サラエボの花のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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サラエボの花

[サラエボノハナ]
Grbavica: The Land of My Dreams
(Grbavica)
2006年ボスニア・ヘルツェゴビナオーストリアクロアチア上映時間:95分
平均点:6.85 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-12-01)
ドラマ
新規登録(2007-12-16)【TM】さん
タイトル情報更新(2023-01-25)【かっぱ堰】さん
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監督ヤスミラ・ジュバニッチ
キャストミリャナ・カラノヴィッチ(女優)エスマ
ルナ・ミヨヴィッチ(女優)サラ
レオン・ルチェフ(男優)ペルダ
ケナン・チャティチ(男優)サミル
脚本ヤスミラ・ジュバニッチ
配給アルバトロス・フィルム
ツイン
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8.《ネタバレ》 子供の暴れぶりからしてちょっぴりイライラしてしまうけど、変に観客に媚びてないのがいいですね。
それもラスト付近の厳しい展開があってこそなんですが。
複雑な社会が舞台だからこそ価値観の多様性は大切なんやなぁと気づかせてくれる。
これは邦画では再現不可能やと思う。
CBパークビューさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-21 18:45:13)
7.《ネタバレ》 前半は母親が昼夜働いてるのに、自分のことだけしか考えない身勝手な娘に腹が立ったり、母親はどうして厳しくしつけないのか疑問に思ってしょうがなかった。しかし娘の出生の秘密が解き明かされると、何もかも合点がいった。
戦争の傷跡は家族を亡くしたものだけが負っているわけではない。このような母と娘のような場合もあるのだ。
娘が髪を切ったのにはびっくりしたが、生まれ変わろうとしたものと思われるが、髪が父親似と言われたのも、どこかにあったのかもしれない。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-21 21:03:52)(良:1票)
6.母親だけに育てられ物心もついてきた少女、当然ながら父親について色々知りたくなるのは自然の流れ、いつかは事実を伝えなければなりませんが・・・。似てるのは髪の色だけといつか聞かされてた娘は真実を知って、その髪を一気に丸刈り・・・。でもそこは実の親子、修学旅行の見送りの際バスの後部座席から娘の手を挙げる姿に思わずホッとして手を振る母親。心にジーンと来る、いい映画です。
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-04 23:04:31)
5.《ネタバレ》 良かった!いい映画です!予算はあまりないであろうに・・素晴らしい。ボスニア紛争は地域的に家父長制の非常に強い地域で起きた民族紛争でしたので、他の戦争よりもより、女性に対する被害が大きい戦争でした。娘の存在は、自分のキズそのものでありながら、最も愛する存在でもある。この言葉に形容できない苦しみとジレンマが締め付けられるように伝わってきます。ちょうど小学校6年生ぐらいの思春期に入る女の子の苦しさも伝わりすぎるぐらい伝わってくる。彼女たちを、ココというところで助ける女性たちの小さなチカラにも感動した。日本では「自己責任」という言葉で人を切り捨てるのが常識になりすぎている・・とも感じた。小さなカンパでこんなに人が幸せになれるんだ・・と思った。最後のバスの窓に見えた娘の小さな手は、娘が産まれた時のきれいな手と同じように見えただろうね・・。また思い出して涙が出てきたよ・・。思春期の母娘モノとしては近年まれに見る傑作です。
グレースさん [DVD(吹替)] 8点(2008-06-18 22:09:24)
4.《ネタバレ》 腑に落ちないところはいくつかありました。たとえば仕事中にいきなり薬を飲むシーンとか。観終わった後なんとなく「そうだったのかな」とも思うんだけど説明不足な気も。なんか「禁じられた遊び」とか「マイライフアズアドッグ」観てるような気になったのね。ということは、私としては悲しいより切ないなんだと思う。過去を思い出したくない母とアイデンティティを確立したい娘っていう対比・対立を通じてボスニア紛争が描かれているんだけど、おそろしくまわりくどいシナリオ、演出に感じられた。当たり前のように話をはぐらかす母の真実の吐露は胸に来るものがあるんだけど「付きあってられない」感もどこかにある。ただボスニア紛争をムスリム側から描いた作品は初めてだったので蒙を啓かれました。ストイコヴィッチやオシムに興味あったので予備知識持ってましたけど、そうじゃない人はなにがなんだかわからないかもね。
shintaxさん [映画館(字幕)] 8点(2008-03-04 21:21:10)
3.紛争の描写は全くないのに、確実にそれが人々の心に残した傷が伝わってきました。後からじわーっとくる映画です。
HOPUKOさん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-06 20:01:23)
2.《ネタバレ》 ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争について少しは知っていたが、この紛争後の女性の心の傷、そして恐ろしい「民族浄化」によって生まれてきた子どもに焦点をあてた作品は初めてだった。これらの作品には紛争の生々しいシーンは全く出てこない。ただ、登場人物によって、恐ろしいこの世の出来事とは思えない事実が語られる。同じ女性としてその出来事を考えただけで生きた心地がしない地獄のような世界。その世界を経験した彼女たちが、復興していくボスニアで一生消えない傷を隠し
一生懸命生きていく姿が描かれている。そしてそれを全く知らない子ども達。サラは、自分の父親はシャヒード(殉教者)だと思っていた。父親がシャヒードなら修学旅行代を免除してもらえるのに母親のエスマがその証明書を学校に提出しないことでサラはどんどん不満を募らせていく。サラは事実を全く知らないでいた。そんなサラがエスマにとった行動は、銃を向けることだった。苛立ちからだったかもしれない。しかし、エスマにしたらあのおぞましい光景が甦ったはずだ。その時、エスマは銃を払いのけ、サラに真実を語る。「民族浄化」によりレイプされ生まれてきた私生児ということを。エスマは妊娠中生まれてほしくないとお腹を強く何度も叩いた。
産んだ後、1度母乳をやるだけと思っていたのに抱き上げたとき、この世にこんな美しいものがあると知らなかったと彼女は語った。生命の誕生はこの世で一番素晴らしいことだと思う。そして私は、女性として生命を誕生させることをとても誇らしく思う。その決して犯されてはいけない神聖な出来事が戦争という醜いもにによって壊される。それを犯した人達も元々は母親から生まれてきた神聖なものなのに。しかし生まれてくる命に悪いものなんて何ひとつない。どんな形で命が宿ろうと、生まれてくる子ども達に罪なんてない。それを受け入れたエスマの複雑なキモチが伝わってくる。お腹を力の限り叩くなんて絶対できないことをしてしまう程受け入れることができなかったのに、それでも自分が全てであるこの世に生を受けた子どもは美しく、清らかな存在だった。2人は血が繋がっている、親子なのだから。一生2人は心に傷を負って生きるだろう。しかし、その傷を少しでも癒すのはお互いの存在であるはずだ。なぜならそこには必ず「愛」があるからだ。目には見えないけれど、親子の「愛」もこの世で神聖なものだから。
えみさん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-03 22:09:11)
1.《ネタバレ》  戦争という愚かな行為が、(兵士だけではなく)様々な人間の人生にいかに深い傷跡を残しているかを、サラエボのある母娘の姿を通じて描いた作品です。正直、あまりにテーマが重く衝撃的で、上手くコメントができません。サラが母から秘密を明かされる場面や父親に似ていると言われた髪の毛を剃り落とす場面などは余りにも痛々しく目を背けたくなるほどでした・・・・。ただ、ラストはかすかに希望を残して終わっています(サラが手を振るのを見た時のエスマの笑顔が非常に素晴らしく印象に残りました。)。
TMさん [映画館(字幕)] 8点(2007-12-16 17:21:00)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 6.85点
000.00%
100.00%
200.00%
313.70%
413.70%
513.70%
6725.93%
7725.93%
8829.63%
927.41%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 1.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
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