《改行表示》14.《ネタバレ》 公開された1994年は、江戸川乱歩の生誕100周年。事前に「プロデューサーの奥山和由氏が作品の出来に満足できず、奥山氏自らも作り直した。最終的に、黛版・奥山版という二つのバージョンが同時上映(ただし別々の映画館で)されることになった」と話題を集めていました。私は、まず黛版を観てから、当作品を観ました。そして当作品については劇場内でアンケートも募っており、その中の選択肢に「まるで洋画のようだった」という文面も盛り込まれていました。当時は邦画に元気がなく現在よりもずっと洋画に押されていた時代であり、奥山氏の「洋画に負けない映画を作ってヒットさせたい」という熱い思いが感じられました。 実際に観てみると…内容の骨格自体は黛版と同じであり、部分的に娯楽色を際立たせた演出を加えるという、言わば“改良版”といったものでした。確かに黛版に比べて娯楽映画として観やすくなっていると思いました。プロデューサー主導の映画という意味では、奥山氏なりに、最後まで諦めずにベストを尽くした作品と言えるかもしれません。 ただし、奥山氏には申し訳ないのですが…私の主観には合わず、最後まで感情移入できずに終わりました。黛版のレビューにも書いていますが、①主人公の江戸川乱歩氏について、実在の人物というより「創作物を現実のものにする不思議な力がある」というようにフィクションに取り込んでしまった設定自体に違和感を抱いてしまったこと、②【明智小五郎=モックン】という点も、私にはどうもイメージが合わなかったこと、の二点が引っかかってしまったのです。 そもそも、いわゆる江戸川乱歩ワールドは、おどろおどろしくマニアックな面があると思います。大ヒットを狙う娯楽映画という意味では、最初からファミリー向けに【怪人二十面相/少年探偵団】を題材にしたほうが…と思ったりもしました。 私にとっては「可もなく不可もなく」であり、5点ということで…。 【せんべい】さん [映画館(邦画)] 5点(2016-01-31 20:10:14) |
《改行表示》13.「夜の夢こそ真」。 幻想的で甘美な雰囲気の作品によくマッチしてるし気に入ってるフレーズ。 けれども、音楽や映像美ばかりに気をとられ肝心なストーリーは疎かである。 観客動員稼ぎの稚拙なサブリミナル演出など話題性だけを重視した典型的な例。 やはりプロデューサー気質な人が監督をやるべきではない。 ほんと雰囲気だけは一丁前にかっこいいのに勿体無い。 【シネマブルク】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2012-03-16 02:14:22) |
《改行表示》12.映像は綺麗でしたが、肌に合いませんでした。 上映中に何か特殊な物質(?)を放出するという演出は本当だったんでしょうか?! 全く感じませんでした。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-09-22 09:09:42) |
11.《ネタバレ》 奥山バージョンを見ました。そんなに期待していなかったが、素直に面白かった。正直サブリミナルどうのこうのは必要無いと思われる。今のレベルから見ると?って感じでした。しかし、現実世界(パーティーでの挨拶や静子の気持ちを受け入れられない等)を拒絶し、作品世界(後半からの明智小五郎の世界)に逃げこんでいた乱歩が、最後に現実を受け入れる・・・というのは、ありきたりだが中々良かった。乱歩の小説は殆ど読んだことがないが、興味を覚えてしまった。映像は、どこかで観たことのある様な感じのするものが多かった。当時では画期的だったのでしょうか?全体的には良い作品だったと思う。 【しゃもん】さん 8点(2004-02-29 00:40:00) |
10.原作を読んでいないので、そう批判しようとも思えませんが、ありがちだなと思う。羽田美智子は美人でいいと思うのだが、それから先に進まない。90年代前半は本木雅弘の最盛期だと思うのですが、このあたりの作品でブレーキがかかってきたんじゃないかな?正直、竹中直人も自己主張が痛い。 【fero】さん 4点(2003-12-27 22:05:28) |
9.私には120%最初から何がなんだかさっぱりわかりませんでした。これは日本人作ったのか?日本の映画か?全く意味が不明です。あと、当時話題になった。例の大物女優のヌードなるものはいったい誰っだのでしょう?ほんとは0点入れたい。 【たかちゃん】さん 3点(2003-12-12 22:29:23) |
【ロカホリ】さん 4点(2003-10-16 01:42:08) |
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7.わざわざ映画館に観に行ったにもかかわらず、モーレツな睡魔と闘いながら鑑賞した映画。サブリミナルに惑わされて観てしまったようなもの。映画館に行った場合は、大抵パンフを買うのだけど、これは買おうという気は全く起きなかったですね。 【きすけ】さん 1点(2003-10-12 21:28:10) (良:1票) |
6.なんだろうねぇ~コレは。耽美主義とでも言いたいんだろうかねぇ~。江戸川乱歩ファンとしてはもういい加減この手の路線をやめてもらいたいもんだ。 【イサオマン】さん 3点(2003-09-22 22:11:05) |
5.両作品同時に借りて見たんだけど、ドングリで特にどっちが良い事もないです。ただどちらも羽田美智子は綺麗だった、さすがにちょっと好きになりました。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-08-24 19:51:47) |
4. ↓同感です。尤も私が観たのは奥山和由バージョンですが…ハッキリ言って演出センス無さ過ぎ。素人は製作に専念してろってな感じの、話題性狙い見え見え映画としか思えないッス。サブリミナルとかどうでもイイから、作品自体のクオリティをどうにかして欲しかったと思います。バージョン違いを平気で公開する神経も理解不能。チト観客をナメ過ぎじゃありませんか??横溝正史役に香川照之というキャスティングの悪趣味さに…4点! 【へちょちょ】さん 4点(2003-03-24 03:29:01) |
3.私は乱歩大好きですが、本人の趣味はもっと即物的で安っぽいと思います。だからこの作品の映像には小首をかしげます。嫌いじゃないですが、あえて5点をつけて、乱歩ファンなら手放しで賞賛するわけではない、という意志表示と、少年探偵団を少し読んだ程度の軽いファンに対する配慮の無さに抗議の意を示します。 【ひかりごけ】さん 5点(2002-11-26 01:39:07) |
2.インターナショナル版が個人的には好きなんですけど、作者である乱歩とその分身ともいえる明智小五郎の世界が交錯していく様が見事。前半のアニメが秀逸ですね。羽田美智子は美しいです。 【にゃんたろう】さん 7点(2002-05-30 14:07:22) |
1.この映画、テレビで何となく観たんだけど、実に忘れがたい映画になりました。あの映像、雰囲気、すごく好きです。後半からだめになりましたが、前半のあの感覚は、文化のある国だからつくれるものがあるでしょう。 【あろえりーな】さん 8点(2001-10-15 14:15:51) |