★1.《ネタバレ》 レンタルショップに行くと、どうしても目についてしまうのが、鑑賞前から“B級”であることを疑わないSF映画やアクション映画のパッケージ。 多くの場合、そういう映画はパッケージのイラストだけがやけに大迫力で、絶対にそんなシーンが出てくるわけもないということは暗黙の了解として分かっていることだ。したがって、真っ当な映画ファンであれば、目もくれずにスルーすることが常套手段だ。
が、映画を観すぎていると、時に「脱線」したくなる衝動に襲われる。
そんなわけないのに、「もしかすると奇蹟的な面白さに遭遇するかも」と、仰々しいまでに破滅的な巨大隕石が衝突する様を“イラスト化”した今作のパッケージを手に取ってしまった。 「アルマゲドン」以降、B級映画市場で量産され続け、もはやその市場でも「今更」な印象を受ける“巨大隕石もの”。
盲目的に「面白いかも」と思ってしまった一つの要因は、天才科学者役としてクリストファー・ロイドがキャスティングされていたことだった。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役で馴染み深いこのベテラン俳優のパフォーマンスを久々に観たくなったということが、食指が動いた理由である。
物語はお約束のように、小惑星の軌道の異変に科学者が気づくことから始まる。 早速登場してくれたクリストファー・ロイドの博士姿に、気分はにわかに高揚してきた。 ストーリーは極めてベタなんだろうが、この博士が地球滅亡の危機に対して終止奮闘する姿を見られるのであれば、価値は充分にあるなあと思い始めた序盤、突如思惑は一転する……。
唯一無二の期待だったクリストファー・ロイド演じる科学者は、隕石の軌道を政府へ報告に向かう道中、突然ひき逃げにあって死んでしまう……。「えぇー……」と、思わず唖然としてしまった。
そこからの展開がびっくりするほど酷かった。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-06-13 15:36:10) |