ニコライとアレクサンドラのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ニコライとアレクサンドラ

[ニコライトアレクサンドラ]
Nicholas And Alexandra
1971年上映時間:183分
平均点:7.22 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(1972-04-22)
ドラマ歴史もの伝記もの小説の映画化
新規登録(2003-10-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【イニシャルK】さん
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監督フランクリン・J・シャフナー
助監督ジョン・ボックス(第二班監督)
キャストマイケル・ジェイストン(男優)ニコライ2世
ジャネット・サズマン(女優)アレクサンドラ皇妃
フィオナ・フラートン(女優)アナスタシア皇女
リン・フレデリック(女優)タチアナ皇女
ローレンス・オリヴィエ(男優)ウィッテ蔵相
ハリー・アンドリュース(男優)ニコライ大公
トム・ベイカー(男優)ラスプーチン
ジャック・ホーキンス(男優)フレデリックス公
エリック・ポーター〔男優〕(男優)ストルイピン
マイケル・レッドグレーヴ(男優)サゾーノフ
ティモシー・ウェスト(男優)侍医ボトキン
ブライアン・コックス〔男優・1946年生〕(男優)トロツキー
イアン・ホルム(男優)ヤコブレフ
アラン・ウェッブ(男優)ユロフスキー
ヴィヴィアン・ピクルス(女優)クルプスカヤ(レーニンの妻)
スティーヴン・バーコフ(男優)パンクラートフ
ヴァーノン・ドブチェフ(男優)ラゾヴェルト医師
ジュリアン・グローバー(男優)ガポン神父
ダイアナ・クイック[女優](女優)ソーニャ
モーリス・デナム(男優)ココツェフ
クルト・ユルゲンス(男優)ドイツ領事
アレクサンダー・ノックス(男優)アメリカ大使
ジョン・フォーブス・ロバートソン(男優)コブレンスキー大佐
ロビン・アスクウィズ(男優)(ノン・クレジット)
ジェレミー・ブレット(男優)(ノン・クレジット)
脚本ジェームズ・ゴールドマン〔脚本〕
音楽リチャード・ロドニー・ベネット
撮影フレディ・ヤング
アーネスト・デイ(カメラ・オペレーター)
製作サム・スピーゲル
フランクリン・J・シャフナー
配給コロムビア・ピクチャーズ
美術ジョン・ボックス(プロダクション・デザイン)
アーネスト・アーチャー
ヴァーノン・ディクソン(セット装飾)
ジル・パロンド
衣装イヴォンヌ・ブレイク
アンソニー・パウエル(第二班衣装担当)
アントニオ・カスティーリョ
編集アーネスト・ウォルター
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
その他モード・スペクター(キャスティング)
あらすじ
20世紀初頭、ロシアは日露戦争の影響により、民衆が貧困に苦しめられていた。その頃、皇帝ニコライ2世と皇后アレクサンドラの間に、皇太子アレクセイが生まれる。しかし、アレクセイは生まれつき重い病を患っていた。治療法がない事に皇帝夫妻は苦悩するが、そんな夫妻の前に僧侶ラスプーチンが現れる。ラスプーチンの不思議な力により、アレクセイの病状は好転。ラスプーチンは皇后の信頼を得て、政治でも幅を利かせるようになる。そして1914年、第一次世界大戦が勃発、ロシアもその波に飲まれていく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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9.《ネタバレ》 主人公がニコライ2世であるというだけで、もう最後の悲劇は分かってしまうので、前半の壮麗な光景の数々も、そして4姉妹の無邪気な笑顔も、見ていて何とも言えない気分になってしまうのですね・・・。●前半の(映画上の)MVPは、何といっても怪僧ラスプーチンです。華麗な衣装の各キャストの中に、凶報を告げるカラスのごとくひっそりたたずむ黒マント。長身と目力、長髪と髭。この人の名前を聞いて反射的に「ラ!ラ!ラスプーチン!」とつい歌ってしまう私達にも、正確な姿と、そして歴史上の位置づけを伝えてくれます。●レーニンやスターリンも本物そっくりの役者を使っているのも唸りますが、最初にちらりと出てきたそのボルシェヴィキ連中が、中盤過ぎまで画面から姿を消していながら、政府の崩壊とともにあっという間に権力を掌握する逆転の構図。その間の転換点となっているケレンスキーの描写も的確で、既存体制に対する革新側と思っていたら、いつの間にか革新される側になっていた、という皮肉も込められています。●それと反比例して進行していく、皇帝一家への容赦ない扱い。そして最後、あらかじめ分かっていたそのシーンの手前、無音・無言の間がもたらす、絶望的な暗黒のインパクト!
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-14 00:06:32)
8.政治史というよりも家族史というテイストで、題名にも象徴されるように夫婦関係を中心として息子・娘たちも交えた家族の物語として人物像中心に描かれている。よって、単なる教科書的な歴史モノではない作品に仕上がっており映画作品として評価できる内容。逆に言えば、ロシア崩壊の政治ドラマを期待するとその辺の背景・経緯は結構省かれているので物足りないと感じる人もいるのかもしれない。ラストの処刑前の地下室のロマノフ一家の緊張感ある沈黙はとても印象的。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-21 23:36:31)(良:1票)
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7.多くの方がつけているように、まさに「7点」の映画。まずニコライとか、レーニンとか、スターリンとか、トロツキーとか、ラスプーチンとか、かつて教科書で見た通りの風貌で楽しめます。ロシア革命前後に何があったのかを知るにはちょうどいい、内容も教科書的な作品です。 しかしそうであるがゆえに、教科書を読んでいるような退屈感もあります。レーニンが何をして支持を集めたのか、逆にラスプーチンやアレクサンドラが何をして嫌われ者になったのか、もう少し具体的に見たかった気が。それから4姉妹、顔立ちは若干違いますが、個体差はほとんどありません。 とはいえ、特定の人物を露悪的に描かないところは格調の高さを感じます。強いて挙げるなら、大義名分を得た一般大衆はかくも残酷になれるというお話ですね。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-14 18:27:04)
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6.歴史を学ぶことができるという点では貴重な映画。ただし物語としては、史実に忠実でないといけないという縛りからなのか、あまり面白いとは思えなかった。 途中イースターの場面で、「6000人」を「1600人」と誤訳していてズッコケた。sixtyとsixteenを聞き違えるレベルで翻訳していいのかなあ?
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-13 17:44:05)
5.日露戦争からロシア革命まで、ロマノフ王朝崩壊には様々な歴史があるのだけどこの映画によってその一端を知ることができる。血の日曜日事件や怪僧ラスプーチンなど初めて知ることばかりだった。その意味では大変貴重だったとも言えるのだが、いかんせん延々と続く展開がきつかった。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-04 16:45:12)
4.《ネタバレ》 40年以上前の映画ながら、ロシア革命とロマノフ王朝の悲劇を通史で描いた映画はその後もほとんど皆無なので、その意味では貴重な作品です。物語は日露戦争まっさなかにアレクセイ皇太子が誕生するところから始まりますが、敗戦の混乱の中で勃発した第一革命で動乱にロシアは突入していきます。ニコライ2世は大津事件で日本との因縁もあったわけで、思えばロマノフ家の運命に日本は浅からぬ影響を与えていたわけです。 実在の人物に似た俳優たちがキャスティングされていますが、とくにケレンスキー役やラスプーチン役の俳優は本人と瓜二つです。出番は少なかったけど、ウィッテ蔵相を演じたL・オリビエの存在感はさすがでした。また時代考証と美術はかなりのレベルで、たとえばロマノフ一家が最期を迎えるイパチェフ館のセットは、外観や虐殺の間の造りは実物を忠実に再現しています。 ラスト、銃殺隊が部屋に入ってくるまでドアを映した数十秒の間があるのですが、結果が判っているだけに耐えがたい緊張感がみなぎったカットでした。 良くフランス革命とロシア革命を同列に論じる学者がいますが、このレーニンたちボリシェヴィキの残虐非道ぶりを見ればそれは間違いだと思います。子供たちを含めた皇帝一家を惨殺できたのだから、レーニンやスターリンが良心の呵責を感じずに一般庶民を何千万人も殺せたのでしょう。
S&Sさん [映画館(字幕)] 7点(2013-08-24 12:16:37)(良:1票)
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3.《ネタバレ》 生半可なフィクションよりも、史実の方がよほど面白いことがよくありますね。 この映画はまさしくそれです。  ロシア帝国がどのようにして崩壊したか、そしてソビエトという血塗られらた恐ろしい国がどのようにして生まれたか、実によくわかり面白かった。 特に、血の日曜日の最初の一発、主婦達の暴動を鎮圧しに出動したコッサク兵のサーベルが小麦袋に振り下ろされる瞬間、あるいは皇后が宮廷の窓から全ての衛兵が消え去ったことを知る瞬間、歴史の劇的な一瞬を映像できちんと表現できているのが素晴らしかった。  また、ほんの小さなことで歴史が大きく変わっていくこともしみじみと感じた。もし、あの息子が血友病でなかったら、あるいは血友病だったとしても、あっさり赤ん坊のうちに、死んでいたら、あれほど皇帝夫婦の行動に悪影響を与えることが無かったかもしれない、ソ連みたいな国が生まて、50年間にわたって何千万人もの人々を苦しめることもなかったかもしれない。(そうすれば、半島に他国の国民を平然と拉致するような国家も生まれなかったわけで)  唯物史観のサヨの歴史学者とか、あるいは王制というもの本来否定的なアメリカ人の歴史学者とかは、すぐ皇帝とか国王を血に塗れた暴君であるかのように描きたがるけれど、実際にはニコライは単なる勤勉な無能者に過ぎなかったこともよく理解できた。(軍隊ではそういう人間は、真っ先に追放か銃殺すべきと言われてますがw)  ただ、惜しむべきはラスプーチンに本当に霊的な力があったかのような描写は映画の格調を少し貶めていると思う。平成24年9月17日追記。上記に述べたような長所に加え、退位してから徐々に成長していく皇帝の描写も面白かったんだけれど、ただ…… ちゃんとした監督、脚本家の割にはあまりにも平坦な、あえて言うと素人じみた作りの映画じゃないかと。やはりどこかの部分をもっと強調すべきでは。年代順に淡々と事実を並べていくだけでは、どうしても面白みに欠けるのでは。例えば、冒頭に銃殺直前を持ってきてそこからさかのぼる形とか、いろんなやりようがあったと思われ。
rhforeverさん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-17 12:46:22)
2.ロシア史については世界史教科書程度の知識(それもうろ覚え)しかなかったがそれなりに面白かった。全体の長さに比べて驚くほどあっさりと終わるラストには、肩すかし感というよりむしろ肩の荷が下りるような安堵を感じた。ラスプーチンの人物像がたいへん興味深く印象に残り、後で調べてみようという気になった。ということで、ロシア史に興味のない人間をも振り向かせるという意味では大成功の作品。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-28 14:59:20)
1.《ネタバレ》 20世紀初頭の激動のロシア、ロマノフ王朝の最期をダイナミックに描いた歴史大作!・・・なのだけど、正直最初の二時間は(眠かったというのもあって)かなりつらかったです。ただ、そこを乗り越えるとかなり面白くなるんですよね。主人公のニコライ二世という人は、ま、言ってしまえば「歴史の変化を読み違え、無駄に戦火を拡げた愚かな皇帝」なのだろうけど、それでも映画を観ながら感情移入できてしまうのは、その後のソビエトを知っているからでしょうか。宮殿を追われ、どんどん惨めな生活に追い込まれていく中、それでも天真爛漫な四人の皇女達の無邪気さが切なかったです。終盤、銃殺される直前の突然の静寂、そして(死を覚悟したのか)皇子アレクサンドラが父親ニコライの頬にさっとキスをする(この辺、記憶が曖昧。お母さんにだったかもしれない)、そしていっせいに火を噴く銃口・・・というラストは残酷で、でも美しく、非常に心に残る名シーンでした。
ぐるぐるさん 9点(2003-07-30 20:31:41)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.22点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6111.11%
7666.67%
8111.11%
9111.11%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジャネット・サズマン候補(ノミネート) 
撮影賞フレディ・ヤング候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)リチャード・ロドニー・ベネット候補(ノミネート) 
美術賞ジョン・ボックス受賞 
美術賞アーネスト・アーチャー受賞 
美術賞ヴァーノン・ディクソン受賞 
美術賞ジル・パロンド受賞 
衣装デザイン賞アントニオ・カスティーリョ受賞 
衣装デザイン賞イヴォンヌ・ブレイク受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1971年 29回
助演男優賞トム・ベイカー候補(ノミネート) 

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