50.たとえ裕福であっても、どうしようもない重い問題を抱えた家族って案外多いと思います。ここに登場するOrdinary Peopleとは「普通」というよりも「ありふれた人たち」という意味になるのでしょうね。T・ハットンを初め、役者の演技が素晴らしい。R・レッドフォードのデビュー作ですが、華やかなイメージの大スターに似合わぬ暗い内容と確かな演出力に随分と驚かされた1本でした。余談ですが、ハットンがオスカー受賞スピーチで言った「trust 信頼」という言葉が、作品とダブって印象的でした。 【nizam】さん 7点(2004-03-30 18:13:29) |
【のりまき】さん 9点(2004-03-24 02:11:32) |
48.ものすごく退屈でした。ドナルドサザーランドが好きなので観ました。 【ぷー太。】さん 1点(2004-03-22 18:11:13) |
47.《ネタバレ》 アメリカの普通の家庭の普通の人々が遭遇する「悩み」「葛藤」を冷徹なまでに覚めたカメラで映し撮った名作です。愛する長男の「死」から立ち直れない母。兄の「死」を自分のせいだと苦しむ次男。それらの「問題」に対して、良き対処の見つからない父親。超人でもなければ天才でもない、どこにでもいる人間だから 傷つき、途方にくれ、悩みだけが日常の全てになる。しかし、淡々と描きながらも監督レッドフォードは、「家族の再生」を ラストに見せます。母が家を出て、父親と2人で始める生活。最適な解決法はなくても、生きて行くために向き合わなければならないこと、乗り越えるために逃げてはいけないことを、伝えてくれています。厳しいながらも家族の本当の「愛」の在り方について、色々なことを考えさせてくれるいい映画です。 【映画小僧】さん 8点(2004-03-19 10:05:48) |
46.「普通の人々」が「普通じゃない」場面に遭遇したときの行動を淡々と描いた観察的ドラマ。普通の男の子、普通の父、普通の母は、こんな時この様に転がって行くという結末。ある日の父の提案、家族でカウンセリングを受けよう、という一つの転機も生かされぬまま、ただただ自然に任せて転がっていった家族だが、次男と父はちょっとだけ踏みとどまった。転がり行く母をよそに。人生を山に例え、生きることを登山に例える一方、それを坂に例え、転がり落ちる事もある。ほんの少しの勇気と思いやりで、人生って大きく変わるんだなぁ、と普通に感じた。良作です。 【ちゃか】さん 8点(2004-03-09 11:16:16) |
45.《ネタバレ》 自殺未遂を起こした後、原因不明の苛立ちを抱える次男、そんな息子を腫れ物扱いする父、そして溺愛していた優秀な長男を事故で失い、心が「死んでしまった」母。本作はそうした家族をストイックなまでに繊細で醒めた視点から描いている・・・んだけど、要は集中して観てないとただの「退屈な映画」かもしんないって事です。実は最初観た時はちょっと置いてかれた感じがしたので、も一回観て、んで感動して泣いた、というのではないけど心の色んな所を刺激され、家族について、愛について考えさせられました。やっぱし人を愛し、誠実に向かい合おうとした時には、自分が傷ついたり他人を傷つけたりするのを恐れちゃいけないんだな。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-03-04 19:58:28) (良:2票) |
44.ビューティフル・マインド、シャインよりも身近で、特別視されない主人公に共感がもてた。 【ボバン】さん 9点(2004-03-04 01:08:30) |
43.《ネタバレ》 extraordinary な兄と、それに依存して自分のプライドを満たす母の呪縛から、ordinary な父と弟が復権を果たすまでのお話。こうした家族構造自体も ordinary なものでしょう。家族としては崩壊したが、そのメンバーは(たぶん母も含めて)再生へと向かっている。家族の心理的葛藤の演技がとても自然で、お話が基本的には淡々と進むところも好き。個人的には精神分析医の役割が大きすぎるようにも感じたのと、全体的に品が良すぎるのが難点だが、主人公と父に感情移入できれば、救われた気持ちになれる・・・かも。レッドフォードは、依存される側として苦しんでいたのだろうか? 【xr4000】さん 7点(2004-02-24 07:28:17) |
42.ひとつの事件をきっかけに苦悩する普通の人々(家族)とそれに関わった精神科医の姿が、盛り上がりに欠けるメリハリのないタッチで延々と描かれる。その暗い内容と相まって、アカデミー賞主要三部門を取ったのでなければ途中で投げ出してしまいたくなるような作品(実際、二日掛けてやっと見た)。唯一の救いは、主人公の恋人役を演じたエリザベス・マクガバンの輝くように美しい瞳だけ。映画とは何を描くかというテーマの問題だけではなく、それをどう描くかという表現の洗練さがどれだけ大切かという、ごく当たり前のことを、アカデミー賞授与者はもっと肝に銘じるべきである。そういう見て面白くない作品が特に主要部門受賞作に多いと思うのは私だけであろうか。 【きりひと】さん 5点(2004-02-22 07:06:33) |
41.長い映画だったけどこれといって感じ入るものは無かった。自分だけが苦しんでると思い込んでる母親こそが病んでるね。 【Fuzz】さん 4点(2004-02-17 19:12:56) |
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★40.最初は彼がなぜ病院に入ってたのか、あまり医者にかかるほどの精神状態ではない感じがしたし、むしろ母親の方が病気なのでは?なんて思ってしまった。なんか描き方があいまいで伝わってくるものが少なかった。むしろ母親の冷たい態度があったからこそ、息子も父親も向き合う対象は別にしろ、本来の自分を見つけられたように思う。と思ったら主演女優が母親役の人であとは助演?ってことはメインは母親だったのか…そうか。(気づくの遅い?) |
39.《ネタバレ》 登場人物は中産階級の上なので、全然普通の人々ではないのではというお定まりの突っ込みをまずはいれさせていただきまして・・最終的には夫婦離散(子供を失った夫婦の7割が離婚するとデッドマンウォーキングの中で言っていた)してしまうのですが、まずは、弟が癒されるまでも話が中心に進み、ついで、実はこれまで癒されることがなかった父親の話がそれに続きます。夫婦がわかれてしまったのも、夫婦二人のなかで子供の死ということに一応の整理(心情の吐露ができるようにやっとなったというレベルだが)がついた結果、ある意味止む無い物として描かれ、映画がおわっていきます。陳腐な言葉ですが家族の愛という究極のテーマを真正面から挑んだ作品で、映画の出来は大変よいです。見終わって「ウーン、そうかー」といってしまうこと請け合いです。この手の話って、心理カウンセラーが好演するとほぼ間違いなく私は感動してしまうんですよねー。ちなみにこの作品、アカデミー賞の作品と監督賞なんですね。レッドフォードは主演賞はないけど監督賞とっているんですね。ついでにほかにこのような例がないかと調べてみたらコスナーはんとキャラハン警部とメルが同じパターンでした。。。。 【ぴよっち】さん 8点(2004-02-15 10:13:13) |
38.結構好きな作品です。決してドラマチックな話じゃないんだけど、しみじみとした感傷にあふれてる雰囲気がグッド。主人公も、父親も、母親も、みんな弱っちい「普通の人」なんですよね。 |
37.期待してたのですが、あまりにも「普通」で結構退屈でした。終わり方はよいと思います。家族と言えども皆一人の人間なのだから、各々で幸せになる道を歩んでいけばよいと思います。ここに出てくる家族が「Ordinary People」で、世間体を気にして無理に一緒にいる家族が「Extraordinary People」 という事でしょうか??? |
36.俳優として経験が無いメアリー・タイラー・ムーア(母親役)とティモシー・ハットン(息子役)(すいません以前ジャド・ハーシュと書き間違えてました)を重要キャストとして抜擢しています。それ故に、実世界の家族にも十分あり得る物語を“普通の人々により、普通の人々で描ききる”ことに成功。リアルな人間ドラマとして成り立っている。 監督はロバート・レッドフォード。下手すると退屈極まりない作品になってしまう恐れがある題材を、2時間きっちり見せてくれた。役者としての経験をいかして、監督としても一つの良作を作り上げた功績を称えたい。この作品ならアカデミー賞も納得できます。 |
35.《ネタバレ》 心理描写が細やかで、心の葛藤と感情が伝わってきました。この作品のオスカーには納得しました。兄の死によって心に傷を負った弟は精神科医とのかかわりで、苦労しながら心の安定を取り戻していきます。息子の変化を見た父親は、これまで、自分は本心を考えることを避け、偽りの気持ちでいたことに気づきます。誰でも、自分の置かれた状況や周りの人間によって精神的な影響を受け、それが精神構成の要素になっているのですが、過度な負担や刺激は、本来の自分を見失わせる要因にもなるのかもしれません。弟と父親は、拘束されていたものから解き放たれていきますが、同時にそれは離婚につながっていくことになります。レッドフォード監督の演出が光る名作です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-02-08 10:09:20) |
34.「ORDINARY PEOPLE」と「普通の人々」とでは、ニュアンスにかなり違いがあると思うのだけど、英語のニュアンスはよく分からないから、まあこれ以上つっこむのはやめておきます。 見たのは公開当時で、その頃は映画というものはもっと簡単に作られているような錯覚をしていたので、「フツウ」? ほんとにふつうだわー、とバカにしていたような気がします。 「ふつう」としか思えないほどにナチュラルに演出しているすごさに、気づいてなかったんですよね。 今思うと、自分が出ればそれだけでベーシックな観客動員は約束されているようなものなのに、それをしなかった監督の潔さにも、改めて感服です。 ○ニーニとか、○ブソンのように、自分で監督して主演して、という人が好きじゃないので、 なおさらです。 今なら素直に言えます。「感動しました」って。 でも観た当時はそう言えない何かもこの映画は持っていたのも事実です。 直球勝負の映画に、たじろいだということかもしれません。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-07 16:57:55) (良:2票) |
33.当時、高校生の頃はロバート・レッドフォードの初監督作品という事でロードショーで見たが、自殺や家族崩壊など、ちっとも普通じゃないじゃないかと真剣に思ったが、月日を重ねるに連れ、「普通」とは何かが今では少しわかった気がします。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-02-02 23:27:45) |
32.ありきたりの素材を、破綻なく調理した作品。物語としての起伏はいささか乏しいが、良くも悪くも手堅く作られている。 【K】さん 7点(2004-01-21 18:36:25) |
【ケンジ】さん 6点(2003-12-25 20:08:08) |