★58.イーストウッドの、以前(ミスティックリバーとかミリオンダラーベイビーとか)のガツガツドスン系(?)の人間ドラマよりも、こういうサラっとしたタッチで描かれている作品のほうが、最近好きになってきた。俺はXメンを「特殊な才能をもった者たちの低レベルな戦い」というふうに観たのだけれど、こちらは「特殊な才能をもった者の普通の悩み」といった感じ。かといって決して悪いわけじゃなくて、むしろ親近感を覚えた。ラストの展開もバカバカしくて、「そう重く考えすぎるな。肩の力でも抜け童貞」と言われたかんじで良かった。東日本大震災を経験してしまった後ではちょっと辛いところもあるけれど、それでもこういう呑気な(?)フィナーレは良かったです。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-12-21 12:00:03) (良:1票) |
57.良い作品だったんだけど、3人の人生が交差するであろう場面にもう少しドラマ性が欲しかった。3名個々ののエピソード自体はとても興味深く丁寧に作られている。ラストは余韻のあるつくりだったんだけど、説明も不足していてちょっと唐突だったかな。本編とは別に、お料理教室の場面は秀逸でしたね。あれで1本ラブストーリー物が作れそうなくらい。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-12-14 17:45:12) |
56.構成が飛んで観ててややめんどくさい。あと津波がリアルで本当に怖い。死後の世界とか霊能力者とかで一見、爺血迷ったか!と思ってしまうが、本質はそこではない。 |
55.《ネタバレ》 多くの人が指摘するように、この作品において来世はさほど重要なファクターではない。「何か人と違う」という点を持っていること、あるいは何か傷を持っていること、という誰にでも当てはまるポイントであるに過ぎない。全ての映像が安定しており、かつイーストウッド独特の暗さも見られるが、あまり「イーストウッド節」のようなものは感じられない、素直な映像になっている。とはいっても官能的な料理教室のシーンはこの映画の白眉だし、オープニングの津波映像も強烈だ。それぞればらばらに傷を持った登場人物たちが一箇所に集まり、それぞれの拠り所を見つけていくのは必然だとしても、その構成がやはりうまい。ラストシーン、マットデイモンの妄想はかなり実験的ではあるが、彼のイメージにおいて、手を握ったときにヒアアフター(来世)の映像が思い浮かんでいないところが重要だ。その前に彼は、彼女が本当に死後の世界を体験し、また辛い体験を抱えていることに気付き、それに惹きつけられている。二度目に遭うときの手のふれあいは、死後のイメージではなく、暖かい幸せであった。形容しがたいほどの心地よい幸せがあふれ出てくるラストシーンは感動的である。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-29 21:48:51) |
54.クリント・イーストウッド監督と言うことで期待しすぎた。 特に、僕が好まない(はっきり言えば嫌い)オカルト「来世」をテーマにしているので、低評価にせざるを得ない。 「来世がない」とは言えないが、科学的に証明されたことは一度もない物を題材にされても全く面白くない。ファンタジーだと割り切れる物ならともかくね。 ちなみに、出てくる霊能力者はコールドリーディングやショットガンニングなどのテクニックを使っているだけじゃないか・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-10-27 23:53:47) |
53.良くも悪くも、イーストウッド調の独特の淡々とした映画だった。私は嫌いではないが、ものすごく面白かったというわけでもなく、こういった、スピリチュアルな世界に、多少でも興味があればそこそこ面白く見れると思う。 もう、そういう霊能力的なのはくだらないと鼻で笑う人には、全く面白くないかもしれない。 私は、霊能力は全くないので信じているわけではないが、そこはイーストウッドの力量で、淡々と物語は進んでいくのだが、飽きさせない作りになっていて、最後までちゃんと見せる。 イーストウッド映画が好きな方にはオススメ。 【シネマファン55号】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-24 17:39:38) |
52.子どもの頃に観た新日本紀行の恐山イタコの回はこわかったな~。ホーキングは死後の世界は無いと断言してるけど…。実は自分も無いとおもってます。ただユングが提唱する深層心理が一番深い部分で繋がっているという説は信じてます。不思議な事が説明できるので。帽子のエピソード、能力を強調するために挿入されたとは思うんですが、ちょっとアザと過ぎたように思えます。死んだらどこへ行くのか?答えはそうそう簡単には出ない。そういうこと考える切っ掛けになる映画なのかな~これは。 【かれく】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-10-23 06:36:53) |
51.盛り上がりには欠ける。しかし観客を確実に不思議な世界へと誘う。これぞイーストウッドマジック。 【akila】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-10-17 23:09:43) |
50.人間ドラマとして良かった。ショッキングなシーンでは今の日本の状況では涙なくしては観れませんが、スピリチュアルな展開の顛末で恋は盲目なのが意外で良かったのです。なんだか救われましたし、気持ちがほんわかしました。 【nazu】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-15 21:53:05) |
49.イマイチ、意味が分からなかった..特に、ラストが... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-12 12:59:34) |
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48.《ネタバレ》 題材にしろ津波の映像にしろ、80歳を超えてもなお新しいものに挑み続けるイーストウッドの心意気に敬意を表さずにはいられません。あるジャンルがヒットしたからといって、それに固執せずに常にチャレンジし続ける姿勢。この姿勢があるからこそ、彼の作品は常に進化し続ける。ただ、本作は賛否両論があるのもまた事実で、双方の意見共々、よく理解出来ます。「ヒアアフター(来世)」を取り扱った内容ではありますが、実を言うとこの来世というファクターは、単なる構成要素の一つにすぎず、この作品のテーマは死んだらどうなるかなどということではなく、「共感」にあるわけですね。人間というのは社会的な生き物ですから、人から認められたり、理解してほしいという欲求が誰しもあるわけで。マザー・テレサの名言に「人間にとって最も不幸なことは、自分が誰からも必要とされていないと感じることだ」というのがありますが、この作品の登場人物である霊能者のジョージ、ジャーナリストのマリー、少年ジェイソンは、まさにそういう境遇にあるわけですね。誰からも理解されない、とっても孤独な存在。でも、人の縁というのは元来不思議なもので、心の底から共感してくれる人を求めていると、自然とそういう人に巡り会うんですよね。それは超能力うんぬんということでなく、実際にこの世に生きる人たちは多かれ少なかれそういう「縁」を感じることがあると思う。類は友を呼ぶじゃないけど、人の強い欲求が同じ人を引き寄せる。そういうのをストレートに描いた作品なんだろうなと思います。ただ個人的にはあのラストはやっぱり少々唐突に感じたのも事実なので、とりあえず6点ということで。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-10-11 20:43:59) |
47.霊能者や宗教といった非科学的なものを語ったり信じている人を、私たちは無意識にどこか愚かな人間と決めつけて普段見向きもしないけれど、そういった世界が存在しないという証明はどこにもないわけで、私たちがやっていることはただの決めつけや偏見でしかないのかもしれない。 と・・そんな風に少し考えさせられました。 クリントイーストウッドのような、批判的に見られることの少ない監督が、批判的に見られることの多い題材を肯定的な表現で描いているところに何か妙な面白さを感じますね。正直こういったものを題材に選ぶイメージがなかったので、改めてイーストウッドの底の深さのようなものを感じ、最後まで楽しく観れました。この人はいくつになっても挑戦し続けることのできる人なんですね。 ラストシーンは解釈が難しく、釈然としないところがありますが、イーストウッドファンなら満足できる作品に仕上がっていると思います。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-10 06:28:37) |
46.《ネタバレ》 ストーリー構成はさすが名監督ですね。冒頭の衝撃的なシーンから始まって、それ以降は全体的に決して明るいとは言えないストーリー展開なのに妙に惹きつけられてしまいました。ただ一つだけ・・・ラストのシーンはちょっと疑問が残りました。 【dy2cyr】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-17 17:55:32) |
45.《ネタバレ》 泣いたなぁ。泣。私は帽子の所で号泣しました。料理教室のシーンはちょっぴりセクシーで、たくさんのエピソードが秀英。だが多くを語る言葉を持ち合わせていない自分の非力が疎ましい。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-08-02 01:58:04) (良:1票) |
44.構成が良くできていて楽しめました。序盤のシーンは衝撃的です。 【映画】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-08 19:57:10) |
43.《ネタバレ》 主人公は死んだ人間と交信ができる。本当にできるのか。冒頭に兄の紹介でやってきた男は第三者の知るはずのない情報を理由に本物だと確信する。つまり本当に交信ができるのだ。この映画のヒロインのように登場した料理教室の女はそれが本物であるがゆえに唐突にヒロインでいることをやめる。その力は主人公を苦しめる。兄を亡くした少年の手をとり死者と交信する。たしかに交信している。一度終わったかと思ったら、そのときの少年の寂しげな顔を見たあとに「まだ何か言ってる」と交信の続きが語られる。ここは本当に交信が成されているのだろうか。主人公の機転で少年を立ち直らせるために話を作ってるってことはないだろうか。何が言いたいのかというと、その力を信じられない人に対してその力を使う場合は過去にあった秘密の暴露をしなくてはならない。一方、端からその力を信じる人にはその必要がない。それが本当なのか嘘なのかはどうでもいい。本当を前提としているから証明がいらない。結果、過去を語らず、未来を語ることができる。「信頼」を前提とした対人関係が示されているのだ。「死後」を共感できる人との出会いは「信頼」から入る対人関係の成立の可能性を意味する。つまり運命の人(の可能性)。よって主人公ははじめて明るい未来へと目を向けるのだ。そのことをあまりにストレートに見せてしまうラストシーンに呆気にとられながら、その強烈な幸福感に泣いた。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-04-25 16:18:58) (良:4票) |
42.兄を失った少年が里子に出されるシーン。屋外から遠く雷鳴が聞こえてくる。続く逆光の窓には雨が降り始める気配がする。里親に預けられる事となった少年が外に出ると、雨上がりの濡れた路上に陽光が反射している。 何気ない地味なシーンが、降雨と雨上がりの光の丁寧な描写によって何故か忘れ難い。 他には、階上の部屋から窓外の暗い街路を見下ろすマット・デイモンのショット。彼の乗った旅客機がロンドンに向けて離陸していく夕景のショット。階段に座り込むブライス・ダラス・ハワードのショット等など。 物語上の軽重にも画面の濃淡にもかかわり無く、幾多のショットが深い叙情を湛えて脳裏から離れない。 それは主として対象への光の当て方に表れる作り手の思い入れの強度からだろうか。 マット・デイモンやマクラレン兄弟がベッドに横臥するモチーフ的なシーンで、彼らの頬を照らすベッドサイドのシェードランプの薄灯り。少年の頬を伝う涙を小さく美しく輝かせる癒しの光などは繊細の極みだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-04-10 22:21:43) |
41.《ネタバレ》 淡々としたイーストウッド調の中で、死について深く掘り下げ今を精一杯生きることの大切さを語りかけてくるヒューマンドラマ。3人の物語が順番に約4セット描かれるがやや中だるみを感じました。霊能力者を介してあの世の兄と交信する弟が健気でした。結末はのみ込めませんな。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-03 02:25:49) |
40.《ネタバレ》 3つの異なるストーリーが最後に1つになる構成といい絶望の中から最後は希望を見出すストーリー展開といい、取り立てて新しい所は見当たらない。にも拘らずこの静かな感動は何故だろう。 死後の世界というものを前面に押し出し陳腐なファンタジーやSFにすることなく、あくまで一つのピースとして使用することにより、一般的とは言い難い内容を現実的なストーリーの中に実に見事に織り込んでいる。相変わらず派手な演出や音楽は一切ないが、3人の主人公の心情が染み入るように伝わってくる。ラストの握手だけで未来への希望を表現するなど秀逸極まりない。 久しぶりに心温まる映画を観せていただきました。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-15 17:56:23) (良:1票) |
39.期待して鑑賞したものの、よく分からなかったというのが正直なところ。監督の意図が分からなかった。僕が死後の世界というのにピンと来ない(興味が無い)せいもあるかもしれない。絶対に分からないから考えるだけ無駄だ。監督の保守的でまじめな作り方は好きなので、この点数だが、正直に言って失敗作だと思う。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-03-13 19:54:00) |