11.《ネタバレ》 この感じでクシュシュトフは、あらゆるテーマを描いているのか・・。ただただ驚嘆。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-16 01:44:04) |
10.《ネタバレ》 ベタに映画タイトル通りで肩すかし。光を絞ったセピア色のさもありげな導入で期待したが、それもその表現であることの理由がみえないまま、延々と続くと、飽きましたね。共感できるものなし。殺人現場と死刑刑場の妙なリアリズムは印象に残ったが、それだけ。 【ねこひばち】さん [DVD(字幕)] 2点(2011-03-01 09:24:29) |
9.《ネタバレ》 主人公と、主人公が見ているもののみを明るくし、周りを暗く押さえる映像法で徹底して「見える世界」を限定しつつ、それでいて淡々と殺人を描き出していく手法はなかなかのもの。 ■「なぜ殺したのか」は一切描かない(というより、ない)。殺人はあまりに淡々と、突き放して描き出される。その代わり弁護士の心中はくっきりと描かれる。同じカフェにいたのに、もう少しうまく弁護できたかもしれないのに、依頼人は自らの目の前で絞首刑になる。 ■タクシー運転手についても殺されるまでを描いていたが、そこはあまり利いてない気がした。これほど短い作品ながら、前半は冗長さを感じてしまった。代わりに、彼女に「この車どうしたの?」と詰め寄られるシーンの後を、個人的にはもっと見てみたかった。 【θ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-12-31 19:40:02) |
8.画面がとても暗く、寂しさを印象つけてる。音楽もとにかく悲しい。 物語りも淡々と一人の殺人犯が死刑になるその時までを映し出している。 【将】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-28 20:08:30) |
7.非常に淡々としているのに生々しいストーリー。3つの人生が絡まって、とても切ない。風景も併せて寂寥を感じる映画です。 【まりんこ】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-01-14 00:11:56) |
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6.《ネタバレ》 殺す者、殺される者、そして事件に関わることになった弁護士。殺される者は、どこにでもいるような何の変哲も無いタクシー運転手、特に人から好かれるでもなく、特に目の敵にされるでもない、普通の男。その彼が、たまたま出会った青年に、殺される。その過程は壮絶だ。人間はなかなか死なないもの、肉体はとことんまで“生”へ執着し、ゆえに殺人者もまた、とことんまで“死”へと追いやるために残酷さを剥き出しにする。しかしその壮絶なる殺人の過程は、(我々を除いて)誰に見られるでもなく、殺される者を同情する者もなく、世界の片隅でひっそりと繰り広げられるのである。殺人者は逮捕され、裁判の後、処刑される。彼もまた、死を恐れ、生へと執着しながら、彼なりの短いドラマを展開しながら、結局はやはり世界の片隅である処刑室で、ひっそりとその生涯を終える。殺されたタクシー運転手と異なり、殺人者である彼は、裁判の過程で弁護士と交流を持つことにより、死にいたるまでの時間を弁護士と共有し、その人生の一端を弁護士の人生へと投影することができた。しかしその前途溢れる弁護士ですらも、社会全体から見れば、彼もまた社会の中でひっそりと人生を送る無数の人間のひとりに過ぎない。殺された者にしろ殺した者にしろ、死んでしまった以上、もはや確実に忘れられていく存在だ。社会の中で、生き、死んでいくことの儚さ。人間って、孤独だなあ、と感じさせられる。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-13 07:37:00) |
5.21グラムはこの手法を真似したのかな?いかんせん、場面転換が早すぎてついていけず…6点献上。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-26 23:09:21) |
4.キェシロフスキの作品で一番強烈な印象を残すのがこの「殺人に関する短いフィルム」。ちょっと前にテレビでやってたので久々に見た。内容はタイトルが全て物語っている。殺人に至るプロセスと、その後の行き着く先(ここでも「殺人」が執行されるのだが)を綴るという、簡潔ながらその簡潔さの余り鑑賞後はフィルム上で起きたことが理解できない、それぐらいにショッキングな映画であるとも言える。まるで映画の理由付けのように次々と連関していく運命の図式には少々うんざりするものの、ポーランドという北欧の質感に殺人を犯す青年の心象が溶け合ったような不安で悲しい風景と、対照的な2つの殺人が残す何ともいえない異物感はこの映画独特のものだろう。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-12 12:45:59) |
★3.一人の青年が男を殺し、捕まり、処刑されるまでのストーリーに弁護士を目指す男が試験を受け、合格し、その青年の弁護士となるストーリーが絡みます。さらに殺される男のストーリーが絡み、三つのストーリーが終始ドキュメンタリータッチで淡々と進んでいきます。「殺人」という言葉の重さが感じられやすい手法と言えます。弁護士のストーリーを通して、重い刑罰が犯罪抑止に繋がるのかという問いを投げかける一方で殺人のシーンはいたって生々しく描写する。しかし重要なのは処刑のシーンがあるということ。感情を爆発させる青年が全く動かなくなるまでを淡々と映し出す。決して殺人者を擁護しているわけではない。ただ、死刑もまた殺人となんら変わらないということを見せている。 【R&A】さん 7点(2005-02-18 14:30:16) |
2.殺人を犯す前から犯した後の刑まで描いていて本当題名通りの映画。これが殺人ってもんなのか。台詞は少ないし、映像は暗いしで不気味で陰湿な雰囲気満点。80分ていう短さで最後まであっという間だったが、もう観る事はないと思う。 |
1.結構映画を見てきたと思ってたけれどまだこんな監督がいたのか!と驚いた。しかもポーランドに。監督の名前は云い難いけれども覚えておきたい。まだまだ知らない作品もあるんだと思うと同時に、マイナーな国の作品をもっと見たいってな感情が噴出しそう。リアリズムを追求したカメラによって映し出される殺人に関する映像。 特に処刑シーンからはおもわず目をそむけたくなった。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(競走馬と紛らわしい名前!)よりも切ない。観るんじゃなかったと悔やみながら観たことに感謝したくなる映画でした。 (映画館) 【komati】さん 9点(2004-02-21 00:09:25) |