくれたことを思うと、一生縁は切れないのでしょうね。フィクション映画なのにどっぷり感情移入しました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-09-25 06:43:56) |
5.“based on a true story”の字幕が出てこないのが不思議なくらいのリアリティに溢れた作品。青色と黒色がリアムの中に混在しているけれど、「家族と一緒に暮らす」という事だけは、彼にとって譲れない純粋な望みだったんだ・・・ そんなリアムがラストで「疲れ」を感じているのは、彼が一歩だけ、しかし確実に大人になった証拠かもしれないですね。 【wood】さん 8点(2004-07-04 11:56:18) (良:1票) |
4.家族と一緒の当たり前の暮らし。それを手に入れる為に15歳にして大人のように振る舞うことを余儀なくされたリアムの痛みが辛かった。ほんの少しの運命の違いで、私がリアムだったかもしれない。あるいはピンボールだったかも。大人がしっかりしなくちゃダメだよな、ホントに。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-03-15 14:12:54) |
3.切なくて痛い。子供は子供なりに大人を見て考えている事がある。確かに10代の人が見て今の環境を考えるきっかけになる映画だと思うけど、それ以上にいい年をした大人が見るべきストーリーだと私は思いました。 【tomomi】さん 8点(2003-12-02 06:54:10) |
2.主人公の少年のやさしいもろい心が切なく哀しすぎた。大人しい語り口だがぐんぐん引き込まれる脚本だ。母親は子供に悲しい思いをさせてはいけない…と心底思う。しかし自分の性分に抗えない愚かしいその姿もまた真の姿なんだと思う。どんな状況であろうと強く生きるしかないのがとても切ない。普段着の街並みと抑揚を抑えた話し方は演技とは思えないほどのリアルさだった。このリアルさもまた凄い作品だと思う。 【ひいらぎ】さん 8点(2003-11-20 23:09:12) |
1.とにかく痛い、心が痛くなる作品。主人公の望みはただ家族と一緒に暮らしただけ。その一点に絞り込んで物語を展開させまことに素晴らしい。貧民街で育った主人公が聖人君子な描かれ方をしていたり、裏社会のボスが主人公に人を殺させようとして実は”度胸試し~!”なドッキリであったりと気になるかもしれませんが、そんな事はどうでも良くなる程完成度が高いです。ヤクをピザの宅配にさせるのは面白かったです。(現実にあったらスゴイけど)ボスに相手にされない親友、判っていても養父から離れられない母親、その母を許せない子持ちの姉など登場人物達のリアルな心理描写が大げさ過ぎず表現されていました。主人公の彼女役のお姉さん、ベッピンです。ちなみに余韻もへったくれも無いほど短いエンドロールには感動した涙を拭く間も無く恥ずかしかったッス。 【さかQ】さん 8点(2003-04-03 05:38:31) |