20.自分には刺激が強すぎました。強烈な印象が残りました。トラウマになりそう。。ずいぶん前に、太田哲也さんの「クラッシュ」という本を読んだことを思い出しました。これもトラウマな本でした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-11 00:18:07) |
19.子供のころ見た、ニキラウダの復活は衝撃でした。その奥にあるハントとライバル関係などは当時は知りませんでしたが、あの姿には神々しい印象さえありました。対照的なライバル関係と復活劇ですから、映画としては十分な素材ですね。映像も迫力ありました。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-08 15:39:44) |
18.映画館で見るべき映画でした。あのエンジン音は、TVでは伝わらないと思います。レースシーンの迫力もなかなかでした。絶対にスクリーンで見るべきです。主役の2人が良かったですね。お互いの代表作になるのではないでしょうか。面白かったです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-08 00:14:04) |
17.《ネタバレ》 結局どっちが主人公なんだよと視点変わるのでどちらかに感情移入というのはなかった。 でもラストにラウダの語りで終わるんだからラウダ視点の話なんだよね。 それするんだったらずっとラウダ視点でよくない? でもまあそれなりに熱いのでよしとする。 【とま】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-03 20:22:29) |
16.《ネタバレ》 毎度毎度そこそこな映画を撮るって印象のロン・ハワードですが、今回は熱く燃える映画を送り出してきました。 正反対の性格であるように見えながら、実は似た者同士であるラウダとハントが、ガキの意地の張り合いみたいな次元からお互いを高めあって成長してゆく様を、テンポよく心地よく感動的に描き出してゆきます。 ただ、あくまで主役になるのは人間であってF1についての映画ではないので、その部分に対する拘りは薄いかなぁ、って。 排ガスや摩擦熱でタイヤが焦げる匂いが漂ってきそうな映像がいっぱい散りばめてあって、それは十分に拘ってそうにも思えるのですが、モナコやニュルのコースなんて、今時のオタクならば忠実に再現されたテレビゲームによって細部まで頭の中に記録されているようなモノなんですよね。で、この映画の映像がその記録領域をキッチリ刺激してくれるかっていうと、そこまでの拘りはないっていう(ハントがコースをイメージするシーンに辛うじて表れてましたか)。 実況音声や文字によってレースの展開や結果が解説されますが、具体的なレース内容はそんなには映像でちゃんと表現してない、抜いた抜かれたの展開を似たようなディティール映像で繰り返している感じで。 一人称と三人称の間を行ったり来たりで、見ているこちらの視点が今一つ、ココ!ってところに固定できないもどかしさ。いっその事、3Dで思いっきり主観映像主体にしちゃってくれても良かったんじゃない?なんて。 そのあたりの拘りの薄さが、やっぱりロン・ハワードなのかな、って。 あと、毎度のロン・ハワード印として嘔吐シーンが頻発するのがどうにもこうにも。まあ、実は小心者な彼を表すという点で仕方ないのかもしれませんが。 F1に対するフェティッシュなくらいのマニアックな拘りの表現がもっともっと欲しいと思うものの、娯楽映画としてのバランスはこのくらいがちょうどいいのでしょうね。そこに拘ると、それこそ「とてもじゃないけれど理解できない」領域を描いちゃう事になるわけですから。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-27 20:50:35) (良:2票) |
15.《ネタバレ》 先日閉会した冬季オリンピックでもそうだったが、人は(日本人は?)復活劇が大好きだ。挫折の後の成功は、勝つべくして勝った勝者のそれより、何割増しかで感動を呼ぶ。そしてその成功は、メダルの色とか順位とかはさほど関係ない。次の日の新聞で結果だけを知ったのでは然したる感動は無く、むしろ、あーやっぱり残念、などというツマラナイ感想を述べてしまいかねないわけだが、何とも復活劇にはドラマがある。その人その選手の、それぞれの挫折と苦悩と歓喜がある。この映画でも感動しないわけがない。そして更に大好きなライバル劇もここにはある。この二人は全くタイプは異なるが、互いの事を執拗に意識しあい、その後リスペクトし合うようになる。ニキラウダ役の俳優はデーブスペクターに見えて仕方なかったが、途中からは男の中の男、かっちょいいと思った(デーブスペクターに失礼?)。それはレースを中止しようと提案しても、棄権してもだ。かっちょいい。一方ハントにも自分の美学のようなものがあったようだ。全く正反対の二人の男の友情、とても良いものを見せてもらいました。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-25 15:39:13) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 日本でスーパーカーブームがあった当時のF1ブームの話で、あたしはこの頃のF1が好きだっただけに、やっぱりあの頃のマシンのシルエットを見る度にただニヤニヤするばかり。それでいてやっぱり、あの壮絶な76年の話な訳で、当時を記憶しているあたしとしても結果が分かっているはずなのに、何故か熱くなっているあたしがそこに居るんだよね。特にニキの復帰戦のシーンは、あれ?雨天じゃ無かった筈だよな、という程スクリーンが歪んで見えて、それが映画の効果でもなくて、自分の涙であったのに暫く気がつかない程、感情移入してるあたしがそこにいました。まぁそれだけニキのファンだったという事なんだけどね。映画としてはF1と言うよりはニキとジェームスの二人の性格、思想、信条、容姿など、相反する二人が実は互いに持つ対抗心という共通性から、認め合うようになって行く姿を見せたいのかな、という風に見えました。その意味では多少粗っぽいシーンも多いのだけど、映像表現としては二人をうまく対比させた上で、きっちりと二人の良さを映し出すことで、ニキ・ラウダ、ジェームス・ハントの二人の良さ(と悪さ)を見せていたからね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-25 03:18:39) |
13.監督さんはそもそもF1にそんなに興味ないんじゃなかろうか。レースシーンの音をないがしろにしていることがそれを感じさせる。F1のサウンドって「プライベートライアン」並の情熱を持って描く価値があると思うんだけどな。レース自体もF1ならではの戦略は描かれなくて取り上げられるのはウエット時のタイヤ選択が少しであとはサシの競り合いばかり。でもとりあえず楽しめるのはドラマチックな事実を脚色過多にならずに描いているからかしら。音楽はちょっと押しつけがましいけど総じて健全なスポ根ドラマという印象でした。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-24 21:32:31) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 なんて恐ろしい職業。人が死ぬなんて当たり前。レーサーはみんなクレージーだ。 爆音のレースシーンは迫力満点。二人のレーサーの対比が素晴らしい。実話モデルだけど、全然知りませんでした。 二人の共通点は、ナンバーワンのレーサーになりたいということと、負けず嫌いのクレイジーガイであることぐらい。顔を合わせれば、煽り合って、いつでも一触即発。 しかし、ある大事故から二人は大きく影響されあう。ハントは、ラウダから冷静な判断力の必要性を学び、ラウダは、ハントから不屈の闘志を学ぶ…。とは言え、最後のレースでは互いが自身の信念を貫くことで決着する。 「実は二人とも似たもの同士なんじゃないの? この仲良しさんめ!」って思いましたとさ。 女性的には、どちらが魅力的なのかしら。抱かれたいのはハントだけど、結婚するならラウダさん。かな? 俺は、圧倒的にラウダさんがカッコいいと思いました! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-23 12:07:45) |
11.《ネタバレ》 自分が最もF1にのめり込んでいたドンピシャな時代の映画 なにもかも懐かしい 当時JPSカラーのロータスや驚きの6ホイーラーのタイレルに熱狂したのを思い出した この映画でもこの有名な2台はかなり頻繁に出ていて嬉しかった 火傷を負ったあとのラウダは本人にそっくりで驚いた 実際にはもう少しケロイドがひどかった気がする ジェームスハントは当時はチャラすぎて日本では余り人気がなかった むしろラウダやマリオ・アンドレッティの方が人気だったかな ハントがマクラーレンに移籍した理由が、ブラジルの星エマーソンがコパスカに移籍したせいだったなんて、絶対的に戦闘能力に劣る純ブラジル産マシンにわざわざどうして、こっちの話も見たいと思ったのは私だけでは無いはず 物語はラウダとハントの友情と恋愛を描くが、どちらも駆け足すぎていまひとつ盛り上がりに欠ける 見所はやはりレースシーンでここはむしろ公道でのカーチェイスより難しかったんじゃなかろうか 出て来るマシンはすべてクラシックだし ローアングルからコースぎりぎりを走るF1の迫力は充分伝わった 世界のサーキットを転戦する雰囲気も当時の懐かしいサーキットの名前ばかりでワクワクした ラストバトルを日本グランプリに持ち込むとか当時の熱狂を思い出して懐かしかった しかし物語は結構平坦でF1に興味が無い人にもこれは面白かったのだろうか 実際はラウダはドラマチックだがハントはめちゃチャラい男でどうせならそのままハチャメチャな人格で描いた方がドラマチックだったんじゃないかな このままこの2年後にモンツァに散ったロニー・ピーターソンとその引き金を引いたハントの話とか、劇中でも名前が出たブラジルの星、コパスカのエマーソン ・フィッティパルディの話とかをシリーズで作ってくれないかな 【にょろぞう】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-22 17:55:43) |
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10.《ネタバレ》 フォーミュラレースを扱った映画はそう多くない。古くは「グラン・プリ」、最近(でもないが)なら「ドリヴン」なんかがそうだ。そんな中でこの「ラッシュ/プライドと友情」はフォーミュラ映画の大傑作といっていいと思う。ロン・ハワード監督も音楽担当のハンス・ジマーも素晴らしい仕事をしたと思う。私は1987年のテレビ放送からしかF1を見ていないので、1976年の出来事は雑誌や書籍でしか知らない謂わば「歴史上の出来事」でしかなかった。しかしこの映画を見て、まるで76年にリアルタイムにF1を観戦してきたかのような臨場感に圧倒された。大やけどのあと復帰したラウダがハントに「事故に遭ったのはお前のせいだが、生きる力をくれたのもお前だ」と言ったときも、復帰戦でのラウダの走りにも溢れる涙を抑えることができなかった。主人公のハントもラウダも本人そっくり(でもこの映画でのラウダはデーブ・スペクターにちょっと似てると思った)だし、何しろ当時のマシンが実際に走っている映像が(CGもあるかもしれないが)凄かった。ロン・ハワード監督はこの映画を撮るまでF1の事をよく知らなかったそうだが、F1ファンも納得のカメラアングルでマシンの魅力を引き出してくれた。あと、細かいことだが、ワールドチャンピオンが決まるF1世界選手権イン・ジャパンでの富士スピードウェイのストレートや第1コーナーもよく再現されていたし、出場したTyrrell P34のデカールが「たいれる」「しぇくたあ」となっていたのもファンにはポイント高し。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-21 20:54:50) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 率直にいい作品だと思った。対照的な二人だけどどちらもいい人に描かれていてよかった。表面上は敵対していても心の奥ではお互いを認め合っているのがしっかりと伝わってきた。F1のエンジン音も格好良かったしレース映像にも迫力があり熱くなれる作品でした。現代のF1しか知らない自分としては新鮮な感じです。 【ぷるとっぷ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-21 00:52:33) |
8.《ネタバレ》 ○よくある二項対立だが、そこはさすがロン・ハワード。うまくまとめられている。○F1にそこまで詳しくなくても楽しめるし、あのエンジン音と迫力こそ映画館で楽しむべきだと思う。○邦題のサブタイトルは少し安っぽく感じた。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-17 21:27:21) |
7.ハワード・ホークスのように、プロフェッショナル達を描く。 初めてのレースシーンに流れる『GIMME SOME LOVIN’』の選曲と、 リアミラーを駆使したスピーディなカッティングは『デイズ・オブ・サンダー』の 故トニー・スコットへのオマージュかと思えば、そもそも音楽担当はハンス・ツィマー なのだった。 激しく煽られる芝生、土埃、雨飛沫といった対象物によって表現されるスピード感。 雨降る最終レース、スタート前の二人が交わす視線の交錯が印象深い。 そういえば、南波克行氏のロン・ハワード論でもかつて「水に飛び込む」ショット へのこだわりが指摘されていたが、このレース映画にも水への飛び込みが 抜かりなくワンシーン挿入されている。 ダニエル・ブリュールとアレクサンドラ・マリア・ララが結婚した夜のプールシーン がそれである。 そして、そこに繋がる二人の対話シーンが美しい。 窓外を見つめるクールなダニエル・ブリュールの胸部に ロン・ハワードがガラス窓を通して反射させるのは、 スピルバーグのような紅い炎ではなく、碧い水の揺らめきなのだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-02-11 17:17:01) |
★6.《ネタバレ》 これっぱかしもF1に興味のない自分でも、手に汗握って楽しむことができました。自分のような女にモテない性格だと、必然的に(?)かっこいいのはラウダだな!あんたを応援するぜい!という気分になって鑑賞。実際映画の作りもラウダ視点に立ったものだと思います。スタッフから信頼を勝ち取るのも、女性のハートを射止めるのも、自分が純粋に情熱を傾ける世界で徹底的に突き進む姿を見せるのみ。裕福な家に生まれたかもしれないけれど、「俺にはこれしかないんだ」という姿勢には男の自分も惚れます。けれど最後まで見ると、ハントの「楽しくなければ勝ちじゃない」の言葉にも持っていかれてしまいました。いくら性格や考え方が違っても、楽しさを失ったら確かに終わりだな・・・と思います。ラウダが別に楽しさを失ったわけじゃないだろうけど、「なにくそ」という気持ちが「被害者意識」にすり替わってしまってはいけないな、とも感じました。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-08 21:38:31) |
5.《ネタバレ》 「天才肌と努力型」、「軽薄さと不器用さ」、「対照的なレーサー同士の戦いと友情」……こう書くと如何にもありきたりな展開に終始し凡庸な作品になりそうなものですが、そこをクリアして堂々たる良作に仕上げてしまう辺りの手腕が、流石はハリウッド派の巨匠、ロン・ハワード。 実際に観終わって考えてみると、なんら奇をてらった展開は無いんですよね。張られた伏線を余すところなく回収し、人物描写の丁寧かつ的確でキャラクターの行動一つ一つに納得がいく。そして観客がアガるレースの場面を適度なテンポで挿入する。しかしこれだけの丁寧な演出、脚本は普通の監督には出来ません。正にお手本の様な映画。その模範解答の様な出来をありきたりと取るか、優秀と取るかは人それぞれですが、私は良い映画だと思います。 また、私は車輪がついているモノには基本的に興味がない男らしくない人間なのですが、そんな私でもレースの場面には結構テンション上がりました。やっぱりアクションの魅せ方が上手いのでしょうね。普段は「全部おんなじやん」と思ってしまうハンス・ジマーの音楽も、F1カーの唸り声を上げるエンジン音と同期している様な感じで、素晴らしかったです。 主人公二人の人生はどちらも恰好いいのですが、やっぱりニッキー・ラウダの生き様に惹かれますね。鑑賞後に調べてみたのですが、ウィペディアに載っている彼のストイック&非名声欲な姿勢からの数々の武勇伝が凄く面白いです。地元のガソリン・スタンドで代金の代わりに優勝トロフィーあげたとかイケメン過ぎる。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-07 18:32:12) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 F1自体にそれほど興味はないですし、この2人の闘いをリアルタイムで見たことがありませんが、それでも充分に楽しめました。 F1をまったく知らない人でも、年間チャンピオンがどうやって決まるかくらいを簡単に抑えておけば大丈夫だと思います。 何より対照的なキャラクターの2人がどちらも存在感があったことが良かったです。 おそらく主役にし易いのはジェームズ・ハントだと思いますが、本作はどちらにも偏りすぎず見事なW主演の作品に仕上がっていました。 ストーリーは予告編からイメージしてたよりも淡々と進み、ブツ切りになっているせいかそれほど抑揚はなかったと思います。 例えば2人が殴り合うとか、ニキの例の復活シーンをもっと派手にするとか、もう少し脚色を加えてもいいかなと思うこともありましたが、これでいいんでしょう! この淡々とした感じこそが、拳で語る、いや、マシンで語るリアルな"男の友情"なんです! ラストのレースは、舞台が日本ということで贔屓目ですが、最後まで熱く"観戦"させてもらいました。特にスタートの緊張感が印象に残ってます。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-05 12:49:58) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 ジャームス・ハントとニキ・ラウダが戦った、熱いシーズン。 そして、あっけなく不可解だったニキのリタイア。 当時の富士スピードウエイで、体の芯まで雨に濡れて、震えながらレースのスタートを待っていた観客の多くは、レースをあきらめたラウダの態度に腹立ちさえ感じたものだ。 だが、ラウダの決断は勇気あるものだったと思う。 それが今、こうして映画になった。 キャストも演出も映像も素晴らしい。 76年のチャンピオンを諦め、エンツォから嫌われ77年のシリーズチャンピオンになるも、その年の最終戦ではフェラーリのシートに座らなかったラウダ。 76年のチャンピオンになるも、翌年は車の出来が悪かったこともありパッとした成績を挙げられなかったまま、しばらくしてF1を去ったハント。 二人の素晴らしいドライバーに感謝。 そして自分をタイムスリップさせてくれた、素晴らしい作品にも感謝。 …なのですが、とんでもない吹替えキャストや、意味あるの?と首をひねりたくなる有名人のコメントでこの映画をヒットに導こうとする配給会社の蛮勇には開いた口がふさがりません。 コミックス風のポスターを描いてもらうなら、村上もとかにお願いすべきでしょうが。 【こんさん99】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-02-02 19:24:57) |
2.映画「ラッシュ」を観て来ました。 個人的に思い入れが入る内容でしたので、かなりマニアックな投稿になります。 いやあ、ラウダとハントのライバル関係や確執を知っている者としては、このドラマが映画化されるとは実に感慨深いです。 今のようなネットなど無い時代でしたので、中学生だった私は、毎月2回販売される雑誌「オートスポーツ」を少ない小遣いの中で買い漁っていましたよ。 さて、映画のほうですが、まず、役者がラウダとハントにそっくり! また、ラウダのしゃべり方や声までそっくり。 他にも、出ている人物も皆そっくり、レガツォーニやエンツォ、モンテゼーモロだけでなく、特にラウダの奥さんなんて瓜二つ。 ハントの奥さんも、R・バートンと付き合っていたなんて話題も、結構有名な話です。 そして、ショックだったのが、冒頭近くのワトギンス・グレンでのF・セヴェールの事故死シーン(モータースポーツで最も悲惨な事故死トップに挙げられる)が描かれていることです。 この部分は割愛しても良かったのでは... 最も感動的だったのが、イタリアGPでのラウダの復活劇。 当時を知っているだけに、思わず涙ぐんでしまいました。 しみじみと感じるのが、当時のF1って、今よりもはるかにルーズでのんびりしていた時代だったんですね。 金さえあれば、市販のコスワースDFVエンジンとシャーシを買ってF1に参戦できたんですよね。 この数年後には、実業家W・ウルフがスポンサー無しに参戦してJ・シェクターをドライバーにデビューウインを成し遂げましたよ。 F1ファンだけでなく、F1を知らない人も、当時の最もホットな時代のF1に酔える作品です。 映画の出来よりも、内容にのめり込める作品です。 超おススメ! 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-02 12:32:02) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 いかにもロンハワードな映画、って言ったら偏見かもしれないけどラングドン博士モノを見ているときと同様な結末まで2時間で一気に持っていこうとする「前のめり感」はどうしてもぬぐえない。1976年のF1GPシリーズを舞台にしてハントとラウダというライバリーを人間ドラマとして描き出した脚本にも納得できるし、主人公二人のみならず出演者は「おお!」と思うくらい(映画が進むにつれてだけど)皆、本人に見えてくる。レガッゾーニやモンテゼーモロも似てるし、フェラーリ翁なんて一瞬の登場だけど、なるほどって感じ。さらに驚くことに長谷見と高原も一瞬の登場シーンがある。 実際、これは十二分に質の高い映画だし、鑑賞後にはそれなりの感動もある。 でも何故か、何か食い足りない気がするのはどうしてかなぁ…。 理由は何なんだろう? たぶんレースシーンのディティールへの拘りが足りないことなのか? 当時のグランプリサーカスの空気感は出ているような気もするけど、でも細部を観るとなんか違うなぁ。 ピットやパドックの雰囲気は映画的お約束で脚色があるのは仕方ないとしても、例えばFISCOがFIICOになっていたり、ヘルメットのスポンサー・スティッカーが実際と違っていたり、あの日のレースは映画ほど土砂降りではなかった…。 そんな細かなディティールへの拘り、というか映画的脚色に気持ちがのらないのか?? そもそもこの映画は往時のGPサーカスがテーマではあるが、レースのドキュメンタリー映画ではないのだから粗探しをしながら観る映画ではないことは判っている。けれども、今ひとつ「食い足りない」と感じるのは、材料も良い、調理も良い、なのに調味料が違う、みたいな…、刺身を中国の醤油で食べているような感覚、たぶんそれが理由。 折角、実車を使った(らしい)のだからレースシーンにもうちょっと拘って欲しかったなぁ。 【crushersyu】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2014-01-16 19:27:06) (良:1票) |