大殺陣 雄呂血のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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大殺陣 雄呂血

[ダイサツジンオロチ]
1966年上映時間:87分
平均点:7.86 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
アクションドラマ時代劇モノクロ映画リメイク
新規登録(2004-04-12)【鱗歌】さん
タイトル情報更新(2011-12-12)【イニシャルK】さん
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監督田中徳三
キャスト市川雷蔵(男優)小布施拓馬
八千草薫(女優)波江
藤村志保(女優)志乃
中谷一郎(男優)真壁十郎太
内藤武敏(男優)樫山又五郎
内田朝雄(男優)井坂弥一郎
藤岡琢也(男優)舟次郎
加藤嘉(男優)真壁半太夫
吉田義夫(男優)仏の五郎蔵
南部彰三(男優)片桐太平
木村元(男優)
平泉征(男優)片桐万之助
荒木忍(男優)高倉勘解由
伊達三郎(男優)大熊
水原浩一(男優)田所常右衛門
毛利郁子(女優)お滝
西岡弘善(男優)半助
戸田皓久(男優)落合右京
玉置一恵(男優)寺田
小柳圭子(女優)中年女
小林加奈枝(女優)やりて婆
三木本賀代(女優)
原作寿々喜多呂九平
脚本星川清司
中村努
音楽伊福部昭
撮影牧浦地志
配給大映
美術西岡善信
編集菅沼完二
録音林土太郎
照明中岡源権
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4.《ネタバレ》 伝説の坂東妻三郎版のオリジナルは未見ですが(何でも現在視聴できるのはオリジナルの30%程度らしい)、調べるとこのリメイク版は登場人物たちの設定自体はけっこう変更されているみたいです。いわば『切腹』のような武家社会の不条理が主人公の背景に織り込まれており、一介の武士である小布施拓馬=市川雷蔵が謹厳なサムライから武家社会の掟に翻弄されて剣鬼に堕ちてゆく壮絶なストーリーです。本作の雷蔵は同時期の『眠狂四郎』シリーズと被ってしまいがちですが、狂四郎よりもはるかに深みのあるキャラだったと思います。密かに思いを寄せられていた志乃=藤村志保が自分の追手に手籠めにされそうになって自害するのを見過ごしてしまうところなんて、わが身を守るためとは言っても狂四郎なら絶対にほっとかないだろうな。もちろん激しく後悔はするけど、そうやってどんどん自暴自棄になった挙句の無残な境遇になっている波江=八千草薫との再会、そしてラスト20分の壮絶極まりない闘いになだれ込むわけです。 オリジナル版ではどれくらいの人数だったのかは不明ですが(ジョセフ・フォン・スタンバーグはオリジナル公開当時に上映館に通い詰めて何人斬られたか数えたそうです)、どう考えても本作で雷蔵が相手にした人数は邦画史上空前絶後、ギネス記録に認定してほしいぐらいです。梯子や大八車もよく捕物帳ものなんかで見かけますが、なるほどこうやって使うのか、と納得した次第です。雷蔵は本来殺陣が上手くなかったそうですが、その息を切らして必死に太刀を振りまわすところにはかえってリアルが感じられました。終いには地面に横たわって刀を振り回す、なるほど多人数に囲まれた場合はこうやって足を薙ぎ払うというのは理にかなっているかもしれません、でもこんな殺陣は今まで観たことないです。 一応は敵を全滅させて八千草薫と向き合いストップモーションで終わるというオリジナルとは異なるエンディングですが、勝ったという高揚感にはほど遠いカタルシスなき無常観に満ちた幕の閉め方でした。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-11-30 23:50:55)
3.《ネタバレ》 戦前の坂東妻三郎主演のサイレント時代劇「雄呂血」を市川雷蔵主演でリメイクした大映時代劇。オリジナルも見ているが、5、6年前に一回見ただけなので肝心のストーリーのほうをすっかり覚えていなかった。そのため、オリジナルのことはあまり考えず見ていたのだが、リメイクと考えなくても一本の娯楽時代劇としてじゅうぶん面白い映画に仕上がっているし、ドラマとしてもなかなか見ごたえのあるものになっていて面白かった。雷蔵もニヒルでかっこよく、クールでバンツマの演じた主人公とは少し印象が違うが、これはやはり雷蔵ならではのものだろう。クライマックス、オリジナルではバンツマはもっとコミカルな動きをしている感じだったが、本作はあくまでこのクライマックスの殺陣はリアリズムを意識しているようで、「大殺陣」とタイトルにあるように、雷蔵ひとりで何百人はいようかという敵と大チャンバラを繰り広げる様は圧巻で迫力充分。「十三人の刺客」などの集団抗争時代劇が流行っていた時代に作られたことがおそらく影響してるんだと思うが、それにしてもたった一人でこれだけの数と戦うというのは凄すぎる。一体、何人相手にして何人斬ったのだろうと本気で思えてしまうほどの凄さを感じずにはいられない。はっきりいってこのクライマックスはオリジナルを超えているのではと思うほど凄い。ここだけでも見る価値はじゅうぶんあると思う。そうそう、雷蔵の相手役と言えば藤村志保が多いという印象が強く、実際に本作にも藤村志保は出ているが、この映画のヒロイン役は八千草薫。この女優を大映時代劇で見るのは珍しい気がするし、ましてや雷蔵とのコンビというのもほかではなかなか見られない組み合わせで新鮮に感じられる。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-08-20 20:52:23)
2.《ネタバレ》 これは恐るべし!何なんだ?あのラストの決闘シーンの凄さ、いったい、何人斬ったんだ?何人斬ればやっと落ち着けるんだ?って市川雷蔵の叫びが聞えてきそうなほどの数、凄い。タイトル通り正に「大殺陣」な映画だ!こんなに大勢の人達を相手に一人で戦うなんて、普通じゃないよ。凄すぎる。畳が飛んでこようが、車が突っ込んでこようが、車と車の間で挟み撃ちにされようが、刀が折れようが、絶対に全員を叩き斬って、自分を見守ってくれている女、八千草薫の為に死なないんだ。ボロボロになりながらも勝つというその執念、見習いたいものです。それにしてもここでも市川雷蔵の何とニヒルな顔付き、言葉少なく、女の為に戦う。市川雷蔵の魅力が十分発揮されていて、それだけでも観る価値十分です。阪妻のオリジナルの方も見たい。阪妻の方がより悲壮感溢れる仕上がりになっているように感じるが、そう思うのは気のせいかな?
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-13 21:15:54)
1.《ネタバレ》 これはすごい。ひたすら敬服するしかない映画です。バンツマ版は見てないので比較的なことは何も言えないのですが、それでも、この反則ワザの連続にはひたすら感心してしまいました。この解決方法をやってしまえば、全ての時代劇の追い詰められた主人公は助かってしまう。きっと、多くのチャンバラ映画のシナリオライターは、この展開を一度は夢見たんじゃないだろうか。反則は、やってしまったモン勝ちだよね。ホント。
ギリシア悲劇の中で、「機械仕掛けの神様」という趣向があって、人間の主人公のいさかいが袋小路のところになると突然(水戸黄門のように)神様が現れて、人間たちのいさかいに強引に解決を与えるという(いささか信じられないような)荒業があるのですが、それを思い出しました。
ラストの強引さに対して、それまでのドラマの展開は、田中徳三らしい丁寧な描き方で、実は私の見たことのあるどの田中映画よりも感心してしまいました。それだけに、ラストとのギャップが、それはもう際立つこと際立つこと。思い出すたびににんまりしてしまいます。
いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-03 20:46:53)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.86点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7228.57%
8457.14%
9114.29%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
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