1.《ネタバレ》 もっとコメディ色の強い作品かと思っていましたが、意外と真面目に作られている作品でした。
経営が傾きかけた自動車整備工場の再建の条件はフルマラソンを完走すること。
それに立ち向かうダメ親父4人衆。
仕事も大変、プライベートでも皆、何かしら問題を抱えながらも頑張っている。オヤジは大変なんだよ!
と言いたいところですが、仕事は全くやる気なし、職場でビール飲みながらダラダラとカードに興じている。
工場が無くなれば皆、路頭に迷うのにマラソンの練習にも全く気が入らない。
前半はこの親父たちのダメっぷりが痛すぎて笑えない・・・。
この部分でもう少し彼らを魅力的に描いてくれていると良かったのですが。
でも、最後のマラソン大会とその後の展開はうまくまとめています。
それぞれの妻たちも、工場の経営者のダメ息子も、走るオヤジ達の姿を見て確かに何かを感じとってくれたのだから。
経営者の男の運命は仕方がなかったと思いますが、仲間達のその後の行動にはやられましたよ。
マラソン大会から6か月後。
父が命をかけて残した工場であのダメ息子が働いている。
マラソンのメンバーも家族もみんなそこにいる。
そんな様子を見つめるかのような写真の中の経営の男。
無事工場が生き残ったことを伝えてくれるいいラストシーンでした。