3.《ネタバレ》 こりゃ面白い!狂った警官大暴れの残虐スラッシャーホラー!
傑作の殺人鬼ホラーには不可欠であると思える「不死身な感じ」がちゃんとこの作品の殺人鬼にもあって怖い!
表情を最後まで見せない不気味さが効果的。
下手なマスクを被れば恐怖感が格段に下がるだろうが、表情が影になって見えないともあれば不気味さは格段に増す。
体格の大きさも人並み外れた怪力も、恐怖を見事に助長する。
普段は頼るべき警官が、突如にして牙をむけば市民は恐ろしいはず。
また、警官というものに対して人は無意識的に恐れているものだ。
漠然とした罪の意識や疾しさがあれば警官の制服に怯えるのも無理は無い。
警官の制服には人を服従させる「悪」の部分がいくらかはある。
そういったところがこの作品では牙をむいた。
また、この作品はアクション性も素晴らしい。
ホラーの良作は数あれど、アクションシーンまでも楽しませてくれるホラー映画はなかなか無いと思う。とくにカーアクションが素晴らしく、パッケージに書いてあるとおりに「アクション・ホラー」というジャンルがあればトップレベルの面白さ。
善良な警官をあそこにまでしてしまったものは何かを考えると、また恐ろしいものがある。
(2010年映画メモをもとにレビュー)