菊豆/チュイトウのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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菊豆/チュイトウ

[チュイトウ]
Ju Dou
(菊豆)
1990年上映時間:95分
平均点:6.48 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(1990-04-21)
ドラマラブストーリー小説の映画化
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タイトル情報更新(2008-09-01)【+】さん
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監督チャン・イーモウ
キャストコン・リー(女優)菊豆
音楽チャオ・チーピン
撮影クー・チャンウェイ
製作徳間書店
製作総指揮徳間康快
配給大映
あらすじ
「跡継ぎ息子を産め!」といっては妻を虐待する不能で子供のない老人の三番目の妻となった菊豆(コン・リー)は自分の身を守るために別の男の子供を生もうと決意する。その男とは同じ家の中で奴隷同様にこき使われている老人の甥だった。菊豆が男の子を産むと親類縁者は老人の跡継ぎ誕生として盛大に祝福するが、それは真実を知っている老人の、甥と菊豆に対する醜い嫉妬と争いの始まりだった。そして男の子はすくすくと育っていく。1991年アカデミー賞外国映画部門受賞作。
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12
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23.《ネタバレ》 チャン・イーモウ監督の「菊豆/チュイトウ」のストーリーは、徹底的に悲惨です。 今までにも何本か、気が滅入るくらいの悲惨なストーリーの映画を観てきましたが、この映画はそんな中でも間違いなく、その悲惨ベスト5に入ります。  菊豆という若くて美しい人妻が、強欲で意地悪で不能で、年上の夫に苦しめられ、他の男性に愛されることで苦しさから逃れようとする物語です。 そこまでやるかというくらい、残酷で不幸で理不尽でやりきれないストーリーなのですが、とても美しい映像になっているのが特徴です。  原作の舞台は農村なのだそうですが、映画では染物屋になっています。 黄色や青や赤の長い反物が翻るシーンが数多く出てきて、実に印象的です。 これらの色鮮やかな布は、映画の中で効果的な大道具であると同時に、粋な小道具にもなっています。  残酷なのに、限りなく美しい映画というのはよくあるものです。 例えば、ジャンルは違いますが、「コックと泥棒、その妻と愛人」や「サスペリア」も同様でした。 やはり「赤」が美しい映画でしたから、「赤」というのはひとつの象徴なのかもしれません。 この「赤」から連想されるものは「血」とか「情熱」です。  菊豆の天青に対する想いは、年月が経っても全く薄れることなく燃えたぎったままでしたし、まるで"血の池"のような赤い染料のプールの中で溺れ死んでいく夫、ラストシーンの火事の炎など、到るところに「赤」のイメージがあり、まさにこの映画は「赤の映画」だなと思わせられました。  これでもか、これでもかというくらいの悲惨な終焉なのですが、後味が悪くないというのは驚きでした。 これはひとえに、チャン・イーモウ監督の演出の手腕だと思います。
dreamerさん [ビデオ(字幕)] 7点(2019-03-24 10:22:40)
22.《ネタバレ》 チャン・イーモウ監督の作り出す映像美は本当に凄い。いつもながら色使いの上手さ、赤、青、黄色と巧みに使いこなすその映像センス、これだけ赤、青、黄色の三色を上手く使いこなせるのは他には信号機ぐらいです。おっと、信号機のことよりもこの映画について触れないとまずい。コン・リー演じる菊豆がいたぶられる場面のあの美しさ、女性が男に暴力を受ける場面など本来は醜くて汚い、グロテスクなものなのに、この場面なんて何と言う美しいシーンだ!さほど多くは見たことがないので、よく解らないけど、下手なアダルトビデオのレイプシーン、SMシーンよりもずっとずっと美しく感じるから大したもんです。それも偏にコン・リーという女優の持っている美しさ、外見的なものだけでない内面的な美しさと両方とを持った女性としての美しさと感情的表現における演技力あればこそ見られる美しさ、女性が虐められる場面でこんなにも美しいのを私は今まで見たことがあったか?自分がやがて夫となる男に覗かれていることを知った時のあの表情の素晴らしさ、コン・リーあっての映画であることは少なくとも間違いないと私はこの映画を見て感じました。最後に二人の間に生まれてきたあの何とも憎たらしいガキといったらまるで何だか亀○兄弟でも見ているようでして、いや、本当に何だかあの息子の面構えといい、暴力的ふるまいといい、坊主頭な所までそっくりだ!それにしても本当にどの場面においても映像美が美しいのには流石、チャン・イーモウ監督だと思いました。
青観さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-31 11:16:45)
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21.相変わらずチャン・イーモウの赤を基調とした色彩感覚は素晴らしいものがありますね。 話はなかなか波乱万丈的なものですが、それほど興味はそそられませんでした。 コン・リーはやはり綺麗なお姉さんでした。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-07 17:36:04)
20.《ネタバレ》 前半は単純な構成ながら微妙な心理の綾があって良かったのです。また、色彩感覚も含めたラブシーンの官能性も印象的でした。ただし、後半、異様なほど陰湿な描写になってびっくり・・・主人公をあんなに豹変させる必要はあったのでしょうか。それと、あの子供は、あんな鬼っ子にしなくても、普通に表情のある無邪気な子にしておいた方が、ラストの意味合いが強調できたと思います。
Oliasさん [地上波(字幕)] 6点(2007-10-05 02:52:43)
19.《ネタバレ》 DVDで見ましたが、やけに画質が悪かった…。まあ17年も前の映画なので仕方ないのでしょう。でもそれが逆にリアルに映っていたかもしれません。息子がめっちゃ怖い!おっさんに対するコン・リーの復讐が怖い!!
未歩さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-07 07:43:59)
18.テーマ的にも色彩設計的にも翌年の「紅夢」と同系の作品ですけど、洗練され過ぎてた「紅夢」より、泥臭さの残るこちらの方が私は遥かに楽しめました。封建的な因習の残る時代、鬼の様な老主人に虐げられる若妻と甥(気の強そうなコン・リーが猿ぐつわを咬まされた上、鞍を乗っけられて責め苛まれる姿には、かなりムラムラくるものがある)。しかしコン・リーがただ虐められてる筈はないと思ってたら、案の定、徐々に本性を表していく。甥をたらし込んで子供を設け、主人の体の自由が利かなくなれば、陰湿に復讐し始める。しかし、親の因果は子に報いるのです(この息子はまるでダミアン)。例によって極彩色の反物で彩られた芸術映画風ながら、これは人間のダーク・サイドばかりを描いた極上スリラーです、8点献上。
sayzinさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-27 00:01:21)
17.チャンイーモウの優れた色彩感覚光ってます。風にたなびく反物、滴る雫、ガッタンゴットンと動く染色の機械?染物屋は一見鮮やかな色彩に彩られているが見えない闇の中で封建的な家父長制と厳しい折檻と許されざる愛。禁断の愛の行き着く先は因果応報、これが宿命であるとするならば悲しすぎる結末。
亜流派 十五郎さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-03 18:20:54)
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16.反物の流れひとつでラブシーンや愛憎を語らせるテクニックに陶酔。 また映画史上に残る子育て失敗の巻でしょう。まだまだ続きそうな悲劇を思うと気が滅入ります。8月15日に精進食べないということも知りましたが、中国の暦は今日と違うのかも?ですね。「川で洗濯」のイメージもイマイチ不明だったのでちょっと浴室でやってみました。ふーーん、なる、、。 
かーすけさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-15 22:23:52)
15.映像がすごくきれいだった。こんなふうに紅い色を見せつけられると体が熱くなってしまう。生きる人間が持つ、紅への反応がここにあった感じがした。
にゅうたいぷさん 7点(2005-03-15 15:36:14)
14.因果応報。というか、もうほとんど「業」みたいなものか。どぎついのに美しい色使いはさすがチャン・イーモウ。
あささん 7点(2004-03-26 11:57:40)
13.染物屋が舞台になっているだけあって、色彩がすばらしい。それからコン・リーの演技もよかったです。「跡継ぎ息子を産め!」といって妻を虐待する子供のない老人(こんなふうにして子供ができるわけないでしょう)に耐えかねて主人公は「自分の身を守るためにはどうしても子供を生まねば・・・。」と決意しますが、封建的な中国社会に特有かもしれない家(それに加えて自分の身)を守り、跡継ぎを確保しようという意図がポルノまがいのストーリーとシーンにつながっていくのにはぞっとさせられました。この映画、決してポルノ映画ではないけれど、中国で上演禁止になったというのもわかります。後半、子供ができてからはもっと怖い。「中国人よ、家の亡霊に取り付かれるのはやめろ・・・。」という作者の叫びが聞こえるようで、何事もいきすぎると変態じみていくのかと感じました。美しい映像が重苦しいストーリーをなんとか救っています。
かわまりさん 7点(2004-01-23 10:54:32)
12.どうしても、「おっさん、半身不随とは言え口はきけるんだから、こんなふうに虐めるなんてできるのかなあ(誰かに訴えればいいじゃないか)」という点が不自然に思えてしまったのですが。毒々しいまでの色彩は『赤いコーリャン』に負けず劣らず発揮されており、ストーリー性は高まっているので、観る者を引きつける反面、肝心のストーリーの方が、上記の点も含めちょっとヘンなので、ややチグハグな印象も。しかしあの子供はコワイ。チャン・イーモウ、いずれはホラーにも手を出すとみた。
鱗歌さん 7点(2003-12-28 02:19:50)(笑:1票)
11.全てに酔った。でも、棺を止めるシーンでは笑ってしまい、さめた。
BAMBIさん 7点(2003-12-16 11:46:57)
10.死んだ肉親の棺を49回泣きながら止めるとか、おかしな風習が中国にはあるんだなぁ。にしても天白、憎たらしい。
紅蓮天国さん 5点(2003-12-11 22:30:50)
9.登場人物に好感が持てない。中国だろうが、どこの国だろうが、この手の「人間愛」には魅力を感じない。
sirou92さん 0点(2003-12-11 20:12:57)
8.チャン・イーモウの作品っていわゆる「幸せ三部作」しか観てなかったんで、ちょっとびっくり。前半は谷崎作品のような純愛・変態スレスレ話だし、後半はドロドロの情念話になってくし・・・。その手の話は今まであんまり観てなかったんで、そういう意味では面白かったです。
ぐるぐるさん 7点(2003-11-21 18:34:34)
7.死者を弔う儀式は見もの。  チャン・イーモウは外国の評価の高い監督だが中国では評判が悪い。その理由は中国の悪い部分を見せているからと言われる。しかし彼は本当に中国を愛しているからこそすべてを映し出そうしている、
花守湖さん 8点(2003-11-21 00:39:44)
6.見ていて脳みそが溶けそうでした。素晴らしい作品であるとは思いますが、繰り返しみたい作品ではありません。これって日本と中国の合作だったんですね! 意外。
ともともさん 6点(2003-10-15 14:55:25)
5.良い意味で色で酔ってしまう映画です。重い映画です。チャン・イーモウの中では、すんなり入れる映画です。ストーリーは好きじゃないです。
omutさん 5点(2003-09-15 12:09:04)
4.作品的には、相当な傑作。それは認めるものの、あまりに映像が審美的すぎて、作り手が自分の作り出す「映像美」に自己陶酔している感あり。チャン・イーモウ、まだ若かったのね。しかしコン・リーの、あの色気…というかスケベさは、ただもう凄い。赤い肌着にぽっちり浮き上がる乳首が、ああ、たまりませんです。
やましんの巻さん 5点(2003-08-12 18:47:00)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.48点
014.35%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5417.39%
6313.04%
71043.48%
8417.39%
914.35%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1990年 63回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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