《改行表示》34.《ネタバレ》 誕生日に一人寂しくテレクラに電話して、やってきたのがとんでもないデブ女。 せっかくものにできそうだった理想的なかわいい処女とも、凍りつくような大失態で水の泡。 あまりに悲惨すぎて笑えてくる。 それでも殴らなければ気がすまない嫌な奴を殴りに行くのは、たまらなくワクワク。 まるで中高生のノリで、30前のサラリーマンのやることじゃない。 それなのに会社ぐるみで応援してるのが、温かくて楽しい。 最高の社長に、同僚にも恵まれていて、職場の雰囲気がアットホーム。 キャスティングが抜群で、峯田和伸の無様で冴えない男といい、黒川芽以の都合のいいバカ女っぷりといい、その他の役者もピッタリはまっている。 田西はホントに浅はかで空気読めなくてカッコ悪くてイライラするけど、だんだん感情移入してしまう。 同僚の女とライバル会社の男がムカついてしょうがない。 観ていて痛いけど楽しいという、かつてない不思議な感覚。 青春だね。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-07-04 20:57:11) (良:3票) |
33.《ネタバレ》 冴えない自分を好きだと言ってくれる女性が、若くて、美人で、性格も良く、しかも処女だという。おまけにムチムチ。例えるなら、純白生クリームのホールケーキ。瑞々しくて甘そうな苺付き。どうぞ召し上がれ。そんな時、“自分が手を付ける前に”ケーキをぐちゃぐちゃにされたらどうでしょうか。苺は見る影もなく、ところどころかじった跡。穴まで(!)開いちゃってる。こんな事をされて、怒らない男はいません。これは、自分の所有物を汚された事に対する憤り。可哀相な彼女の為ではありません。自身のプライドのために男は戦ったのです。YOUに焚きつけられた側面もあったでしょう。でも、名作映画を観なければ高まらないモチベーションでは、格上の相手に歯が立たないのは道理。実力差を補う“必死さ”が足りないのですから。鈴木さんは慰めてくれましたが、あの負け方では大いに不満が残ります。噛み付け、引っ掻け、くらいつけ。小便垂れる度胸があるなら、大を塗り付けてやれ。“絶対に負けられない戦い”ってそういうものだろ!(失礼、熱くなり過ぎました)。失意の男を待っていたのは、女の追い打ち。まさかクズ男の体の心配とは。体のみならず、心まで調教済み。本当は僕の事が好きなんでしょ。君は僕の物でしょ。心の拠り所が完全消滅した瞬間でした。惨めさ、ここに極まれる。それは心地良い悪夢の終わりも意味しました。悲劇のヒーロー、滑稽な独り相撲の千秋楽。男が勝手に思い描いた、都合の良いお伽噺は存在しなかったワケです。思い返せばヒントは出ていました。それはタバコ。処女が吸うタバコ。おぼこのお姫様がタバコを吸うはずがないのです。現実に引き戻された男は走り出します。心臓を無理やり動かさなかったら、自分が消えて無くなってしまいそうだから……。主人公田西の人物造形が秀逸でした。中途半端な善人ぶりに感情移入しまくり。おかげで、歯痒くて、痛くて、苦しい思いを沢山させていただきました。でも本作のMVPは黒川芽以で決まりでしょう。絶妙のぽっちゃり感にノックアウト。『グミ・チョコレート・パイン』もそうでしたが、この当時の黒川は無敵の可愛さです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-06-25 18:57:49) (良:3票) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 原作漫画は未読で、正直前半の下品な感じに先が思いやられたが、電話での宣戦布告から一気にボルテージが上がった。あしたのジョー(も、よくは知らないけど)ばりに熱血スポ魂モノみたいで燃えないわけにはいかない、ビールばっかり飲んでたおっさんの本気も凄くいい、だんだん様になってくる田西、必殺・名刺作戦も考えて、いよいよ青山をボコボコにする時が来たのだ! と、思ったら、人生甘くないな~。見事に返り討ちに遭いボコボコ、しかもその後ちはるにとどめの一言を食らって涙目という凄いオチなのに、不思議と後味の悪さは無かった。雑草魂を持った田西は立ち直ると思えたし、「大脱走」じゃないけど、何かに真剣になってた時期は後から考えると凄く良い日々になるんだよな~。殴られても踏んづけられても田西みたいに強く生きていけたら・・・ そんな風に思いました。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-17 23:46:07) (良:3票) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 いるよ、いる ちはるのような女の子。 いるよ、いる、青山クンのような腹立たしい男。 そして田西クン‥‥ わんさかいますさ そこら中。 だが、しかし‥‥ 常識外れのアホを承知でマンモス商事に出向いて行く男が役一名。 『必ずぶん殴りに伺いますから』 と田西クン。 仕事そっちのけで 私情丸出しで怒りに震えた田西クン。 彼のような男ったらそうはいない。彼は男だ。 というかこの機に及んで男になったのだ。いいことだ。そして、その常識外れを『タニシは、クビにはしませんから。もう 存分にやってもらいますよ』 と援護射撃を放ったリリー社長。あんたも男だ。というか彼に関しては、イマイチ褒め言葉としては弱くなってしまうから、褒め言葉として言い換えておくならば、〝あんた器の大きな男だ 素敵だよ〟ってところかな。。。そして走り出してくボーイズ・オン・ザ・ラン。 主題歌だって強烈。冒頭出て来たおデブちゃんだって見苦しいほど強烈。YOUの要らん事やらかしちゃった加減だって強烈。そしてラストに至って田西の本音爆発マシンガントークが炸裂しちゃって、そしてとうとう、ちはるの『いいよ、お口でだったらしてあげるから。トイレに行きましょ』的な。 怒涛のラストを迎えてしまったボーイズ・オン・ザ・ラン。痛々しさったら相当なもんだったが最高だ。 【3737】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-11-14 17:32:48) (良:3票) |
《改行表示》30.無様な男と、無様な女、そのありのままの「無様さ」を“綺麗ごと”なんて完全無視して描きつけた“ヘン”な青春映画だった。 主人公は玩具メーカーのうだつが上がらない29歳の営業マン。援交相手の醜女に逆切れされ、憧れの同僚とはいい感じになりつつも、肝心なところで大失態を繰り返し、挙げ句ライバル営業マンに寝取られる始末……。 最初から最後まで汚れまくりで、良いことなんてほとんどない。 実は、自分自身29歳の営業マン。仕事の合間にネクタイを締めたままこの映画を観ていた。 “イタイ”主人公の姿に笑いつつ、キワドいリアリティが突き刺さってきた。 自分がものに出来なかった女の仇を討つため、軟弱な主人公は“ブチ切れ”、鍛え上げ、「タクシードライバー」のトラヴィスと化す。 普通の青春映画であれば、主人公の「達成」をもって爽快感を導き出すのだろうけれど、普通の青春映画ではない今作は、それすらも許さない。 主人公が終始「無様」なまま、この映画は終焉する。 映画を観終わり、再び仕事に戻るため、土砂降りの中を営業車で走った。 けれど、僕の心は何故か晴れ晴れとしていた。 それは、この映画が無様で阿呆でしょうもないけれど、確かな「勇気」に溢れているからだと思う。 主人公は何も達成しない。ただただ己の小さな自分の人生を走る。その様は決して格好良くないし、転びまくる。でもその目を背けたくなる程に痛々しい等身大の姿は、問答無用に胸に迫る。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-10-10 02:03:50) (良:3票) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 素晴らしい映画でした。まず役者さんが総じて良いです。特にYOUとリリー・フランキーのやる気の無い雰囲気はとっても良かった。黒川芽以のバカ女っ振りや松田龍平のクソ野郎っ振りも観ていて面白かった。 ネットでは「男の恋愛は"名前を付けて保存"、女の恋愛は"上書き保存"」という格言(?)がありますが、これに共感できるダメ男子はこの映画を観るべきですよ!恋愛をしている時、人は周りが全然見えない。相手が理想の女として固定されちゃっていて修正が効かないって事は誰にでもある事だと思います。この映画の主人公もそういう状態なんです。でも傍から見たら、この映画の中のちはるは只の男にとって都合の良い、スグにヤラせてくれる女なんですよね。ここら辺の信じたいけど信じれない女性の清純さのバランスが絶妙!過去に縛られているボンクラ男子はこの映画を観て、次の恋に突っ走るべきだ! 【民朗】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-02-27 17:14:17) (良:3票) |
《改行表示》28.………見終わってしばし呆然。こんなのってあり? 現時点で、今年ナンバーワン邦画だ。 鑑賞翌日に、漫画喫茶で原作読破しました。 何とかネタバレなしで感想を。 まず、素晴らしかったのがキャスト陣。 原作以上に気持ち悪くオドオドして気持ち悪く、明日なき暴走を見せる生々しいどうしようもないヘッポコオーラを見せた峯田くんは素晴らしかった。 そして、純真無垢な笑顔、軽蔑の表情、やさぐれた表情、無感情な相手へ接するときの話し方、その他複雑な感情うずまく一筋縄ではいかないヒロインを演じた黒川芽以は堂々と演じており、そら恐ろしささえ感じた。 その他、脇役にも全く隙はなく、配役がまさにパーフェクト。 個人的には超大絶賛な一本だが、決して万人には薦めない。 かなり笑える部分も多く、笑い声も結構あがっていたが、笑いのシーンはほとんど汚い下ネタ。それを差し引いても、この映画からは吐き気がするほどカッコ悪い男の、臭~い我慢汁の匂いがプンプンするのだ。 「恋なんて楽しいわけねーだろっ! 苦行だ! 恋なんてクソだっ!!」 と時には言いたくなるような気持ちを抱えたモテない男にこそ響く、果てしなく痛々しい恋の物語。 決して目を背けないでください。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-02-02 11:36:27) (良:3票) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 田西君は誕生日の夜にデリヘルのおでぶちゃんと抱き合ってました。自分は誕生日の夜に、この映画を見てしまいました。すごい偶然です・・・。嫌になるくらい。 この映画の田西君はほんとうにかっこ悪かったと思う。 最初のうちは上から目線でくすっとなるんだけど、段々と自分と目線がシンクロしてきて、痛すぎて途中で見るのが苦痛になった。 どうにかして彼女を取り戻そうとする田西君。色々な作戦に出ます。 結婚式のスピーチも自分に酔ってる節があったと思う。 殴りこみに行く事だって、彼女の為というよりも、情けなくて無様な自分の自尊心を傷つけられたことに怒ってた節があったんじゃないかなと思う。彼女は、それを無意識的に感じてたんだと思う。だから届かなかった。 最後、お漏らしまでして無様の底辺の状態になった田西君。 駅のホームで初めて、自分を捨てて彼女にぶつかっていきます。 最後の最後に、かっこつけや、ナルシシズムなんか捨て去った本音の言葉を吐くのです。 それが、彼女の胸を打ったんだと思う。 言ってることは、卑猥で下劣でどうしようもないけれど、今まで見た映画の、どんな「愛している」という言葉より、弾丸のように胸に届いてくる愛の告白だと思った。 かっこいい男とは、無様な自分をさらけ出して、それでも勇気をだして前に走っていく奴のことなんだな。 ラスト、街を疾走していく田西君は、ナルシシズムに溺れたままのタクシードライバーのトラヴィスなんかより、最高にかっこよく見えました。 【Nujabest】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-24 02:41:09) (良:2票) |
26.モテない男にとって、女性は天使か娼婦のどちらかでしかない。しかしもちろん彼女もただの人間で、清らかな部分と醜い部分を両方持ち合わせている。さて、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』だ。正直観ている間はタニシのあまりのダメっぷりに引いてしまっていたが、観終わって何日も経ったのに、この映画のことが忘れられない。別れ際のタニシの台詞には、(モテない)男の本音が滲み出ており、思わず涙が零れそうになる(笑)ヒロインを演じた黒川芽以ちゃん、『グミ・チョコレート・パイン』も素晴らしかったが、今回はスゲエ!オレ的アカデミー主演女優賞は彼女に決まり!リリー・フランキーも何気に良かった(助演男優賞もの)。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-10-02 07:58:00) (良:2票) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 砂場の決闘で田西が勝っていたら5点を付けていたかな。 負けたからこその8点をつけさせていただきます。 超絶リアリティ映画。 いるよね、青山みたいな嫌な野郎。 だけど、現実世界では青山みたいな野郎がいいとこだけを持っていくんだよね。 でもこの世は弱肉強食だから仕方ないんだよね。 それよりね、田西みたいに必死に生きる事こそが大事なんだよ。 それが何より大事。 逃げない強い気持ち。 自分より強い奴に立ち向かう勇気。 これこそが、男の生き様だよ。 この映画は、そんな生き様を表現した数少ない良い映画。 ありがとう! 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-06-27 02:16:05) (良:1票) |
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24.《ネタバレ》 登場人物全て、いるいるこういうやつ、と思えるようなキャラばかりでとてもリアリティがある。これ以上ない無様な返り討ちも含めて、映画らしくなくてよい。 田西は不器用だが、自分をさらけ出していて非常に好感が持てる。それと、本人は全く気付いていないが、選んだ会社に間違いはなかった。いい同僚ばかりに囲まれて仕事をできるってことは幸せなことなんだよ。 最後、走りだす田西を見て思った。悔しい、この映画は20代の時に観たかった・・!! 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-11 19:49:58) (良:1票) |
23.原作未読。田西君もイイヒトだがダメダメ、ちはるも悪い子じゃないがダメダメ。そんなダメダメ同士が奇跡的にうまくいきそうな好機を見事に逃し、そこから始まる妙にリアルなダメループ。すいません、私はイライラの方が勝ってしまいました。でも嫌いな作品ではありません。リリーさん、やっぱり素敵!♪あーだたーのーゆーべをー!あーぎらーめーなーいでー!♪ 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-05-31 21:58:05) (良:1票) |
《改行表示》22.原作と同様の感想を持ちました。 物語や登場人物たちは決してつまらなくは無い。かといって面白いかというとそうでも無い。主人公田西に共感できないのがノリきれない要因でもある。 何というか、コイツすげぇアホな奴と遠い第三者的な立場でしか見れないんですよね。どうにもこうにも惨めすぎ、もがけばもがく程どツボにはまってく人間。いるかもしてないけど自分の身近では見当たらずリアリティを感じない。漫画の延長に実写があるってだけで原作ファン以外を取り込もうとする意気込みは感じられないのもマイナス要因かな。 【シネマブルク】さん [DVD(邦画)] 2点(2012-05-03 22:54:23) (良:1票) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 痛々しく、生々しく・・・なんと言うか日々自問自答していることを映像化され、晒されているようでとてもキツい作品でした。まあ、主人公役の峯田が惨めったらしくはあるものの非常にロックの魂を感じさせる演技だったのでまだ救われましたけどね。これで、本当に冴えない奴が演じてたら悶絶してたかもしれませんw 敵役の松田龍平も良い演技してましたね。確かにいるんですよ、こういう奴・・・(以下略) 何というか、この世界観はキツいけれども非常に共感できますね。原作は未読ですが、一度読んでみようかと思いました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-22 23:37:00) (良:1票) |
《改行表示》20.おれ29才なりたて しびれる映画だった 腹膜もそうだけど 心がしびれてる こんなの初めて これ すげぇ これ まじすげぇ いや 細かいこといいからとにかくすげぇ 心にきた 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-05-01 01:09:55) (良:1票) |
《改行表示》19.田西ってさ、3日前の俺じゃん(笑)。だからって訳じゃないけど、田西を笑う人間は許せない。 ていうか、なんなんだマンモス商事の奴等。まともな人間はいないのか。 その辺含め、ときどき漫画剥き出しになる描写はあまり好みではなかったのだが。。 まあ人間なんて、みんなちっぽけで、もがいてるんだ。したり顔で見下す側になるより、空回りでも刃向かってくほうがマシ。 田西はカッコいいよ。男だ。確かに鈍い。でも、分からんかね。田西の胸の内が。 誰もお前のために戦ってない。男のプライド。 気付けよ。 走り出した田西には、もう追いつけないだろうけれど。 【xxx】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-03-20 00:33:05) (良:1票) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 自分も主人公と同じようにダメで不器用な恋愛しかしたことないので、共感しまくりの内容でした。嫌な女と分かっているのに、気になって仕方がないヒロインの存在感がすごいです。 すごく痛くて辛い話なんだけど、ラストの主人公のすっきりとした笑顔で救われます。 【バナナシェイク】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-03-02 12:33:07) (良:1票) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 原作未読。こーゆー『頑張っても報われない』系の需要って何なんでしょう。少なくとも私は映画を見ているときくらい不愉快な気持ちにはなりたくない。いや、その過程において不愉快な気持ちや憤りやもどかしさを感じることはあっても良い。最後にカタルシスが得られるのであれば問題はない。最後まで仕事も恋愛も何一つ上手くいかない人生を見せれられても気が滅入るだけです。 ちはるは良かったのは最初だけで、その本性はクソ女でバカ女。だから恋愛は成就しなくても良い。でもせめて青山には勝ってほしかった。もしくは青山になんらかのペナルティを劇中で科してほしかった。青山のような人間が良い思いだけして終わる物語なんて不愉快極まりないです。 マンモスの社員達の常に人を見下したようなスタンスも気に入らない。おもちゃ屋のクソ生意気な店長を何も見返してやれないのも気に入らない。それがリアルだと言われればそーかもしんないけど、映画にそーゆー胸糞悪いリアルは求めていないんですよね。 振り返ってみれば、前半が一番面白かったかも。不器用ながらもちはるを慕い、少しずつ距離が縮まっていく二人の様子は若かりし頃の自分と重なり合って幸せな気分に浸れました。 ラストでちはるを電車の中に押しやったときの田西には共感できます。もはやちはるに未練があったわけじゃないんですよね。自分という人間の価値を見出しに行っただけなのです。 もう全編通して痛々しすぎる物語。そして性生活に関する生々しすぎるトークの数々。これを見るときは誰もいないことを確認して、 ヘッドホンをつけて鑑賞する必要があります。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 5点(2020-12-24 13:36:47) |
16.原作は好き。映画の主人公はちょっととぼけすぎかな。内容が結構過激だけど、これを映画にしたら小さくまとまってしまった感じ。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 6点(2018-12-10 21:29:25) |
15.《ネタバレ》 2010年公開の邦画。原作漫画は未読なんだが本作はどうやらその前半部分のみを実写映画化したものらしく、主人公がヒロインをライバルに寝取られた挙句にフルボッコにされたまま終わるという、なんとも救い様のない話になっている。全体的にはスコセッシ先生の名作『タクシー・ドライバー』の日本版パロディな訳だが、そりゃこんな中途半端な奴じゃトラヴィス(デ・ニーロ)にはなれんわ…だって峯田だもの。カラオケで岡村孝子をゴイステ/銀杏調に絶唱するシーンには思わず笑ってしまったが、非モテ男児ならタクドラのDVDくらいレンタルで済まさず常に身近に携行しておくべきだ。そう、まるで拳銃のように。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-12 01:10:07) |