1.3D西部劇。というとキワモノっぽいですが、いえいえちゃんとした映画です。3Dの名残は、弓矢で放った矢がやたらとこっちに向って飛んでくるあたりに見受けられますが、御愛嬌。人里離れた牧場に暮らしながら帰らぬ夫を待つ女性とその息子、そこにある日、アパッチの襲撃で馬を失ったジョン・ウェイン演じる主人公が現れる。で、主人公と母子との交流が描かれるのですが、主人公の武骨な面あり、大胆な面あり、その一方で繊細な面もあり、ジョン・ウェインらしさが溢れています。母子の元で一夜の宿を借りる中で、主人公の男は薪割りやら蹄鉄打ちやら、何かと作業を続けている。このいかにも「デキル男」「行動の男」といった感じの一方で、夫が帰らぬ母子の不安な生活も描かれます。でこの後、物語は、その「帰らぬ夫」の登場、アパッチ族の登場、主人公の過去、あるいは母子への想い、そういったことがうまく織り込まれながら、クライマックスのアパッチとの戦いへとなだれ込む、短いながらも見ごたえある作品になっています。ただどうでもいいけど、こんな短い作品でもintermissionがあるのか、と。