1.《ネタバレ》 いやー面白い、観ていて思わず顔が綻んでしまう。きっとジャン・ヴィゴもこの映画の中の子供たちと同じように操行ゼロな人だったんでしょうな。冒頭、曲芸師のように次から次へとパフォーマンスを始める少年たち。消灯の合図と共にベッドの上で暴れ出す子供たち、この瑞々しさ!枕の羽が舞い散るシーンはその幻想性に神懸っています。チャップリン先生、飄々とした教頭のキャラクターも好き、お前はユロ伯父さんかい。しかしこんな内容で上映禁止処分とは手厳しい時代だったんですね。逆に「新学期 操行アリ」とかいうタイトルで優等生クラスの話だったら何の問題もなく公開されたことでしょう、そんなの一部の教育関係者を除いて誰も観たがらなさそうだけど。