《改行表示》138.《ネタバレ》 “Thirteen Days”邦題まま。ギャリソン検事の記憶もまだ新しいウチに、今度はオドネル補佐官を演じるケビン・コスナー。ケネディの時代を掘り下げる、史実に基づいたドキュメンタリー映画です。 思えばこの作品が公開された時代、CGが日進月歩の進化を遂げて、色んな局面で映像に説得力を増す調味料として活かされていたと思います。ほんの一昔前だと、米ソ(そしてケネディと軍部)の駆け引きが中心の、画的にとっても地味な映画になったと思いますし、映画の冒頭、モノクロシーンを入れたりするのも『新規撮影部分に実際の記録映像を混ぜて使いますよ~』って思わせる前フリに感じました。 ところが、RF-8クルセイダーなんてマニアックな機体が、短時間だけどスピード感満点のCGで入ることで、動きの少ない事件なのに、活き活きとした映画になっていました。ここなんて別に、モノクロの前フリにならって、当時のクルセイダーの飛行映像を繋ぎ合わせても良かったのに、そうしない拘りっぷり。 振り返ると、当時の記録映像使ってるなぁってシーンが、驚くほど少ない映画だったんじゃないでしょうか?トータル5分も無いかも?ほぼ新規撮影&CGで再現。これって、ずっと昔からあった歴史ドキュメンタリー映画というジャンルの、新しい表現方法じゃないでしょうか?同じケビン・コスナーの主演のJFKから、僅か9年で、これだけ映像表現に広がりが出たんだなって感じました。カメラワークが過剰になる前のCGって、良いアクセントですよね。 夜のソ連大使館の煙突からモクモクと上がる黒煙。この歳になると、直接的な死の描写だけでなく、こういう演出に強い恐怖を感じます。これから起きることを想像する恐怖。自分の世界が壊される恐怖。 映画ならではの演出として、ソ連との戦争回避の光が見えた途端、軍部の挑発行為がブチ壊す。こんなタイミングの良さはきっと、映画ならではの演出部分…だとしても、映画的味付けの妙ですね。とても観ごたえがありました。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-06-04 22:37:44) |
137.13日間寝ずに仕事した割には、みんな最後まで顔色よかったね。コロナだから、昔を思い出したいおっさんはみれば良いよ。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-09 21:11:30) |
136.観直してみたら、引き込まれた。大統領に対してもガンガン意見を言って、熱い議論を交わすのはアメリカらしいところか。「政治的に死ぬ」という言葉が非常に印象的。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-31 22:00:32) |
《改行表示》135.たまたまさっきこのサイトのマイページにある「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」を見て、この映画の名前を発見。 「あれこいつレビュー書いてなかったっけ?」と思ったわけです。 で、なぜレビュー書かなかったのかを考えると、特に書くことがなかったから放置したんだろうな、と。 世界が一番やばかった「キューバ危機で実際に核戦争までいきかけたんだぜ」をアメリカ視点で描いた(脚色ありの)ノンフイクション映画で、真実だからこその緊迫感と面白さはありますが、しかしノンフィクションの限界。「実際に戦争は起きてない」という結論を知った上で観る以上、予想以上の展開もなく一定以上の面白さになりようがないんですよね。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-25 15:37:21) |
134.《ネタバレ》 1962年のキューバ危機を、ジョン・F・ケネディ大統領の側近でいわゆる“アイリッシュ・マフィア”の一員だったケネス・オドネル特別補佐官の視点で見せるのがストーリーです。この人はロバート・ケネディとは大学時代からの友人でJFKの選挙参謀を経てホワイトハウス入りしたわけですが、調べてみるとこの時代がキャリアの頂点みたいなもので、ケネディ兄弟の死とその後の知事選での敗北から立ち直れずアル中になり、50代半ばで失意の中で死去した悲劇的な人物だったみたいです。この役をケヴィン・コスナーが好演しているわけですが、私には『JFK』のギャリソン検事のイメージが被り過ぎてヘンな感じでした。オドネル補佐官は判りませんが、ケネディ兄弟はじめ当時の閣僚たちはかなり似た容貌の役者を揃えていて良かったんじゃないですか。すでに歴史的な出来事なので結果は誰も知っているわけですけど、ホワイトハウス内だけの視点というか情報だけで語るストーリーテリングはソ連・フルシチョフの考えていることが全く判らないわけで、そこがサスペンスを引き締める役割を果たしています。どこまで真実に近いのかはわかりませんけど、ほとんどクーデターでも起こすつもりかと言いたくなる高級軍人たちの反抗的な態度、この13日間にJFKが知らないところで演習や核実験をしていたとは恐ろしいことです。実際に戦闘が起こったわけではないので派手な絵面は見せれませんが、それでも米国連大使がソ連大使を論破するところとU2偵察機が撃墜されるシークエンスがこの映画の見せ場だったのかなと思います。まあ言ってみれば頗る真面目な映画と総括できるわけですが、同じアイルランド系ながら出身階級が違い過ぎるケネディ兄弟と補佐官とのそこから生じるうっすらとした確執を見せたりする脚本はけっこう良い出来だと思います。それにしてもなんでフルシチョフはキューバにミサイルを配備する気になったんでしょうかね、こういう結果に終わることは自明だったと思うんですが、私は昔から不思議でならないんです。 あと気が付いたことが一つ、この危機の間ジョンソン副大統領がまったく登場しないんですよ。別にハブったわけではなくこれが史実なんでしょうけど、合衆国の副大統領職がここまで盲腸的な存在なのかと驚かされます。ルーズベルト大統領から原爆開発のことを全く知らされてなかった副大統領トルーマンのことが思い出されますが、ブッシュ政権のチェイニーみたいな副大統領は例外的な存在だったみたいです。セリフでは一か所だけジョンソンが出てきますが、仲間内で暗に彼をディスっているだけです。JFKのホワイトハウスもどこかの国と変わらない“お友達政権”だったんでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-22 22:47:20) |
《改行表示》133.《ネタバレ》 最近「パークランド」を観たんですが、ちょうどスターチャンネルで「13デイズ」を放送してまして、ケネディの側近ケネス・オドネルを演じてるのはケヴィン・コスナーだったはずだと思い再見しました。そしたらなぜか初見時とは全く違って長い映画なんですが、飽きることも退屈することもなくすっかり見入ってしまった。なので書き直しです。 やはり映画はその時の状況や環境で感想も変わってくる場合があるんですよね。15年ほど前の私には退屈だったのよね。 多少の脚色はあってもアメリカの視点からではあってもキューバ危機、つまり核戦争を阻止したのは事実であり、ケネディと優秀な側近たち、好戦的な統合参謀のやり取りなどかなり真剣に見てしまいました。 アメリカという国は敵がいることで成り立っているというところがあるようで、敵とみなしたらとにかくぶっ潰す、戦争をしたい人がいるわけですね。問答無用で空爆って開戦てことですし。 この1年後にケネディ大統領は暗殺されてしまった、どうしてこの人が・・・という疑問が抑えられなくなるんです、私。 そして弟のロバートも大統領を目指した途端に暗殺されてしまった。陰謀説が出てもおかしくないわね。 で、ケヴィン・コスナーなんですがこの頃って主演作品がぱっとしないというか落ち目になってた頃だったと思う、この作品で久しぶりに本領発揮という感じだったと記憶してます、コスナーはやっぱりアメリカの良心、正義といった具合の役柄が合ってる。国防長官もかなり良かったです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-14 21:53:20) |
《改行表示》132.真面目な作りの映画。ただし、地味な面は否めない。 事実が詳細までこれと同じなのかどうか、それは分からない。まあ戦争にならなくて良かったよね、と思う。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2017-10-08 20:39:36) |
131.あくまでも視点はアメリカからのキューバ危機。事件そのものを第三者の目から検証しているわけではないのですな。私はどっちかというとソ連側の言い分が聞きたい。“気取った高慢ちきのアメリカに一泡ふかせてやろう”とカストロと結託した「共産主義から見るキューバ危機」の方が面白いと思うんだけど。ちょっと間抜けな予感もするし。もしも実現したならキューブリックに撮ってほしかったなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-21 00:05:17) |
130.《ネタバレ》 キューバ危機、米ソによる天下分け目のニラメッコ。ギリギリの外交戦略で乗り切ったまさに一触即発の13日間をアメリカ側の視点で追う本格・社会派政治ドラマ。互いの腹の底を探り合う緊迫の外交戦を臨場感あふれる演出で表現。沈着な名宰相として奔走する大統領補佐官をケヴィン・コスナーが好演。人物相関が分かりにくいのが惜しいです。 【獅子-平常心】さん [地上波(字幕)] 6点(2013-02-09 23:01:07) |
《改行表示》129.中国との間の尖閣諸島領有問題がこじれにこじれ、反日デモで日本企業がボコボコにぶっ壊されるわ、尖閣に中国の大船団が迫っているわ、中国報道官の日本に対する悪口が日々エスカレートするわと、只事ではない事態に直面している最近の日本。その一方で我らが野田総理の存在感は薄く、彼は一体何をしているのだろうかと考えながらふと思い出したのが本作でした。。。 今回の鑑賞であらためて感じたのですが、この映画の面白さは異常です。本作は戦争に至らなかった事件を舞台にしており、見せ場らしい見せ場は皆無。あーだこーだと議論するおっさん達の姿が上映時間の9割を占めるという何とも暑苦しい内容ながら、これをアクション映画もかくやという娯楽作にまで高めているのです。ロジャー・ドナルドソンによる演出が素晴らしく、膨大な登場人物の入り乱れる複雑な物語を、極めて簡潔に仕上げています。映画全体のテンポの作り方や、イベントに向けての盛り上げ方も見事であり、この監督なくして本作は完成しなかったであろうと思います。。。 ただし、傑作にはなりきれていないという印象です。かつて『ダンス・ウィズ・ウルブス』を製作し、『JFK』にも主演したリベラル一直線のケビン・コスナーの影響か、本作は問題の捉え方があまりに一面的すぎるのです。何が何でも武力行使に持ち込もうとする軍人達が悪として断罪されており、危機を作った張本人であるソ連以上に否定的に描かれています。この手の映画は「あなたならどうしますか?」という問いを観客に投げかけてこそ価値があると思うのですが、製作側が善悪を断定してしまっているのでは楽しみが半減してしまいます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-09-25 00:51:42) |
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《改行表示》128.《ネタバレ》 世界を襲う核戦争の恐怖、何を考えているか全く理解できない敵の大国、安易な戦争に踏み出すことも辞さない軍部、そんな中で孤軍奮闘、人類の生存をかけてぎりぎりの平和への戦いを進める若き大統領とその弟、そして補佐官。やがて「よい人々」の努力で、世界は破滅の一歩手前から救われる。 もしもこの映画が100パーセントのフィクションであったら、間違いなく10点満点なんですが。 ところがこれは実際の事件です。それが一人の人間の目によって、一人の人間の考えに基づいて語られ、あたかも真実であるかのように受け止められるっていうのは、ちょっとどうよって気がします。 実際の事件を描写するのに、上記のような極めて類型的な表現が用いられてることに疑問を感じるんですよ。 できたら、ソ連側、キューバ側からの視点も含めた作品が見たいですね。 平成24年9月3日再見 ケネディ、ロバート、マクナマラ、それから主人公、この4人の自分たちの責任の重さを痛感し、軍事的手段と平和的解決の間で揺れ動く姿がすごく良かった。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-03 15:39:49) |
127.《ネタバレ》 うむ、これはなかなか見ごたえがある ケビン・コスナーいいですね この人はこういう役をさせたらバッチリ しかし、あくまでアメリカ視点であり、史実に基づいて とはいえ どこまでホントかは… まぁあまりそこら辺は言いっこナシでしょうね 政治的駆け引き 軍部との衝突 ギリギリの交渉 とてもスリリングでかつ大変勉強にナリマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-25 09:26:02) |
126.第3次世界大戦を回避すべくたたかった男たちのドラマです。戦闘機や海上のシーンはかなり限定され、大統領とその弟と側近達が室内で繰り広げるディスカッションが作品のかなりの部分を占めますが、これがなかなかの緊迫感にあふれ、重厚感のあるポリティカル・サスペンスとなっています。対ソ連にとどまらず、軍部やマスコミ、アメリカ国内、世界に対する情報戦なども見応え十分でした。2時間を軽く越える長尺ですが、無駄が感じられずその長さも全く気になりませんでした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-11-03 20:13:14) |
125.自分たちは虎視眈々とキューバを狙い、ピッグス湾事件などを引き起こし、当時も攻撃寸前だったことは棚に上げてソ連のミサイル配備をさも奇襲されたかのごとくパールハーバーに例えるとかどんだけアメリカ視点やコラ!!というツッコミが浮かんだが、別にどうでもいいやと思ったほど面白い。大統領、政府の意思決定や、外交ってのはこうやるんだ。仲良く話し合えばなんでも解決すると思ってるおめでたい某国の草食系政権はこの映画でも見て勉強すべきだろう。まあやつら左翼だからソ連が悪者のこの映画は耐えられないかもしれんけど 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-27 18:29:44) |
124.アメリカにとっての敵側の実体の描写が無かったことでアメリカ政府の不安感や緊張感を共有した気になれるが、結末を知っている出来事にこの演出はハマっていない感じがした。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-14 16:45:32) |
《改行表示》123.「24」に似ているなと思いながら見てました(作られたのはこっちの方が先だけど)。 個人的には「24」の方が好きです。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-03-20 23:05:11) |
122.緊張感、緊迫感が、とてもよく描かれています..一国の判断によって全世界の運命が決まってしまう..そんな状況下でうごめく軍と大統領の葛藤、政治の世界の複雑さが垣間見れます.. 何はともあれ、この歴史的大事件は永遠に語り継がれるでしょう... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-12 13:06:58) |
《改行表示》121.《ネタバレ》 シビリアン・コントロールの重要性を思い知らされる映画でした。あの時ホワイトハウスに冷静な判断を下すトップがいなかったら、今頃この世界はどうなっていたのかと考えると恐ろしくなりますね。 ホワイトハウス内の緊張感が最初から最後まで観ている側まで伝わってきて非常に見ごたえのある映画でした。 【TM】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-08-25 09:46:04) |
120.やっぱりね、今の生活は、この歴史的事実のぎりぎりの駆け引き、判断の末に成り立っている、という事を考えると、ドラマティックでもあり、また非常に恐ろしくもあります。下手すれば、私も、この世にいないか、『マッドマックス2』か『北斗の拳』かな世界に生きているかもしれなかったワケで。大国の影響を受けずに暮らしていくのは不可能な世の中で、2つの大国が全面核戦争寸前の危機にあった事実、ごく数人の人の手中に握られていた世界の運命。考えれば考えるほど恐ろしく、「とりあえずよくやった、でも世界は今もお互いの喉元にナイフ向け合ってますよ、JFKさん」と。この国もかつて、ぎりぎりのところで滅びの道を逃れた経緯がありますし、政治家の資質というものを考えるにはいい題材だと思います。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-25 23:57:46) |
《改行表示》119. どの程度真実なのかわかりませんが、歴史的事実の一端を知ることができて良かったと思います。映画館で見られなかったのが残念です。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-09 17:55:00) |