2.《ネタバレ》 メージャーリーグへの夢を追いかける実話をベースにしたディズニー映画。「オールド・ルーキー」が思い出される。
本作も同じく、MLBのスーパースターになり莫大な富を得たという訳ではないけど、野球に夢を見た男たちの実話。
本作の主人公は選手ではなく、エージェントであるJBバーンスタインという人物。スポーツイコールビジネスという男。
彼がインドで発掘した2人の金の卵との二人三脚の奮闘記と思いきや、うまくいかない。野球も、彼らとの人間関係も。
しかしいい実話モノには必ず、そんな彼らを支える素敵な人物の存在がある。
インドからやってきた純粋な2人の若者。彼らにとって母のような姉のような存在、ブレンダ。
2人の若者と一緒にインドからやって来たエージェント見習いの男のコミカルな存在も効いている。
そんな彼らの存在がJBの心を変えていく。
「私はビジネスを優先させすぎていた。野球はビジネスが全てじゃない。野球を楽しむんだ。」
2度目のトライアウトではこの言葉通り、2人と共に野球を楽しんでいるJBの姿があった。
野球というアメリカンドリームに挑む若者の物語であるとともに、いい出会いが人を変えていくドラマでもあると思う。
実話モノゆえにドラマチックな展開も無く、当然彼らがトントン拍子にメジャーのマウンドに上がれるということもなく、
(ピッツバーグ・パイレーツと契約したとあるが、マイナー契約であると思われる)
感動をあおるような演出も控え目にされていますが、本作もまたディズニーらしい良作です。