10.真田広之は今、渡辺謙と双璧を成す役者だと思う。無理な展開には目をつぶる。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-08-01 03:23:00) |
9.《ネタバレ》 アクション映画としては、「沈黙の戦艦」よりも面白かった。やっと邦画もここまで来たか、と思うことが出来たし、画面から伝わってくる重厚感には圧倒させれらt。特にいそかぜ海戦シーンは迫力満点。ただ、原作を読んでいないとわからない所多し。ジョンヒのキャラクターなんてその典型。ヨンファとの関係や水中キスシーンなど、原作未読だと完全に意味不明。何だかよくわからない内に死んでいってしまったような印象を受ける。その他、菊政や船務長、はたまたヨンファに至るまでキャラクターが説明不足だったように感じる。確かに、原作は前後編併せて1000ページ以上あるわけだから、無理もないといえば無理もないんだけどさ。まぁ、そういった不備もあるけれど、楽しませてもらったので良しとする。 【ドラりん】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-05-22 21:30:38) |
8.まあ、たしかに”パクリ”ですね。でも、かなり良質の”パクリ”だと思います。何であれ、とにかく最初にやったヤツが一番凄いっていう、いわゆる”オリジナル至上主義”に懐疑的な私にはとても好印象の作品です。だって、「ザ・ロック」も「ダイハード」も「沈黙の戦艦」も観たことない人が観たら絶対に面白いと思うでしょ、コレ。それぐらい、仕事としては丁寧だと思います。豪華俳優陣が時折見せる迫真の演技には素晴らしさを感じましたし・・・。それから、過度にリプレイ&スローモーション&しつこいBGMをやらなかったところもいいですね。そういった部分の演出が鼻につく有名作品が多い中、主要人物があっけなく死んでいく本作の演出はある意味リアルでよかったと思います。亡国云々というところは別として、撃たれる前に撃つというのが実戦の鉄則、今の日本(人)にはそれができない、っていうテーマに関しては真摯に受け止めておいて損は無いでしょうね。 【長毛】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-02-11 01:52:26) |
7.ヨンファの「今日、子供が何人死んでると思う」という言葉は、奥が深くて、彼の立場と苦悩を一言で表していると思う。あの女兵士は、ヨンファの娘なの。女兵士が入ると、なぜか某国軍にリアリティーが出てくるなあ。確か、「宣戦布告」もそうだったような気がする。あまり、多くを語りすぎていないのがいいです。ただ、自衛隊の置かれている微妙な立場がわかるようで、考えさせられるものがあります。寺尾あきらは、いつもどんな役をしていてもいいです。息子を失った父親の役は、「半落ち」もそうでしたね。最後に、原田美枝子が出てくるあたりは、にくいですね。 【ジブラルタの星】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-12-28 17:53:56) |
6.ガンダム世代によるガンダム的戦争小説。これが僕の原作評価である。戦争がテクノロジーとメカニックにより支えられたシミュレーションゲーム(ウォーゲーム)であるのと同時に、そこで一瞬にして消え去る生命に対して、その大量死を否定し、生のリアリティを確かめずにはいられない、ある意味で非戦場的な感情劇こそが現代の戦争小説なのである。それがある種のヒューマニティとテロルの論理との葛藤によって支えられる安直な思想劇であること。イデオロギーや理想に支えられる世界という観念、革命という精神の観念劇は物語の浮間に露ほども顔を見せず、行動は私怨により支えられる復讐劇であって、全ては各個人の生きる意味と意志に還元される。これは良くも悪くも我々の世代の戦争観であり、現実である。つまり戦争が絶対的外圧として描ききれない、平和な時代の無精神な戦争観こそがこの戦争冒険ノベルズの核なのである。「これが戦争だ」という台詞に漂う不可思議で不明瞭な違和感、それはマンガ的な非現実感であると同時に湾岸戦争から9.11に至る現代の戦争で僕らが感じた現実感そのものでもあるのだ。 とはいえ、僕が原作をなかなか面白く読了したのは、自身もガンダム世代だからだろうか。原作者がガンダムから戦争を学んだという言説を僕らはリアリティをもって受け止めることができるのだ。 さて、映画であるが、まずこの映画化に際して注目すべきは、監督が阪本順治であることだろう。阪本順治と言えばやはり『トカレフ』である。あの奇妙な人間闘争劇、剥き出しの個人が放つ乾ききった殺意や愛憎は、この監督ならではの現代感覚であった。この妙にウェットな戦争大作を阪本がどう料理し、映像化するか、興味はその一点に尽きるとも言えたのである。 結果から言えば、この監督の味わいは完全に原作に飲み込まれてしまったというのが僕の感想である。この映画の中に『トカレフ』の「あの」主人公たちはいない。原作への忠実さにダイハード的な冒険色を前面にうち出した映像はなかなか見ごたえがあり、そういう意味では、原作の冗長さを的確に纏めた上手い映画だと思う。役者達の演技も素晴らしかった。それだけに、もっと乾いた視線で登場人物たちの人間性を抉り取り、僕らに切実なる違和を投げつけてもらいたかったというのが正直なところでもある。それだけの力量を持つ監督だけに少し残念であった。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-09 20:49:30) (良:1票) |
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5.《ネタバレ》 あまり得意でない分野ですが俳優さんに惹かれて観にいきました。年齢層は思ったより中高年の方が多かった気がしました。率直に面白かったです。日本版ダイハードという言い方がピッタリ。只の勧善懲悪でなかったところに一番救われました。甘いのかもしれませんが情を大切に敵にさえ真摯であった主人公の思いに打たれました。それが映画全体を血なまぐさいアクションから和らげている気がしました。ストーリーは原作をはしょりすぎて半端な部分もあったのでしょうがそれも許してしまいます。 【ももち】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-22 21:04:37) |
4.おもしろかったです★ローレライより好き~あんまCGCGしてないとこいいし。寺尾さんも真田さんもいい~(><)さすがですねっ!!宮津さんが如月に謝るとことか、思わずホロリときましたよ!!全体的にザ・ロックでしたけどね、でもよかったですよぉvv原作読まんと細かいとこわかんないですけど、ローレライよりは原作なしでも違和感なかったと思いますよv(ローレライも好きですよ?)邦画が熱いですね!! 【椎花希優】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-11 23:01:01) |
3.《ネタバレ》 ”国のため”や”未来のため”と言いながらも、最終的には息子のためであったり、妹の復讐であったり、船を守るという任務であったり。 人が本気で動き出せるのは、身近な存在を守ろうとしたときだけだと思う。そしてそういう時だけ、人は本当に強くなれるのだと思う。 小説のダイジェスト版みたいだったが、”和製アクション大作”としては初めて楽しめたのも事実。 【紅蓮天国】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-04 22:03:32) |
2.《ネタバレ》 邦画を映画館で見るのは昨年に見た「感染」「予言」以来で、今回もその映画に引き続いて佐藤浩市さんが出ておられ、この映画でもいい味を出しておられました。会議室のシーンは脇役をやらせたら素晴らしい(主演ができないとかそういう意味ではなくセリフが少なくても存在感があるという褒め言葉です)人たちがたくさん出ておられ、画面がものすごく緊張感があるように見えました。護衛艦「いそかぜ」のシーンがインパクトが大きいだけに、刻一刻と危機が迫っているが慎重な決断が迫られる政府側の緊張感を会議室という狭い空間を使って、しかもそんなに長くない時間でより良く伝える必ために選りすぐられた豪華脇役陣が必要だったのでないかと思いました。どうしても護衛艦の中での活躍が目立ちますが、会議室での佐藤浩市さん演じる男とその上層部とのやりとりもなかなか見応えがありますので、これからご覧になる方も岸部一徳さんのコミカルな演技にも注目しつつご覧になって頂きたいです。そして、メインである護衛艦の中での攻防戦は真田広之さんや寺尾さん、中井さんなど以外にもいい演技をされている役者さんがたくさんいてかなり見応えがありました。真田さん演じる仙石の人間臭さがとても身に染みるシーンがたくさんあり、特に敵である者であっても、殺す前に相手も人間だということを思い出すように、勝地涼君演じる対テロのために訓練された隊員に諭すシーンがお気に入りです。ただ単に敵を倒せば良いのではなく、相手の気持ちを変えることも試みようとする仙石の姿勢にも好感が持てました。真田さんは元々アクションも経験されていたことが多いこともあってかなり戦っている姿は迫力がありましたね。まあ刺されたり撃たれたりしているのにも関わらず若干不死身度は高かったような気はしますが・・・(笑)今いろんな日本人俳優が世界で注目されつつありますが、真田さんもその一人で海外でのお仕事も増えてるようですが、個人的にはこの作品のように邦画の面白さをもっと国内・国外問わず伝えて頂けるような邦画作品に出てもらいたいなぁと思いました。と偉そうなことを言った私ですが、邦画をそんなに多く見ていないので反省しないといけませんね(汗) 【はがっち】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-02 23:35:54) |
1.《ネタバレ》 語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った国日本への警鐘と日本人のヒューマニズムの相反する描写がこの映画のテーマだと思う。 ヒューマニズム自体は結構なことなんだけど(みんな非情の工作員じゃ物語にならないしね。)、ただ、その見せ方が少し、陳腐と中盤感じたが、最後のオチで結構挽回。 とにかく、如月役の勝地涼が秀逸。 同じく福井晴敏の原作になる、「ローレライ」の妻夫木聡と比べると段違いの存在感。 目的遂行の為に、他者を非情に排し、自らを捨てることも厭わない覚悟が伝わってきた。 彼の演技が今の日本人自体へのアンチテーゼに感じられた 【きつま】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-01 01:10:18) |