《改行表示》44.《ネタバレ》 肝臓病としか診断しない医者がヤブではなかった 終戦間近、食糧事情の悪化に伴う肝ウイルスの蔓延による国民病によって、日本の敗戦を危惧するアカギフウウの 患者への献身と医学への奉仕と身内の死と、軍部の無理解へのいら立ちと、やがて敗戦を確信するに至り、挫折して原点回帰するドラマ。 昭和は遠くなりにけり。二十世紀末にもなると、なかなか終戦前の画作りも苦労したことだろう。観た感じ、復讐するは我にありよりも美しい絵が少なく感じたのはいた仕方なしか カラッとしたコメディ調で終戦の凄惨さは控え目であったが、監督が大正生まれの方なので、その時代を生きた人の物の見方が反映されていると考えたい 【うまシネマ】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-12-30 19:01:31) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 まだあどけなささえ残る麻生久美子が収容所の所長との変態プレイをしていたのにはちょっとビックリ。 出征兵士の妻なのに淫売で純粋でひたむきな女というユニークな役柄で存在感がある。 日焼けした健康的な肢体をさらしてカンゾー先生に迫るのも印象的。 出征する童貞息子のためにソノコに淫売を頼み、さらには息子のお守りにソノコの陰毛を抜いてやる母。 戦時下での悲喜劇がペーソスをもって描かれるが、少し散漫な印象を受ける。 ラストは肝臓ときのこ雲を重ねて、肝臓病を戦争の隠喩としたかったのだろうが、物語としてのまとまりや盛り上がりに欠けるようで、ストーリーよりも麻生久美子の存在感が残る。 今村監督には昭和の邦画を象徴するものを感じるが、あまり好きにはなれない作品だ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-04 01:05:55) |
42.《ネタバレ》 ○何となく最後まで観ていられたという印象。○元はと言えば麻生久美子目当てで観たのだが、まだ垢ぬけしていなくて、健康的な小麦肌が印象的であった。○内容としては、医学ものとしても戦争ものとしても中途半端な印象。一見で十分かな。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-03-17 12:15:36) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 どんな病気も肝臓炎と診察し、肝臓炎撲滅のために人生をかける開業医、同居する女。 モルヒネ中毒の外科医。アル中の坊さん。登場人物は誰も魅力的で素敵なのだが、物語の展開がよく見えず、結局よくわからないまま終わってしまった。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-01-21 14:36:53) |
40.麻生久美子のお尻しか印象に残ってない。というかお尻が眩しすぎて他が消えちゃったのか。全編に漂う喜劇調はいかにも今村監督らしい。けして軽やかではなく、むしろ苦いドラマを内包するのもまた今村調といえるのだろう。この作品においては喜劇調がすこぶる快調で苦いドラマがしつこいと感じた。長いとも感じた。実際長い。エピソードが豊富に過ぎる。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-02 13:30:37) |
39.《ネタバレ》 今村昌平監督といえば自分の中では今やすっかり日活時代の川島雄三監督の助監督というイメージが強くなってしまっていて、監督作を見るのも10年ぶりくらい。晩年の作品ということもあってか、あっさりした作風なのだが、今村作品にそんな馴染みがない(「楢山節考」以前の監督作は見ていない。)せいか、思ったよりはなかなか楽しめた。最初はヤブ医者が主人公の軽い喜劇のように感じていたが、次第に主人公の人間ドラマに焦点が移されていく。医者として肝臓炎をなんとかしようと思うあまり研究に没頭し、成功譚になって終わりなのかというところで、そう簡単にはいかないぞとばかりに屈折を味わう主人公の人間的な弱さが描かれていたのが良かった。登場人物たちも主人公はじめ、坊主やモルヒネ医などは癖のある人物に設定されており、どことなくではあるが、川島監督の映画に近いものを感じるのはそれだけ今村監督にとって川島監督の影響が大きいからなのかもしれない。「サヨナラだけが人生じゃ。」という鳥海のセリフに川島監督を思い浮かべずにはいられない。それと山谷初男の遺体を墓から掘り出すシーンにブラックさが感じられるのもいい。柄本明は主演というイメージがなく、少し不安に思ったが、飄々と好演している。しかし、途中降板した三國連太郎の代役として鳥海の役からスライドして主人公を演じているのだが、「開業医は足だ。」をモットーとしていて、走るシーンが多く、本当にこの走るシーンを三國連太郎が演じる予定だったのかはちょっと疑問が残る。まだ無名時代の麻生久美子が初々しくも大胆な演技を見せていて、今までも何本か出演作を見ているが、どちらかと言えば地味な印象が強かっただけにちょっと新鮮に感じた。広島に原爆が落ちたあとのキノコ雲を舟の上から見ているラストシーンがなんかシュール。このシーンを見て「黒い雨」につなげたいのかと一瞬思ってしまった。「黒い雨」には9点つけてしまっているが、それでも今まで見た今村監督の映画の中では本作がいちばん見やすくて楽しかったし、なによりも今村監督の映画を見ていて川島監督の影響を初めて感じられたことが嬉しい。(といっても「楢山節考」や「黒い雨」を見た頃は川島監督の映画もまだそんなに見ていなかったのだが。)「黒い雨」より点数は低めで、思ったよりは面白かったと最初に書いたけど、個人的に今村監督に川島監督の助監督というイメージが強くなってしまった今となっては本作のほうが「黒い雨」よりは好きかもしれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-30 21:43:38) |
38.丁寧に作られててイイ。古臭いテンポで昭和臭いのかもしれないけどソコが居心地よかった。最後の麻生久美子のモンペが脱げるシーンが気持よかった! 絶妙。 【reitengo】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-30 22:35:57) |
37.《ネタバレ》 肝臓病の診断ばかりしているという初期設定に無理が感じられるのだが、その後の描写も、方向性が統一されずに迷走を重ねている。かなり強引なラストでかえって何とかなったという感じ。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-03-14 02:15:31) |
《改行表示》36.《ネタバレ》 例えば、日本人兵によるオランダ兵拷問のシーンがある。このようなシーンがあるんであれば、コメディチックな部分など一切要らない。笑えない。逆に、コメディチックな部分を随所に散りばめて見せるくらいなら、オランダ兵拷問のシーンなんて要らない。どっちつかずだ。非常にちぐはぐだ。まあ、唐突にクジラ登場だった終盤の面白さに免じて許してやれんこともないんだが、一回見れば、十分だったかなってな内容だったかな。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-01-22 23:58:00) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-04 22:15:47) |
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34.《ネタバレ》 ちょっとシュールな映画です。好き嫌いはあるかもしれませんね。主役の柄本さんや麻生さんはもちろんですが、世良さんもなかなかいい。海中のクジラの映像がやや安っぽいのが残念です。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-08 22:56:25) |
33.麻生久美子の映画でした。優等生的に納まっている役柄しか記憶に無かったのだけど、今作のワイルドでエロい彼女は素晴らしい存在感を発揮していました。美白ばかりが叫ばれる昨今ですが、久しぶりに健康的な小麦色の肌を見た気分でした。医者は足だ、という概念は分かりますが、ただ走らせているシーンが多いだけでは真意が演出できているとは思えなかったです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-17 03:32:00) |
32.開業医は足だ!って?えっ?やっぱり足より腕でしょう!すいません。そんな捻くれた見方しか出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいです。それにそんなに足が速いなら医者になるよりも陸上選手にでもなった方が良いと思うんだけど?でも、あれか?陸上選手じゃ大した金にもならないし、やはり医者の方が金になって食っていけるだけ良いのかもしれない。う~ん?やはり私は変な見方しか出来ないのか?まあ、それでも海外でも国内でもやたら絶賛されて賞を獲得した「黒い雨」や「うなぎ」よりは楽しめたし、好きだし、それに何と言ってもこの映画公開当時まだ新人だった麻生久美子のナイスなお尻を拝見することが出来たので良しとしたい。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-02-22 18:46:00) |
31.《ネタバレ》 少数意見だと思うが、私は晩年の今村作品の中ではこれが一番好きなの。60年代のこの人の気分が感じられて。カンゾー先生、和尚、モルヒネ医らの怪しい男集団に、初期の彼の作品の猥雑感が思い出されてくる。学究の徒となり中央で認められる成功話になりかけるところで、ニガみが湧き出してくる構成。せがれが生体解剖やってやせんかというためらい、顕微鏡探し回っててバアちゃんを死なせてしまう失敗、その葬式で聞こえてくる東京の拍手、ここらへん最後まで迷う医者なのである。周囲の連中も、なにやら道を踏み外していく。その踏み外させる元凶としての肝臓炎=戦争に焦点が絞られていく。そしてラストが『神々の深き欲望』を思い出させる舟に漂う男女。そりゃ最盛期のバイタリティーには及ばないものの、これ『復讐するは…』以後では、一番今村らしい作品になったんじゃないか。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-28 12:17:36) |
30.2008年にDVD観ました。十年前の作品ですが、それ以上の古さを感じました。監督の演出はもとより、俳優の演技、音楽のセンス、ピンク映画のような性描写に邦画が不振だったころの昭和の香りがしました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-07-25 21:41:22) |
《改行表示》29.あぁ。麻生久美子って。宮崎葵とおんなじくらい、知らない頃に観ていたのだな・・・。確かに気にはなっていたけど、あの役気になってたら変態っ気強いかな、と記憶を封印していました。けど、やっぱ気になる人ってすごい人なんだな~ カンゾー先生ですが、若いですね~。ああいう一本気っていうか、僕には足りないなぁ~ 【おでんの卵】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-03-17 03:02:19) |
《改行表示》28.うなぎの意外な高評価に続いて投入された今村新喜劇第二弾。 世間の評価としては、柳の下にうなぎは1匹しかいなかったという感じだったけど、 僕としてはそんなに悪くない作品と思ってる。 うなぎ同様、それなりに滑稽で、それなりに人情味がある。普通に面白い作品。 あと、麻生久美子が好きです。 【もとや】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-11 20:59:23) |
27.「 今平の ズレたテンポが もどかしい 麻生久美子が 唯一の救い 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
26.カンゾー先生の「診断書」は、シンドラーの「リスト」と同じなのかも。肝臓病の診断書のおかげで戦争の犠牲にならずに済んだ人が大勢いるのだから・・・。 【STYX21】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-29 13:49:14) |
《改行表示》25.麻生久美子の弾けっぷりがよかったです、柄本明との掛け合いが面白い。 でもなぁ、あんな終わり方でいいのかい?なんかバカ映画っぽく思えるぞ? 【ふくちゃん】さん 5点(2004-06-13 14:54:41) |