ひとりぼっちの青春のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ひとりぼっちの青春

[ヒトリボッチノセイシュン]
They Shoot Horses, Don't They?
1969年上映時間:120分
平均点:7.79 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(1970-12-08)
ドラマ小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-22)【イニシャルK】さん
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監督シドニー・ポラック
キャストマイケル・サラザン(男優)ロバート
ジェーン・フォンダ(女優)グロリア
ギグ・ヤング(男優)ロッキー
レッド・バトンズ(男優)水兵
ブルース・ダーン(男優)ジェームズ
スザンナ・ヨーク(女優)アリス
ボニー・ベデリア(女優)ルビー
マリリン・ハセット(女優)エントリーNo.75
井上真樹夫ロバート(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小原乃梨子グロリア(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大平透ロッキー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ジェームズ・ポー
作曲ジョニー・グリーン
撮影フィリップ・H・ラスロップ
製作アーウィン・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
ジョニー・グリーン
配給20世紀フォックス
美術ハリー・ホーナー
フランク・R・マケルヴィ(セット装飾)
フィル・ノーマン(タイトル・デザイン)
衣装ドンフェルド
編集フレドリック・スタインカンプ
その他リン・スタルマスター(キャスティング)
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【クチコミ・感想】

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14.《ネタバレ》 1932年の世界恐慌が吹き荒れる中、1500ドルの賞金と期間中に無料支給される食事目当てに集まった場末のカップル達によって行われる壮絶な耐久ダンス・マラソン!!何と言っても先ず、この他に類を見ない絶妙なシチュエーション設定が勝因だろう。要所にインサートされる過去と未来のフラッシュバックもタイミングの上手さに思わず唸らされる。また、参加者の人物描写も類型的なグランドホテル型とは一線を画す、酷薄無残で容赦の無いモノとなっており、正に”鬼気迫る”迫力である。殊にダンス以前に既に人生に絶望し疲れ果てたヒロインのグロリアを見事に演じきったジェーン・フォンダはお色気専門の殻を打ち破るインパクトで見応えがあり実に優秀。もし、彼女がグロリアを演じていなければ、ラストのマイケル・サラザンの台詞「廃馬は撃つものでしょう?」が全く説得力を欠き、陳腐になってしまったハズ。他にもコンテストの司会でしらじらしいMCを連発するギグ・ヤング、心臓発作で死亡する老水兵役レッド・バトンズ、遂には発狂してしまう無名女優役スザンナ・ヨークも凄まじい熱演だった。シドニー・ポラックという監督は作品の出来にムラが多く、個人的にはどうも今イチ信頼のおけない監督だが、本作では”当たり”といって差し支えない力技の演出を見せてくれたので、ご祝儀で9点進呈。ただ…余りの救いの無さと後味の悪さで1点マイナス。
へちょちょさん 9点(2005-02-21 01:04:34)(良:1票)
13.原題、邦題を見るだけで左胸の痛みが蘇ります。何度見ても辛い。内容は皆さんが書かれているその通りです。60年代のJフォンダは、ロマコメでの愛くるしさ、夫バディム監督仏作品でのセクシーさが最高潮なのですが、そのすぐ後この辺から、私たち女性観客をぐいぐい惹き込んでくれます。この作品をはじめ諸名作出演+彼女の実力発揮30才代+70年代の風潮、そしてビデオデッキなどない、各場面への執着→と重なって、どうしようもなく切なくさせられる大女優。(フラ語の影響か)ぶっきら棒にまくし立てるかと思えば、一語一語ゆっくりセリフを吐いて泣かれると、もう見てる方はお手上げ、涙腺は溶け出すばかり。最後のダンス会場と揺れるCAST文字を冷静に見れたためしがありません、ごめんなさい。
かーすけさん 9点(2003-07-13 09:28:09)(良:1票)
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12.《ネタバレ》 このダンスマラソン大会がそのまま人生の縮図として辛辣に描かれる。 廃馬のような最期を遂げるヒロインの姿には悲哀を感じるが、ジェーン・フォンダ演じる女性があまりにトゲトゲしていて共感を持ちにくい。 人生に絶望した救いのないバッドエンドで、ストレスの溜まる映画。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 4点(2020-12-27 10:47:34)
11.「他人の窮状を見て楽しむ為に観客はお金を払っている」主催者の台詞とダービーシーンの皆の藁にも縋る思いの姿の大恐慌時代の弱肉強食模様に胸が潰れそうに。「廃馬は射殺するんでしょう」に打ちのめされる。救いの無さ加減では3本の指に入る作品。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-18 23:07:51)
10.《ネタバレ》 人生の縮図のようなマラソンダンス。どこの世界もこうだろう。自分はリストラ競争に巻き込まれた自分を見てた。それにしてもシドニーポラックは「追憶」といい、男役に自分がないのが多いね、この作品も・・。ジェーンフォンダは何故、挫折したのか?そもそもがこのレースを人生ととらえるなら、パートナー選びが彼女は雑だ。ルールの壁の前で、単身いきり立つ。結局、反体制なだけなんだね。まさしくニューシネマ。そして彼女は自分があるようでいて、結局自分がないのだ。このマイケルサラザンがただの風来坊だったからか・・。ここにアメリカの男性の象徴的存在を見るのは穿った見方だろうか?ベトナムに反対できぬ国内の世論に、ジェーンフォンダを代表としたアメリカの女性たちの不満が描かれてるのかもしれない。シドニーポラックは、こういうの好きだね。女性受け狙った?
トントさん [ビデオ(字幕)] 9点(2015-03-08 03:04:41)
《改行表示》
9.《ネタバレ》 狂気というか人生の空しさというか、そういう負の側面がこの映画には詰まっている。 生きるために過酷なダンスマラソンに挑んでいるような人は現在でもなおいるだろうし、むしろみそぼらしい姿を興じて見に来る観客のような人間は私たち自身なのかもしれない。  そして人生の無意味さを悟って自殺。まさに負けたものには生きている場所はないのだ。それが人生である現実なのかもしれないが。   けどなぁ、ただ踊ってるだけを見続けるのは何か・・・
θさん [DVD(字幕)] 4点(2009-07-22 12:41:07)
8.《ネタバレ》 70年代以降大作メロドラマを作るシドニー・ポラックがこんな異色作を撮っていたとは驚きですが、本作は間違いなく彼のベストフィルムです。でも、公開時にこの映画を観たら、きっとトラウマになったと思います。大恐慌時代のアメリカが舞台ですから、参加者には食べ物は確保できるという利点がありますけど、1か月以上続くダンスマラソンなんて想像を絶しています。すごい話です。参加者はダンスをしながら(みんな疲労困憊して体をゆすっているだけですが)バンド演奏、司会者付きで、自分たちの人生を観客に見せているような感覚におちいります。そしてレッド・バトンズは心臓発作で死んでしまうは、スザンナ・ヨークは発狂するは、最後にはジェーン・フォンダは自殺(?)してしまいますが、それでも競技は決着がつかずダンスマラソンは続くのです。“They Shoot Horses Don't They?(廃馬は射ち殺すんでしょ?)”は、マイケル・サラザンが最後に言うセリフですが、現在の社会情勢に通じるものがありませんか。悲しいことに、本作で名演技を見せてオスカーをとったギグ・ヤングは、その後史上唯一の自殺したオスカー受賞俳優になりました。
S&Sさん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-02 21:26:34)
7.《ネタバレ》 あまりにも突飛な設定であるわけですから、そこに集まった人たちについても、それぞれの背景とかそれを受けたダンス会場でのやりとりなどのドラマが展開されるかと思ったんですが・・・どちらかといえば、ひたすら延々とダンスが続けられ、参加者の疲労困憊の様子だけが描写されている感じ。しかも、参加者の疲れや虚しさ以上に、司会者のオッサンの異常なほどのタフさが目立っていて、ポイントがよく分からなくなっています(これで○日、○時間経過!とか言われても、司会者や演奏者や観客は平然としているため、リアリティが削がれています)。ただし、すべてを一瞬で結実させる最後の一言、そしてレースの結論を出さないラストは強力で、あの締め方に+1点。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-28 04:07:00)
6.マラソン・ダンスのシーンは印象的なんですが、映画自体は面白かったけど生理的には、あまり好きじゃない映画でした。マイケル・サラザンの顔が怖い。
omutさん 5点(2003-08-04 07:15:54)
5.(ネタバレ?)フラッシュフォワード、つまり未来の映像の断片ですね、それらが絶妙なタイミングで挿入されていて、観客のテンションを持続させることに成功している。最近だとメリル・ストリープの「母の眠り」でもほぼ同じ手法が用いられていたのだけれど、うっかりこの映画を観てしまっていたせいで、なるほど、レニーが思い余ってメリル母ちゃん殺しちゃったんだな、なんてあらかじめ決めつけてしまい、ラストで思いっきり肩透かしを食ってしまった。こういう弊害もあるんだなぁ・・・。
じゅんのすけさん 9点(2003-07-12 05:28:55)
4.ダンス大会という事でもっと華やかなのかと思いきや、その想像を根底から覆されました。情熱や恋などの奇麗事は全くと言って良いほど存在せず、髪を振り乱しボロボロになりながら何のために参加し、果てには何の為に生きているのかすら分からなくなるようなてつもない圧迫感が漂う。ただひたすらに踊り続けたり、ステージを走りまわされたりするだけなのにその中の登場人物達は全員様々な障害に遭いながら必死で生きようとしている。その痛々しい程の生き様に胸を締め付けられます。パートナーを無くした女性、名前を売り込む為に画策する女優、金の為に妊娠した妻を連れ参加する農夫等がふるいにかけられ脱落していく。しかし最後に残ったものはそれ以上に残酷な結末でした。感動という涙ではなくやり切れない悔しさが残ります。
さかQさん 8点(2003-04-09 05:42:44)
3.すごく悲観的かつ絶望的な話。でもそれだけに作り手の言いたかった事がビリビリ伝わってきます。私25歳ですけど、こういう映画を作ることができた60年代って凄かったんだなあ。今じゃ絶対できないよ。特にアメリカでは。
ジャンジャンさん 10点(2002-02-19 11:44:33)
2.なんとも壮絶で悲壮なメッセージ、未来への希望も期待も予感させない終末。絶望とか悲観といった言葉がピッタリなんだろう。同年「真夜中のカーボーイ」に対抗し、9部門にノミネートされながらも助演男優賞{ギグ・ヤング}のみの受賞に留まった。それはおそらくあまりに悲観的な視点で描かれていたからだろう。「真夜中のカーボーイ」も決して明るい映画だとは言わない。しかし本作の方が明らかに絶望感が漂う。そんなメッセージ性が強くも、暗い物語性とは裏腹にそれらをあざ笑うかのように展開される耐久マラソン・ダンス。なんとも皮肉な構図である。やり場のない精神状態、行き場のない絶望感、これらがオープニング・シーンで象徴したのだろう。
チャーリーさん 10点(2001-07-21 22:59:49)
1.金もなく仕事もなく、ただ映画の仕事に携わることにかすかな夢を抱いてやって来た男女が、不況という絶望感の中から生まれたグロテスクで狂気じみた、マラソン・ダンスというダンスの耐久レース・ゲームに挑戦する。その中で、ハリウッド入りの夢もなくし、自殺願望にさいなまれる女と、彼女をなんとか立ち直らせようとする男。しかしその男にも未来に希望がなく賞金すら貰えなかった。やがて虚しいゲームのあとついに女の自殺に手を貸し、自らも死刑になる。映画は彼ら以外にも同じような境遇の男女の人間模様が冷徹に描かれていき、観ていて苦しくなるほど身につまされる。かつてこれほど絶望的で救いようのない悲しいドラマをほかに知らない。
ドラえもんさん 9点(2001-02-26 00:04:48)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 7.79点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4214.29%
517.14%
600.00%
7214.29%
817.14%
9642.86%
10214.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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【アカデミー賞 情報】

1969年 42回
主演女優賞ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
助演男優賞ギグ・ヤング受賞 
助演女優賞スザンナ・ヨーク候補(ノミネート) 
監督賞シドニー・ポラック候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョニー・グリーン候補(ノミネート) 
美術賞ハリー・ホーナー候補(ノミネート) 
美術賞フランク・R・マケルヴィ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ドンフェルド候補(ノミネート) 
脚色賞ジェームズ・ポー候補(ノミネート) 
編集賞フレドリック・スタインカンプ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1969年 27回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
助演女優賞スザンナ・ヨーク候補(ノミネート) 
助演男優賞ギグ・ヤング受賞 
助演男優賞レッド・バトンズ候補(ノミネート) 
監督賞シドニー・ポラック候補(ノミネート) 

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