21.泣ける。まだ若い兵隊一人一人のいろんな思いが伝わる。とても素晴らしい映画だと思います。他にもアクションが邦画にしてはよかった。 (2019追記)最近太平洋戦争についてちゃんと考えるようになりネットのニュースでさまざまな保守論客の話を聞いててまた特攻隊員の話を聞いてるうちにやはり戦争、戦死を肯定する映画じゃないと思い、元に戻しました。 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-11-17 01:42:10) |
20.《ネタバレ》 周りの評価をイロイロ聞いた上で鑑賞。面白かったです。キャストも豪華で、中でも反町隆史が好印象。逆に中村獅童はちょっと空回りしてる感じで好きじゃなかったけど、何度か見てるうちにアリかなって思えてきました。軍事評論家や戦争オタク的なツッコミは別として、最後まで入り込める作品。一度は見ても損はないでしょう。 【鉄仮面】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-01-02 16:12:28) |
19.あえて言うが、この映画には、映画表現としての語り口の巧さだとか、映像的な巧みさ、小気味いい展開の妙など、表現としての工夫は何も無い。冒頭から繰り広げれるあまりに無骨な映画世界に一瞬“嫌な”予感がしたことは正直否めない。そして、その無骨さは、全編通して一貫される(戦艦大和上での圧倒的な戦闘シーンは別にして)。 しかし、涙が溢れ、止まらない。もはやあまりに普遍的な描写に、問答無用で涙がこみ上げる。そうして、次第に、「ああ、この映画には、表現としての工夫なんて必要ないんだ」ということを考える。 もちろん、ここに、映画的な巧さが加われば、それこそ物凄い映画になるのかもしれない。でもおそらく、この映画に携わった人々は、あえてそういうことに目を向けなかったのだと思う。それよりも、たとえくどかろうと、“事実”を明確に伝えることに力を注いだのではないか。 正直なところ、この映画の題材を聞いた時、時代に対して「古い」という印象がよぎった。戦後60年という時代を迎え、多くの人の中で、この国が経験した「戦争」という事実が確実に風化してきている。この映画は、そういう人たち、そういう時代に対する警鐘なのだ。 そして、この映画は無骨で語り口は非常に古臭いけど、描かれるテーマは今まで多くの戦争映画で描かれてきたものとは、確実に一線を画す。この作品は、日本が経験した「戦争」とそこに生き死んだ人たちを、美化も卑下もしていない。事実としての戦争を指してひとつの価値観で描くことはとても傲慢なことだ。この映画は、ただただ真摯に“そこ”で生きて死んでいった人たちを描き、生き続けることの意味、語り続けることの意義を、どこまでもまっすぐに訴える。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-09-30 00:28:18) |
18.派手で残酷な戦闘シーンといい、いかにも「わかりやすい」テーマ音楽といい、「どうやったらハリウッド大作っぽく見えるか」みたいなバイアスが感じられる面があるのですが、だからと言って、決してそれだけにはとどまらない作品になっていると思います。確かに、人物描写にはやや類型的なところがあるかも知れないけれど、それは決して、単に「この辺で喧嘩の場面を入れておこう」「多少は恋愛なども織り交ぜてみよう」みたいな適当なものでは無くって、この大和を中心とした物語を、ひとつの神話へと導くことに成功していると思います。・・・しかしそれに比べると、「現代」のパートが、イマイチよくわかりませんなあ。鈴木京香はいつ、何歳で養子になり、そしていったい今何歳なのか? 仲代が発作で一度死にかけて見せるのもなんだか蛇足(しかも鈴木京香にサービスされてビンビンになって生き返るというのは、どうも、なあ)。ですが、その辺りは目くじら立てないことにして。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-28 22:53:47) |
17.とても面白かった。戦闘シーンは迫力あったし、俳優陣は皆好演してました。でも、なんだか後半になるに連れ虚しくなってる自分がいました。私はまだ20代で戦争のせの字も知らないただの一般人。こういう日本の戦争映画を見る度に虚しくなる。今の腐った日本を守るために、戦死していった故人はこの日本を守るために死んでいったのかと。税金を私欲のために使う政治家、自分は理解されないからと無関係の人を殺す異常者、老人から金を巻き上げるクズ、マナーも知識も何もない若者。60年前に戦死した人たちには今の日本を見せたくありません。 【ライトニングボルト】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-12-03 17:47:40) (良:2票) |
16.《ネタバレ》 予告を見ただけでストーリーは90%読めちゃっていたし、北京原人の監督というだけあってあまり期待していなかったが、テレビ公開するにあたって「佐藤監督は蒼井優に北京原人的爆裂シーンをさせるつもりなのだろうか」という事が気になり鑑賞。物語のタガがいつ狂いだすのかとヒヤヒヤしながら見ていたが、全く普通の映画で、飛行機が魚雷を落とすアングルや、周りがやられて「うおおおおおお」と機関銃をぶっ放して敵の飛行機が落ちるシーンは「パールハーバー」そのものでした。まあ特に目新しいものもないのに8点なのは、自らの生死に必死に意味を見出そうとする人たちの美しい姿に感動したから。「夜と霧」という本にアウシュヴィッツからようやく生還したのに恋人や家族、自分を迎えてくれる人たちがみんな死んでしまって、「何のために生き残った」と幻滅する人の話があるが、この映画はこの大命題一点に挑戦しているのだと思う。主人公のお母さんの犠牲に救われたのに最後は死んでしまう妙子、その彼女が死ぬ間際に主人公に見せた笑顔、船倉で殴り合う軍人、死んだ息子が作ってくれた田圃、全てのエピソードが船の上の爺さんにのしかかっている。現代の船のシーンは長いと評判は悪いが、僕はあのシーンがなければこれまでのエピソードが「生きることの意味」という一人の老人にのしかかる大命題として昇華されないのではないかと考えている。だがどうしてこの老人が救われたのかはわからない。このあたりは観客に考えてほしい・・・・これが大和からのメッセージでもあり、監督からのメッセージなのかなとも思う。 【はち-ご=】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-09-22 09:01:45) |
15.どうせ邦画だし、大したことないだろう、 ましてこんな平和ボケの時代に作られた戦争物なんて… みたいな気持ちで見始めたけど、その期待はいい意味で裏切られた。 思っていたほど軽くなく、身なりや口調など時代的なディテールの再現も 言うことはなく、硬派な作りだと思った。薪バスってすごいな。 ただ題材ゆえに、全体に漂う重苦しい雰囲気が、見ていてつらくもあった。 大和の実物大セットは壮観、機銃座とか、砲の装填とか、細かいなぁ。 しかしこんな血だらけの内容とは思わなかった。 機銃掃射や爆弾の攻撃を受けるたび、周囲が血に染まり、 血まみれの無残な死体が横たわる。やり過ぎなんじゃないかと思うくらい。 大和が沈没するまで、ひたすらなぶり殺しにされる様ばかりが描かれるという、 異様にマゾヒスティックな戦争映画に仕上がっている。 米軍機の攻撃はあんなに機銃掃射ばかりだったの?とか なんでブリッジは最後まで無傷なの?とか疑問も浮かんだけど。 あとはほとんど時間稼ぎのように長い現代の後日談のシーンとか、 短めにまとまっていれば、もっとよかったような。 【且】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-09-22 00:35:02) |
14.色々おかしなところはあるが、この作品の最大の偉業は、日本人が「戦争」について再び考える機会を与えたことにある。題材に誰でも知っている、戦艦大和を持ってきたことからもそれは伺えるだろう。一本の映画としても及第点の出来でなかなかではないだろうか。まぁ、別にエンターテインメントとして製作された作品ではない(と思う)ので、見せ場がどうとかいう言い方は避けたいが、やっぱり海戦シーンの出来は良かったと思う。ただ、あの戦闘機のCGがどうも…。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-20 01:46:00) (良:1票) |
13.乗組員3,333人の内、生存者はたったの300余名。それが史実「戦艦大和の最期」における最も明白な事実であろう。 作家山本七平が戦闘というものを「何が起こったのかなんて全く分からないまま、気がつくと周りが死体だらけだった」という現実として捉えていたように、各戦闘員はそれぞれの持ち場での役割をこなすのに精一杯で、各人が戦闘そのものを総体として捉えるのは無理な話だと言われる。大和の戦闘員の多くがその断片を抱えたまま死んでしまった現在、そのジグソーパズルを完成するのは不可能であり、大和での戦闘の実体というのは結局のところよく分かっていないというのが実際のところなのだろう。大和での戦闘に限らず、戦場で生まれたであろう多くの物語は、死者と共に失われてしまったと考えるべきなのだ。僕らは小説『男たちの大和』や吉田満の本によっていくつかの大和の物語を知ることができるが、やはりそれは断片なのだ。大和がどのようにして撃沈されたか、それはもう永遠に知ることができないのかもしれないし、彼らがどのような思いで闘い、死んでいったのか、それも結局のところ、その僅かな断片を知りえるのみなのである。 ひとりの士官が書いたルポによって大和の最期が全て記録できるとはとても思えないし、ましてや大和とは何か、などというものを総括できるわけがない。大和とは乗組員3,333人に限らず、その他多くの関係者の様々な物語の総体としてあり、その多くはもはや失われてしまったのだ。そして残ったのは神話である。それは吉田満『戦艦大和ノ最期』によって作られたものもあるだろう、また、太平洋戦争を通して日本人が拠り所とせざるを得なかった幻想がいまだに語られ続けているものもあるであろう。しかし、それはあくまで神話である。僕らは戦争というもの考えるとき、そのことを肝に銘じる必要がある。 そんなわけで映画における大和での戦闘シーンにもはや期待すべきものはないと言えようか。この映画は戦闘シーンを無理に描写するよりも、兵員、特に年少兵達に焦点を当て、彼らの青春群像として大和の物語を再構築した点がとても清々しく、これは青春映画としても出色の出来であると僕は思う。(そう、この映画は紛れもなく青春映画である) ある意味で、そういった群像にこそ、ほんとうの大和の物語、その断片の輝きがあると思うのだ。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-02 13:55:52) |
12.博識な皆様のツッコミもうなずけるのですが、私は好きです。 レンタルで借りたら一発でハマり、限定版を買っては時々見ています。 自分としては下士官や水兵が主役だったり、 炊事場や銃座という地味なポジションが メインの舞台になっていたのも新しくていいと思いました。 付属の冊子を見ると「これは反戦を声高に叫ぶ映画ではなく、 あくまで青春映画なのだ」みたいなことを書いてあってやっぱりね~と。 私は映像の作りにも(及ばずながらも)ハリウッドに真っ向から挑む! みたいな大和魂を感じました。良質な映画であることは間違いないので、 今後もこういう作品はどんどん出てきて欲しいです。 あ、ちなみに水兵たちのメイキングも見応えたっぷりでした。 【ひろほりとも】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-11-29 08:47:42) |
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11.映画を観ているという当たり前の気分に、どっぷりと浸らせてくれる作品でした。テーマも題材も決して面白いという類のものではないですが、大画面の向こうから伝わってくる熱というか、魂というか、そんな形容しがたいものに圧倒されました。TVのフレームでは、こうはいかないだろうという、そんな気持ちが上映中ずっとありました。戦艦大和という艦は、その名前、その姿、存在だけでも日本人を最も象徴しているものだと思います。ですから、画面いっぱいに表現されるだけで、様々な想いが胸に集まり、苦しくなってきます。切ない、悲しい想い。愚かではかない想い。兵器にすぎないこの艦に乗ることが誇り、これで日本を、愛する人を守るという自信。若い人が疑いもなく、こころからそう信じていた時代。でも、兵器は兵器。相手も死ぬということ。こんなとんでもない事が、今でも世界のどこかで行われているという現実。でも、映画は声を荒げてそんな事はいっていません。観るだけで、充分伝わってきます。吹っ飛ぶ体、ちぎれる足。泣き叫ぶ若者。生きている時は何人と数えられる人間が、一瞬で死に、何体と数えられる悲しい事実。若い人が桜のように爆風に散っていく。涙が出ます。生きていてすみませんでした、と10代の若者が土下座する。こんな切ないことはないです。役者さんたちの熱演、日本ではスケール感のある大和の描写、音楽。娯楽作ではないけれど、観ている者に必ず何かを残す作品だと想います。映画館で観れて本当に良かったです。 【映画小僧】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-10-23 12:06:37) |
10.《ネタバレ》 角川春樹が何年も暖めてただけあってよく造ってあり、なかなか豪勢な映画でした。 下手な政治色が無いので反戦映画というより人間ドラマに仕上がってますな。 大和の乗務員やその周りの人それぞれの思いがよく出ていて、それを演技する俳優もすばらしいと思いました。 ベタな泣かせどころが沢山詰め込まれて、それが逆に涙腺緩ませっぱなしでしたね。 まわり初老のカップルだらけだったんですが、みんなわんわん泣いてました。 ただ長時間の映画に耐えられずギブアップして劇場から出て行く人も多数。 トイレが近くて出入りも多数。 なかなかこちらの集中力を削がれます。 それはともかく、 主人公が「生きていてすいませんでした」と親友の母親に土下座するシーンがあるんですが、 狂ってる時代を象徴するようなセリフを聞いてしまったような気がして、 不覚にもなんでだよと思わず呟きながら泣いてしまいました。 現代で鈴木京香が父親の遺骨を大和の眠る海に撒布しに行くのは、 なんでこれなんかなと違和感がありましたけど、 あとでプログラム見たら実話に基づいてるんですね。 これが基本として男たちの大和の話を絡ませて構成したようです。 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-07 22:03:53) (良:2票) |
9.尾道のロケセットまで見学して期待充分で鑑賞したのですが、スクリーンの大和は存在感はイマイチ。CGの平板さばかりが気になって、スケールの大きさが伝わってこなくて残念。でも乗組員たちや家族、恋人との心の繋がりなど、人間関係はうまく表現されていた。派手なアクションの戦争映画というより、戦争末期の日本の状況に心を映した力作として、評価できると思います。 【ちくわ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-29 19:19:57) |
8.なかなか素晴らしい映画です。沈没した大和について、戦死した方々またその方達の親族、友人、無事に生きていても辛い日々を送った方々、色々な情景が描かれていて、非常に考えさせられてしまいます。今、生きている我々はこのような方々の犠牲の下で生きていられるんだと思います。訴えてくる事が、一つ々々重い作品でした。 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-09 23:57:42) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 戦艦「大和」撃沈までの過程を通して、戦争の悲惨さ、理不尽さを訴える作品。 少年兵や下士官の視点を中心に描かれており、より身近に戦争を感じることができます。 主眼を大和に絞っているため、大局を理解するには劇中でのナレーションだけでは不十分でしょうが、日本人であれば特に問題はないでしょう。 十代の少年までもが、国のため、家族のためにと、覚悟の意味もよく分からないままに覚悟を決めて、戦場へと向かう姿は、観客の涙を誘います。 戦闘シーン、大和の CG については、ほとんどが箱庭的シチュエーションであることもあって、それほど不自然さもなく、なかなかいいです。 感動作にありがちな、過剰なお涙頂戴演出も無くはないですが、そこにさえ眼をつぶれば、ストーリーが自然に心に染み入る佳作と言えると思います。 映画としては珍しく、上映後に拍手が起こっていたのが印象的でした。 【執事】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-02 14:14:33) |
6.この映画、ストーリー展開がいかにもベタなうえ、戦闘シーンや演出面で粗が多く残念な感は否めません。また、レイテ沖海戦では「大和」にとって唯一の戦果と言っていい米空母撃沈が画かれておらず、「大和」を題材にした作品としては不満が残ります。しかし、視点を下士官と少年兵に絞ったことが功を奏して戦争のむなしさを強く訴える作品になっています。この作品は娯楽作品としてよりも、現在のいちおう平和な日本が社会が築かれる前にどれだけの犠牲が払われたかを再確認するための映画としてとらえるべきでしょう。 この作品や「プライベート・ライアン」をたんなる娯楽映画としてしか評価しない方もいらっしゃいますが、制作者が意図したであろう反戦平和への訴えが理解されていないのは残念なことです。 映画そのもの出来としては難点も多いですが、無謀な作戦で無駄死にともいえる死を遂げた大和乗組員の方々への追悼の意を込め8点です。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-02 01:14:21) (良:2票) |
5.この映画に関しては、面白いとか面白くないとか、そうゆう評価はできません。この作品を見て「戦争」「死」をどう感じるか・・・・・・・戦争大嫌い(涙)。。。 【tonao】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-29 16:48:46) |
4.普通におもしろいと思ったし、セットもすごかった。でも、俺が感じたのはそれだけじゃなくて、本当に命の大切さを知った。 撃ち合いのシーンで、邦画にしては結構迫力があったと感じた。その反面、こんな平和な時代になってよかったとすごく感じました。 【Pepe】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-28 23:06:00) |
3.《ネタバレ》 嬉しい誤算。 もっと説教くさくて辛気くさい映画なのかと思ってた。 戦争を題材にした史実ものって政治的メッセージが強かったり戦犯を追及したりってそういう色合いが出てきがちだけど、この映画は、目の前に厳然とある「戦争」という存在と対峙した時の兵士や国民を「戦艦大和」内に集約して見せている。 もちろん、死を目前にした兵士達の心境や覚悟、銃後の人々の苦しみや悲しみ、国内外の情勢や、もっと言えば「人間そのものの存在理由」など、語り出せばいくらでも語れるわけで、そういう意味ではやはり作り込みに物足りなさも感じる。 けれど、「戦争とは、これほどまで多大な犠牲を払い、浪費の限りを尽くす存在なんだ」ってことがちゃんと伝わってくる。 「貴方の大切な人が明日いなくなるんだよ」、そのことを実感した上で戦争というものを語って欲しい。 そういうメッセージがちゃんと描かれていたと思う。 変に難しくこねくり回さず、各登場人物のストーリーを並列に並べて、表面的ともとれてしまうほど「浅め」に描いたのは、あえてそういう手法をとったのだと思いたい。 戦闘シーンもなかなか迫力がある。 邦画としては白眉。 「砲弾を運ぶだけ」って係がいるのを描いてあったのもリアルで感心した。 現実的に、戦場に投入された学徒達が森脇や内田や唐木のような素晴らしい士官に巡り会えたかどうかは甚だ疑問だが、「一億総玉砕」の趨勢の中で決行された「大和沖縄特攻」の「真の意義」を説く為の語り部として、ストーリー上どうしても必要な存在なのだと思う。 とか。。。。まあ、難しいことはこれくらいにして(笑) 戦場の息子に母親が差し入れする「配給が少なくてあんまり甘くないオハギ」ってのは、もうこういう映画の定番中の定番なのに、ほんとに泣けるんだよなぁ。 「子供ってのはやっぱり母親のものなんだよなぁ」って思いながら泣いてました。 いや、映画館まで観にいっただけの価値は十分。 大満足。 【とっすぃ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-23 00:06:07) (良:1票) |
2.洋画で戦争(特に第二次大戦期)の残酷さ、愚かさ、悲惨さを描写した作品は数あれど、邦画でそういうテーマを扱った作品ってそんなにありませんよね。例え戦争をモチーフにしていても、そのほとんどはメッセージ性など皆無のエンターテインメントに終わってしまっていたりする訳ですが、そんな中、本作はそういった戦争に対するメッセージを見事に伝えた作品だと思いました。戦争の恐ろしさに対する人々の認識が薄れつつある今、こういう作品が作られ拡大的に公開され、興行的にも成功を収める(初登場2位!パチパチパチ~)というのは非常に意味のある事ではないでしょうか。NHKのプロジェ○トXのような導入部分に、一瞬「何じゃこりゃ?」と思ったものの、やはり後半になってから兵士たちの持つ愛や内面にスポットライトが当てられてからはそんな思いも消えうせ、クライマックスのあまりにも壮絶な戦闘シーンはただ呆然と見ているしかありませんでした。正直、今まで俺は戦争がどんなものなのか、戦争に狩り出される兵士たちがどんな思いで戦場へと向かったのか、あまり考えたことがありませんでした。しかし本作を見てから、戦争の残酷さや悲惨さを身を持って考えることが出来たし、やはりこんな事が二度と繰り返されてはいけないなと思いました。本作を見た同じ世代の人たちが俺と同じ気持ちになる事を切に願います。戦争を体験した世代の人も、そうでない人も感じる事がある映画ではないでしょうか。 |