2.すごいなあ。これ、どう考えても配給元の勘違いですよね。いきなりこんな大仰な邦題つけちゃって、これが確信犯だったら相当スゴいと思うんですけど。うっかり間違えちゃう人が多いと思うんでハッキリ言わせてもらいますけど、これはコメディです。そこがわかるのとわからないのでは大違いだと思います。たぶん一番の大失敗はガブリエル・アンウォーを引っ張って来ちゃったことだと思うんですけど、彼女はちょっとシャレになるキャラじゃないんで、そこで必要以上に真剣味がクローズアップされてしまった。よくよく落ち着いて見れば、舞台がデンバーだってところで既に笑いが取れてるはずなんですけど。これは田舎のなりそこないチンピラたちがポカをやらかして右往左往する、微妙にハズしたコメディなんです。ケチな田舎町の小金持ちに、「世界の果てまで追い詰める」なんて力があるワケないでしょう。ウォーケンが本気でやるから笑えるの。たぶんタランティーノみたいにやりたかったんですよ。バカつよいブシェミとか、ツボれば爆笑できるところかなりあったんですけど、何しろ邦題が「デンバーに死す時」なんで・・・こりゃあ絶対わかりっこないですよね。私はツボッてしまったんで大いに笑いました。惜しいところでコケてますけど、見方を間違えなければ笑える映画だと思います。私はこういうの大好き。