日日是好日のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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日日是好日

[ニチニチコレコウジツ]
2018年上映時間:100分
平均点:6.29 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-10-13)
ドラマ小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-04-30)【イニシャルK】さん
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監督大森立嗣
キャスト黒木華(女優)典子
樹木希林(女優)武田先生
多部未華子(女優)美智子
鶴見辰吾(男優)典子の父
鶴田真由(女優)雪野
脚本大森立嗣
音楽世武裕子
製作ハピネット・ピクチャーズ(製作幹事/『日日是好日』製作委員会)
テレビ東京(『日日是好日』製作委員会)
東京テアトル(『日日是好日』製作委員会)
パルコ(『日日是好日』製作委員会)
朝日新聞社(『日日是好日』製作委員会)
イオンエンターテイメント(『日日是好日』製作委員会)
配給東京テアトル
美術原田満生
赤松陽構造(題字)
衣装宮本まさ江
ヘアメイク豊川京子
照明水野研一
あらすじ
典子は特にやりたいことも無く、漫然と大学生活を送っていた。そんな時、母から凄い先生が居るから茶道教室に通ってはどうかと誘いを受ける。乗り気ではない典子だったが、従姉妹の美智子が一緒に通おうと半ば強引に誘い、二人して通うことになるのだった。初めて経験するお茶の世界の複雑な決まり事に戸惑いつつも、いつしかお茶の世界に魅了されていく典子だった。
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6.茶道の奥の深さに圧倒されます。素敵ですが敷居が高くてガサツな私には手が出ません。ただ、ガタガタゴチャゴチャ理屈こね回してマウント取り合い吠えたててヘンな湿疹が出てしまう身も心もカサカサに荒れた時にこそ、「考えずに感じる」ひとときを過ごすのが有効だと思わされた樹木希林さんの姿でした。この国が持つ潤いにも考えが及んだ秀作です。
The Grey Heronさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-07-08 19:05:28)(良:2票)
5.《ネタバレ》 取り立てて特徴の無い(と自分で思っている)女子大生が母親のふとした一言からお茶を習い始めるというお話。序盤は茶道に慣れていない若い女性がお茶に対して面白みを感じたり難しさや苛立ちを覚えたりの繰り返し。その繰り返しの中で形にはなっていない何かを感じるようになっていきます。

二十四節気を表しながら、劇中の時間も刻一刻と刻まれていくのが印象的。季節の移り変わりとともに人の時間や環境の移り変わりも同じように進んでいきます。
「立春が一年で一番寒い日なのは、昔の人がもう春はすぐそこだと厳しい冬を乗り越えようとしていたから」
という言葉も心に残る。人間の環境も、季節のように必ず春が訪れてくれればいいのですが、現実はなかなかそうはいかないよね、とも思いながら複雑な気持ちで鑑賞。さらに、

「人生で起きることはいつも突然。昔も今も。心の準備なんかできない。」
これも刺さる。分かってるつもりではいるんですが、当然のように毎日が訪れること、周囲の人がいてくれることが当たり前じゃ無いって気付くのはいつも突然。分かっているはずが、それを大事にできていない自分にも気付かされます。

今はコロナということもあり、余計に最後のメッセージが刺さりますね。お茶会で茶室に大人数で詰めて座ったり、毎年変わらない日々を過ごせることがたまらなく大切に思います。

『日日是好日』
この言葉を作った人もコロナ禍の今のような「日日」は想像してなかったでしょうね、、、
TANTOさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-29 17:09:27)
4.《ネタバレ》 「茶道とは何か」を垣間見せてくれるような映画と言うべきか。

凡そ「道」と名に付くものにおいて、その本質的な目的は精神修養、つまり稽古・修行を通して人間として成長し、高みに登ることにこそあると言える。茶道においては、茶を美味しく味わうための技術、および客を美しく洗練された所作で持て成すための作法の習得は実は芸道のほんの足掛かりに過ぎず、その先により繊細で深い感性(それはある種「人間性」と言ってもよいものであるが)を養うことこそが、「道」としての茶道を修める主眼に他ならない。

メインシナリオにおいて、薄皮を貼り重ねていくかのように緩やかに成長していく黒木華はそれを見事に体現している。本作の彼女は、添え物度の高い薄目の主展開運びをほぼその演技力一つでモノにしており、演技面でも出色の出来だと思う。そして、稽古には厳しいがユーモアと人間味の有る「本物の」茶道の先生にしか見えない樹木希林は正に驚愕の出来映え。作中24年間全く老けないのも含めて。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 8点(2019-11-27 20:29:59)(良:1票)
3.《ネタバレ》 茶道の、時間や空間や音を味わう、その贅沢さ、豊かさが伝わってくる映画。

ただお茶をいただくだけなのに、なんであんなに沢山の細かな決まりごとがあって、それをキッチリ守ってゆかなければならないの?っていう疑問に答えるだけじゃなくて、茶道の魅力、そして日本人の精神世界の魅力までをも描いてるのね。

その儀式的な空間、時間、所作は日常から離れた特別な世界。その特別な世界に身を置くことで生まれるココロの広がり。わび、さびの世界。

対比される俗世の描写が、あまりやかましくないのが良かったわ。ハッキリと線引きをしようとやたらガチャガチャさせてしまいそうなものだけど、やり過ぎてしまうと茶道が浮世離れしたモノに映っちゃうものねぇ。『真夏の夜の夢』はやかましかったケド、まあ、良しとしましょう。

黒木華がやっぱりいいのね。
つい最近の『ビブリア古書堂の事件手帖』や一昨年の『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも独特な雰囲気を醸してたけれど、今回の役もあの流れ。はんなりした感じが魅力的で。一方で『エミアビのはじまりとはじまり』の時のような、パキパキとハッキリした役も魅力的だけどね。

でも、どうしたってこの人、樹木希林さんなしには語れないわ。
大切なところはきっちり演じつつ、役を少しだけ崩して人間味を醸すような演技、本当に上手いなぁ、って。
あらためて貴重な存在を失ってしまったんだなぁ、ってつくづく残念な気持ち。

今の世の中では、茶道の持つ贅沢な時間を過ごすことはかなりハードルの高いことかと思うけど、でも、映画を見に行くというのも実は似ている面があるのよね。ただ映画を見るだけならば、べつにスマホで配信される映像を眺めてるだけでもいいわけだから。
 わざわざ出かけてお金払って決められた時間に決められた席で様々な独自のマナー、ルールに縛られながら映画を楽しむ。それはもう映画って部分だけを切り取って語れる行為じゃないでしょ? まあ、その特殊性が理解できなくて個人主義丸出しになっちゃってる人も(結構な数)いたりするのだけど、そういう人はスマホでどうぞ、ってカンジね。

家から出てスクリーンでこの映画を見る、それもまた贅沢なことなんじゃないかな。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 8点(2018-11-20 20:02:16)(良:1票)
2.原作既読。とても静かな作品です。だからこそ音を楽しむ作品になってます。
原作ではぼんやりとしかイメージできなかった茶道の所作が、映像によってハッキリすることで余計に茶道の難しさ奥深さに驚嘆します。
希林さんのアドリブかと思わせるような自然な演技と黒木華さんの生真面目な姿が印象的です。
久しぶりに日本らしい作品を堪能しました。
希林さんに合掌。
tonaoさん [映画館(邦画)] 8点(2018-11-18 16:56:04)
1.お茶の世界って奥深い。そして、とても複雑。でも、やっぱり変!

観ていて感じたのは、まあなんとも覚えるのが大変そうな細かいルールだらけで、とにかく面倒くさそうって事!
その動作必要かよ?って思ってしまうような回りくどい作法とか結構あったりして、先生にこの動作の意味はなんですか?と聞いたとしても、自分もわからないけどそう決まっているのだから、何も考えずにやりなさい!の一言で一蹴されてしまう。これぞ素晴らしき日本の伝統文化の世界。

そんな世界に訳もわからず飛び込んだ1人の女性が、お茶を通して人生を見つめ直し、成長していく力強いドラマだった。
樹木希林さん演じるお茶の先生が厳しいんだけど、とても温かで、良い先生だなぁと感じた。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2018-10-08 17:21:02)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.29点
000.00%
100.00%
200.00%
338.82%
412.94%
5720.59%
6720.59%
7720.59%
8617.65%
938.82%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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