1.《ネタバレ》 早瀬が優子の境遇を知って漏らした一言「(親と血が繋がっていないのが)羨ましい。人として尊重し合えるから」とゆーのには少しだけ考えさせられましたね。今作に登場する「親たち」とゆーのは、確かにどこか非常に「遠慮深い」とも思うのですよ。その一方で彼らは優子ちゃんへの愛情とゆーのもまた確かに持ち合わせてはいて、そして確実にそのお蔭で優子ちゃんもその境遇の「見かけ」の悲惨さに比してはワリと平穏に育ってこれた、というコトにも思えるのですね。でもソコでふと、そもそも親ってナニか?て考えたときに、そーいう遠慮を抜きで何でも言い合える・ぶつけ合える、とか、つまり損得勘定とかを無しに100%自分の為に身を投げ出してくれる、とか、親ってやっぱそーいうモノじゃないかな、ともまた思うのですよ。その意味では、やはり今作では田中圭こそが最もそーいう役割を果たしていたという意味で優子の「親」に一番相応しいと思いますし、最終的に彼の元に辿り着いたからこそ今作はハッピーエンドを迎えられた、とも思うのですね。
事前に予想したよりは暗い・辛いシーンのずっと少ない映画でした。それでいてハートフルにグッとくるシーンは非常に豊富で、週末用「泣き」映画とかには持って来いだと思います。少しだけそこら辺がクドいかな?という箇所もありましたが、多少甘く付けてこの評点としておきます。追加で一つ、子役の稲垣来泉ちゃんは中々頑張りの感じられる好演技で印象に残りましたね。