《改行表示》67.今ちょうど、学校の世界史の授業で第二次世界大戦時の世界動向について学んでいてその中でも俺が最も興味を持ったのがノルマンディー上陸作戦でした。何年か前にあの「プライベート・ライアン」でその上陸作戦の様子を観ましたが、その戦争があった時代により近い年に製作された本作ではノルマンディー上陸作戦をどのように描いているか非常に興味が沸いて鑑賞しました。 まず、今から半世紀近くも前の作品なのにも関わらず個人的に観ていて全く飽きませんでした。確かに上陸時の描写やその他の戦闘シーンでの迫力は他の方も多く言われていますが、「プライベート・ライアン」の方が圧倒的に上です。しかしその作戦に行き着くまでの流れ、将軍や兵士たちの人物描写も当時にしては非常に秀逸だったと思いました。あの聞き覚えのある主題歌も映画にとても馴染んでいた気もしました。「短く深く」の「プライベート・ライアン」、「長く広く」の「史上最大の作戦」、あの最も長い日のノルマンディーを描いたこの2作を全体的に見比べることによってあの作戦をよく知ることが出来ました。 【エージェント スミス】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-12-13 22:35:50) (良:1票) |
66.『プライベート・ライアン』を見せられてしまった現在の我々には、どうしてもこの映画で描かれるノルマンディー上陸作戦の一部始終が、緊迫感とリアリティ不足に思えてしまうのは仕方がない。でも、戦争映画というより、”20世紀の歴史のある瞬間の再現”というエピック(歴史もの)としては、連合国ードイツ双方の視点をそれなりに公平さをもって捉えているんじゃないでしょうか。それに、海岸線を兵士たちがうじゃうじゃ上陸するのを戦闘機からワンカットで撮ったシーンは、忘れ難い素場らしさ。戦争を賛美も非難もしない、まるでメッセージ性のないスタンスも、「ドラマのなさ」として否定する向きもあるでしょうが、スピルバーグ的あざとさの方こそにヘキエキさせられた者としてはずっと好ましいです。声高に、あるいはセンチメンタルに反戦を訴えるのは簡単だし、どんな戦争であれ肯定するのは論外だけど、この映画のような、一見アメリカを中心とした勝者の自画自賛に見えて、あくまで「再現=記録」に徹しようとするニュートラルさこそが実は難しいのだから。 【やましんの巻】さん 8点(2003-11-13 13:06:54) (良:1票) |
65.オールキャストだが、一人一人の個性を生かした演出が施されている訳ではない。これはこの作品がセミ・ドキュメンタリーを銘打っているためで、映画としての期待をしてはいけないのだろう。ノルマンディー作戦と言えば「プライベート・ライアン」を思い出す。勿論、スピルバーグは本作を意識して、「~ライアン」を製作したはずであるが、映画としては月とスッポンって気がした。本作はあくまで勝者としての見方でしか描いておらず、当時の強いリーダー=アメリカ的思想が招いた映画と言うだけ。戦争は人類にとって一番の犯罪と言った観点はここには無い。その象徴たるが主演のジョン・ウェインだ。この映画で唯一良かったと思うシーンは、ドイツ兵が連合軍なんか来ないとタカを括っていたところへ、水平線一杯に艦隊が現れて青ざめるシーンくらいか?青ざめると言っても、モノクロだから想像だけど・・・。因みに日本では62年、63年と2年連続配給1位を記録している。しかも63年は「アラビアのロレンス」「大脱走」「クレオパトラ」「北京の55日」「シャレード」を押えての1位・・・信じられない。 【☆】さん 6点(2001-02-08 00:48:40) (良:1票) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 “The Longest Day( Must Have An End.)”ロンメル元帥が上陸作戦が行われる日を称して『一番長い日になるだろう』といった言葉から。また『(どんなに)長い一日(にも、必ず終わりは来る。)』って、ことわざの一部でもあるようです。連合国軍の大規模反攻作戦で、第二次世界大戦のターニングポイントになった、ノルマンディ上陸作戦の映画化です。 この時代、第二次大戦を扱った映画が多数創られていますが、米英独仏の各国豪華俳優陣の共演、米英独それぞれのパートをそれぞれの国の監督が撮影、軍の協力で予算以上の大規模な撮影を可能にしたなど、上映時間の長さもあって、まさに当時の戦争映画の集大成のような作品です。 落下傘が教会に引っ掛かって死んだふりしてやり過ごした兵隊、味方識別のクリケットの悲劇、塀を挟んですれ違う敵味方、たった2機の戦闘機で出撃、自宅を艦砲射撃されて歓喜するフランス人などなど、史実・創作入り混じって、当時の戦争映画らしい大小の珍エピソードがいっぱい出てきます。 圧巻は自由フランス軍のスウォード・ビーチ攻略戦の長回し空撮。行軍に合わせた着弾と爆発のタイミングが絶妙。カメラが180°回転し、橋を渡った兵士を追う機銃掃射。丘の上からも降りてくる兵士。独軍の要塞と化したカジノビルの屋上までを収める。今の目で観てもかなりの臨場感が感じられます。 当時の戦争映画は反戦色がほとんど無く、西部劇同様の娯楽色のほうが強かったんでしょう。殺し合いをしているのに痛みは感じにくいです。また題材も“軍隊同士が戦場で戦闘する”のがメインで、そこに住む武器を持たない市民が犠牲になる様子はほぼ描かれません。 昔はたくさん創られていた、戦闘シーンの格好良さがウリの戦争映画。映画界にも軍(スポンサー)にも、お互いにWIN-WINの関係だったんでしょうね。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2024-08-18 20:59:57) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 話は大したことないが当時の技術でこの映像を撮ろうとしたら相当金掛かったろうなと思えた作品。 あとは往年の映画俳優が多数出演している。 といってもなんか見たことあるくらいの知識しかないのでそういうのも楽しめる人が観たらもっといい点数になるだろう。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-22 02:36:28) |
《改行表示》62.ジョン・ウェインの王道ぶりが目立つ映画。 内容は少々雑であるもののかつての映画黄金時代の配役に7点。 【おさむ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-08-29 11:09:09) |
61.巨大な作戦を敵味方双方相対的に群像劇で描いているのでどうしても散漫にはなる。雰囲気を味わう作品と割り切ればよいのだろうが、音楽のせいもあって全体的に軽い感じになっているので、戦争の悲惨さや愚かさはみたいなものはあまり伝わってこないのが難点か。 |
《改行表示》60. たぶん大昔に見たことはあると思うのですが、あらためて見ました。 いろいろな角度からこの日について語る形式だということはわかるのですが、ツギハギで散漫な感じがしました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-12-31 22:45:48) |
59.なるほど、プライベート・ライアンの冒頭を思い出す戦闘シーンですね。視聴者目線のキャラクターが連合国軍にもドイツ軍にも存在しないため、どうにも観ていて落ち着かない。でもその俯瞰する作り方によって歴史に残る映画となっているのですが。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-07-15 20:13:45) |
58.広く浅い描写ですがノルマンディー上陸作戦の概要とスケールの大きさは伝わってきます。勝ち戦には役割分担が必須なのでしょうが、所詮駒でしかない兵隊蟻や働き蜂のような歩兵とパラシュート部隊の姿が印象的でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-22 09:30:48) |
|
57.《ネタバレ》 ○いやぁ長かった。いろんな国からの視点で描くのは良いが、登場人物など多すぎる故、落としどころ含めすんなりいっていない。○アクションシーンはなかなか。特に終盤の長回しは圧巻だった。ただ細かいことを言うと、エキストラが倒れると全員が動かないのがねぇ。某映画のようにやられるやつにもバリエーションがあればよりリアリティが増したと思う。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-22 21:35:07) |
《改行表示》56.《ネタバレ》 ダリル・F・ザナック総指揮の元、複数の監督による「ノルマンディー」を描いた大作。 ドイツと連合軍両方の視点で描いていく点が面白い。 最初1時間は淡々としたドラマが続くが、残りノルマンディー上陸の前哨戦をたっぷり描く。 「合図の音」が生む悲劇、暗闇ですれ違う敵軍、落下傘部隊の顛末、激しい銃撃戦は中々楽しめる。 豪華なキャストの共演も魅力的だが、戦争に振り回された男女のドラマも盛り沢山の映画だ。 ラストはちょっと「もっと見たい」という欲求不満になるのが残念。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-15 21:27:13) |
55.2014.06/06 3回目鑑賞。何といってもこれだけの有名俳優を使っての映画はこの時代では未曾有。お陰で見分けが付きやすく解り易いGOOD。これだけの大作を無名の俳優陣では観る方が覚えきれないのでは・・。俳優陣と懐古趣味で+2点。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-01 12:43:37) |
54.《ネタバレ》 米・英・仏・独の役者さん総出演ということで、内容的に、公平に作ろうというのが見て取れるわけです。みんな英語喋ってるとか、連合国だけに肩入れしてるとか、そういうのではなく、みんな平等に描こう、という。そんでノルマンディー作戦の追体験を観客にしてもらおう、という、そういう作品。多くのエキストラを動員しての物量作戦は確かに目を見張りますし、「プライベート・ライアン」なんかに影響を与えてるんだろうなと思いますが、ストーリーはかなりの大味で特定の誰かに感情移入しにくいので、総合的に見るとこの点数かなと。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 6点(2014-01-17 19:18:40) |
《改行表示》53.第2次世界大戦における最大規模の作戦を、その決行前夜からの各国の動きをドキュメンタリータッチで再現した作品。ビッグネームがズラリと顔を揃えたオールスターキャストで上映時間は3時間に迫る長尺。しかし意外なほど派手さは無い。 声高に反戦を訴える訳でもないし、派手な、あるいは感傷的な音楽や演出もありません。アメリカを中心にした連合国の作戦であり、アメリカ映画なので当然アメリカ軍の動きをとらえる時間が長くなっていますが、連合国側、独軍、フランスの市民(戦時中にフランスがその誇りを示した「天井桟敷の人々」の主要キャストが名前を連ねているのが感慨深い)の視点を交えながら、上陸作戦が時系列に沿って局面ごとに淡々と描かれていきます。 本作には特定の主人公や英雄は存在せず、主人公は時に皮肉やユーモアのある言動を交え描かれる人間臭さにあふれた全ての兵士たち。作品の大きなウェイトを占める戦闘シーンの中で、そんな一人一人が愛すべき人間である彼らの命が一発の砲弾や銃撃で次々と失われていく。人々の営みがあった街が破壊されていく。そこからは嫌になるほど戦争の悲惨さが伝わってきます。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-02 00:27:50) |
52.THE LONGEST DAY。ほんまに長かった。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-02-08 18:12:48) |
51.とにかくスケール感がすごい、の一語に尽きます。視点も陸から、海から、空かからとバラエティ豊か。50年も前に、よくぞこれだけの人と場所と金を使って撮影したものだと感心しきりです。同じノルマンジーでも、「戦場の恐怖感」という意味では「プライベート・ライアン」の冒頭のほうが上だと思いますが、「超大規模な作戦だった」ということがわかるのはこちら。まさに「史上最大の映画」という感じで、それだけでも観る価値は十分にあります。ただし登場人物にはほとんど感情移入できないので、むしろ観る価値はそれだけか。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-09 20:16:37) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 この映画が成功した理由は、ドキュメンタリー・タッチを採用したことでしょう。英米仏独偏ることなく、時間の流れに沿ってそれぞれの動きを客観的に描く。戦争というのがどういうものなのか、その一端を理解するには、それだけで十分なのです。とはいえ、ノルマンディー上陸作戦を題材に選んでいるところをみても、アメリカ主導であることはわかるのですが、そういうことが気にならない配分がなされていると思います。 単なるエピソードの羅列なので、冗長に流れるかと思いますが、見ていてどんどん引き込まれます。まさに「事実は小説よりも奇なり」、単なる事実であっても、戦争という特異な状況下にあっては、十分ドラマチックな場面が続いて目が離せなくなります。これもまた、本作の優秀さを示していると思います。また、大量のエキストラを投入した長回しの戦闘場面は、やはりすばらしいです。 欠点としては、ナレーションなどによる状況説明が全くなく、ある程度第二次世界大戦についての知識が必要とされることでしょうか。そもそもなぜノルマンディー上陸作戦が行われたのか、その理由すら映画中では説明されていません。なお、戦闘場面ばかりでしんどいという意見もあるようですが、これは戦争を描く映画ですから、むしろ戦闘が続くのが当然でしょう。これが戦争というものなのです。 そう、戦争反対を主張するのもいいですが、その前に戦争とはどういうものなのか、それがわかっていなければ話になりません。戦争の現実を知るには、たとえば本作を見るのがよいでしょう。それでこそ戦争の非情さ・悲惨さがわかろうというものです。それでも、現実のものとして実感するのは、現代日本人にはかなり困難なことだとは思いますが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-18 22:39:59) |
49.この映画、子供の頃から特別な印象を持っていて・・・戦争映画というと普通、ダイナミックな戦闘シーンを手に汗握って楽しむもんだと思っており、確かに本作もそういったスペクタクル映画のひとつではあるのですが、いかんせん、ただ楽しむには、戦闘シーンがあまりに長過ぎて、お腹いっぱい、胸やけする程。まあ、初めて観たのが何歳の頃だったのか、戦闘の流れが把握できていなかった、というのもあるのですが、壮絶な上陸シーンでもう見ごたえ十分なのに、引き続くウィストレアムでの市街戦、これがもう本当に街を破壊して撮影しているように見えて、だんだん「これは本当に映画なのか」と不安になってくるほど、だったのです。実際には大規模な上陸が始まるのは映画の後半1/3程度なのですが(最初の1/3程度が戦闘前の模様、中間1/3程度がレレジスタンスと空挺部隊の活躍)、最初に観た時の印象は、まさに「無限に戦闘シーンが続く映画」。そして「これは本当に作り物の戦闘なのか」という驚き。これが、本作を何度か観てくると、「ああ、本当にこれは“作った”ものなんだ」という、別の驚きになっていきます。戦闘シーン以外でも、前半の兵舎で兵士たちがギャンブルに興じるシーンでの、驚くべきカメラワーク。また、大量に動員されたエキストラが効果を上げているのは、戦闘シーンばかりではありません。どのシーンも、リアリティを追求しながら、それだけにとどまらない緊迫感を、見事に演出しています。またこの映画の魅力として忘れられないのが、人間味あふれる登場人物たちの描き方ですね。印象深いキャラたちが続々と登場し、誰もが人懐っこい。バタバタと斃れる無数の兵士たちを描く視点と、一人ひとりの兵士の人間味を描く視点とが同居していること。戦争への肯定も否定もない、本作こそがまさに、人間賛歌の映画だと思います。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-08-17 09:34:25) |
48.《ネタバレ》 長い、とにかく長い でも、、長い割に各国パートがしっかりしていて意外にすんなり観れますね 連合軍側のとにかく人数勝負!的なThe人海戦術は観ていてすごかった~ 各国別に言葉が違うのが(当たり前だけど)リアリティがあってよい ほとんど各個人に寄らず 全体的に淡々と進んでいく あくまでも史実に基づいた歴史ものというスタンスを維持しつつ、連合軍側のみでなくドイツ側も平等に描かれているところは評価できるとオモイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-05 07:40:18) |