1.《ネタバレ》 友達としては好くても恋人としては微妙、というのはままあることだろうが、この映画のそれは実に分かり易く、それでいてとても自然なのだよね。テーマがそういう普遍的なものである分、その面白さもある種普遍的だ、とも思うが、これもやはりマンブルコア、通常の映画に比べれば格段に緩くて大したオチも無いという点で、典型的なこのジャンルの少し取っつきにくい映画だと感じる人も多々居るであろう。
しかし、即興劇らしいワリには主演4人の繊細な心情表現の巧みさはどれもかなり見事だった。オリヴィア・ワイルドの奔放なキャラにはエリック・ロメール(私最近よく観てたのだけど)の描く女性の薫りを少しだけ感じた様な気がする(フランス人とアメリカ人という大きな違いは明白にあるものとして)。お淑やかなアナケン嬢も地味に結構好かった(やっぱ美形だし)。