166.《ネタバレ》 腐った警察の隠蔽体質の恐ろしさ。 その警察とグルになった精神病院での追い込み方が、恐ろしさに輪をかける。 有能な弁護士に、責任逃れしようと嘘の証言をする警部がやりこめられる様は溜飲が下がる。 アンジェリーナ・ジョリーもいいし、犯人役も演技がうまい。 偽のウォルターが現われた部分に関してはフィクションだと思っていた。 よくこんなご都合主義のありえないストーリーをと呆れたが、これも実話だったことに驚き。 事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。 実話だという裏づけがなければ、観客を舐めてるのかと酷評が巻き起こっても不思議じゃないくらい。 ラストの逃げ出した子どもが見つかったのはフィクションだが、そこに救いを作ったことはお見事。 どうしようもない事件の陰鬱な印象を打ち消し、作品として完成度が上がった。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-07 21:05:38) (良:1票) |
165.《ネタバレ》 アンジェリーナ・ジョリーの演技が滅茶苦茶良かった。彼女の声、表情、仕草1つ1つが素晴らしくて引き込まれます。正直ただの色物女優だと思っていたので、まさかこんなに演技力があったとは驚きです。終始重苦しく胃が痛くなるような映画ですが、希望を持たせてくれるラストがいいですね。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-06 02:05:33) |
164.《ネタバレ》 警察腐りすぎで終始イライラ。現在ならDNA検査一発で分かるのになぁとか元も子もないこと考えてしまうのが自分の悪い所だ。 【悲喜こもごも】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-01-22 22:38:28) |
★163.《ネタバレ》 「非を認めない公権力」。いまもそう変わらないそんな風潮、仕組みを少しずつ突き崩していく展開だが、突き崩されていく過程は“快哉を叫ぶ”にはほど遠い重苦しさが覆われている。しかし、それがこの映画の、この実話とされる話の果てしないもの悲しさを現しているのは間違いない。アンジェリーナ・ジョリー命の者としては「さすがジョリ姐」と一本被りにしたいところだが、ここはやはりクリント・イーストウッドの成せる技も大いにありましょうね。 「先頭に立った女性だけが報われていない」、そのやるせなさは最後まで残る。(実際の事件で)どうにか息子さんが見つかってほしかった――いまもそう思い続けてしまうことが、この映画を観た大きな意義だと私は思う。表現は難しい。難しいけれど、“いい映画”だったと、私は言います。キャスト、スタッフ、そして実際の事件のすべての被害者たちに8点です。 【まつもとしんや】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-01 17:39:51) |
162.唯一頼れるはずの警察があまりに腐りきっていて、最初から最後までもう怒りっぱなし。なんであんな理不尽な目に合わなきゃいけないのだろうか。自分があんな状況に陥いったらどうなるかと思うと怖くなった。しかし、どんな目に合わされてもめげずに立ち向かう主人公は凄い。アンジェリーナ・ジョリーの演技が素晴らしすぎてかなり引き込まれました。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-10-24 17:11:57) |
161.アンジー渾身の作品。ストーリーは実話ベースという事で本来は私の苦手なジャンルなのですが、なかなか引き込まれました。イーストウッド監督の大勝利なんでしょう。でも・・・数ヶ月経っただけで息子と他人を始めに間違えるもんかね。実話の方もそうだったみたいだけども。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-09-28 20:29:03) |
160.この映画はすごい。近年の傑作ぞろいのイーストウッドの監督作の中にあっても最高ではなかろうか?ただ、題材があまりにも暗い。 ものすごく好きな映画でありながら、子持ちの自分としては、DVDは買えずにいます。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-04 06:46:55) |
159.《ネタバレ》 まず一言、面白い! でも、いくら「事実に基づいた…」と前置きしたからといって、どんなストーリーにしてもいいのか? ホントに本当なの?! 日本で作ったら誰も相手にしないよ。こんな設定!。 いなくなった息子が全く違っていて、そのまま話が進むものかと疑わずにいられない。 他人の子と対面して、母親が「もしかしたら私が混乱しているのかも…」って言うか?! でも、まぁいいか…。 まず、息子だと名乗り出た子供が、まるでオーメンのダミアンのようで怖かった。 それから警察を敵に回すというのは「セルピコ」を観た時のようで、これもまた恐ろしい。 あ、それから、この映画、吹き替えがミスマッチです。 普段吹き替えで観ている私ですが、本作は字幕スーパーで観た方がいいです。 吹き替えだとジョン・マルコビッチが全く生きてないのです。マルコビッチ演じる牧師と警察と、どっちが正義なのかわからないくらい声優の声が怖い。 アンジェリーナ・ジョリーの見方になる者が警察に対抗できるかどうか、そこんとこの力関係が微妙でスリルがあり、さらに感情移入できる。 どっちのほうへ進んでいくのか全くわからないまま、あっという間の2時間20分、最後は、いかにもイーストウッドらしい、観客には、スプーン一杯の幸せを味あわせてエンディングロール、いい映画でした。もう一度字幕で観賞しました。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-08-27 04:19:23) (良:1票) |
158.すごく心を揺さぶられる映画である。しかし初め見たときは、クリスティンが精神病院を出てからの展開が嘘っぽく思えて、嫌な感じがしていた。ところがこのレビューを書くにあたってもう一度見直してみると逆にそれが良かったように思えた。 ロス警察の腐敗ぶりや少年を誘拐した凶悪犯の残忍さは事実だろう。この事実は私たちが決して忘れてはならないことである。しかしこの映画の主題はそのどちらもでもなく、親と子の愛情だろうと思う。だからこそ、事件が解決した後でも、子どもが生きていると信じ探し続けたのだろうし、犯人にわざわざ会いにいったのだろうと思う。 それからクリスティンが精神病院に入れた場面では、「カッコーの巣の上で」を思い出してしまった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-08-01 15:42:17) |
157.子供を奪われた母親が陥っていく地獄のような世界を重厚に描き出している。見事なまでに女優魂を見せたアンジーが、そんな苛烈な現実を乗り越えようとする母の愛情を鬼気迫るような演技で表現している。そんな彼女を支えてくれたものは、ただ息子と会いたいという希望。人間の生きる力強さが、神々しいまでに胸に迫る。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 15:57:54) |
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156.'10.7 鑑賞。クリント・イーストウッド は年老いた益々盛ん!凄くいい作品。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-13 11:47:38) |
155.《ネタバレ》 ラストがすぐれている。人間の内面がストーリーに入り込んでいる。希望があれば人間生きていける。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-06 21:25:37) |
154.《ネタバレ》 凄まじい映画だ。個人的にはイーストウッド監督作品の中でもベスト1、2を争う。重厚な映画だが間延びもなく緊張感が途切れる事もない。約二時間半、釘付けになって、観終わった後も色々な想いが渦巻いている。後味が悪い結末だが、全く希望がないわけでもない。・・・この辺がさすがイーストウッド監督、毎度ながらクセ者だ。恐ろしい現実を描きながら、絶望だけで終わらせる事もしない。完全な絶望なら、それはそれで娯楽映画的なカタルシスも生まれたと思うが、そうはさせてくれない。きっとそれが人生だからだろう。希望を捨てず、楽観も出来ず、強く立ち向かうしかない。実話を基に、それがどの程度まで脚色されているか、もはやそんな事は問題ではない。この映画は特定の事件や時代に限った事ではなく、今の社会にもそのまま通じる、理不尽さと、それに翻弄される人の姿が描かれている。平凡な女性が持つ強さと弱さの間を行き来するアンジェリーナ・ジョリーの存在感が凄い。クラシカルな画面の中にすっかり溶け込んでいるが、時折見せる眼光、特別な意志の強さは他の演技派女優には望めないものだし、それを見越しての起用だったのだろう。完全にハマり役。理解者である牧師を演じるジョン・マルコビッチも、単なる「良識人」的な演技を越えた異様な迫力を放つ。敢えて難を言えば、中盤、猟奇事件に荷担させられた少年の「悪夢」が(ほんの数秒だが)いかにもショッキングなアングルで、映画全体のトーンを乱しているように見えた。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-30 04:23:31) (良:2票) |
153.実話である事を疑いたくなるほど非常に酷く、重く辛い話。しかも淡々と抑揚の少ない演出ながら軽く2時間を越える上演時間をしっかり見る者を惹きつける。監督イーストウッドの凄さを改めて実感しました。 決して楽しい映画ではないし、2度と見ることは出来ないかもしれません。しかし、1度見て暫くたてば中身を忘れてしまう映画もあれば、1度の鑑賞でも忘れられず心に残っていく映画もある。本作もそんな素晴らしい映画でした。 ラストにささやかな希望を見せてくれたことも嬉しかった。このラストの「希望」が有るか無いかで鑑賞後の感想が大きく変わっていたかもしれません。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-04-29 17:17:06) (良:1票) |
152.事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ。そして、その事実を本作はただただ丁寧に再現している。もちろん脚色や誇張はある。しかし、クリントイーストウッドの演出は、観た人の心を揺さぶり、この事実を人々の記憶に残すための必要最低限なものでしかない。陳腐な言い回しかもしれないが"匠のなせる技"であると思う。 アンジェリーナ・ジョリーは言われなければ気づかないくらい、普段のアクティブな印象とは異なるが、特に違和感はなく、むしろハマっていたようにすら感じる。クリントイーストウッドにはそれが分かっていて選んだのかと思うと、さすがである。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-05 04:06:46) |
151.イーストウッドの作る作品はあらすじだけ読むと、一見敷居が高そうだけど、 実際に鑑賞すると取っつき易いものが多い。本作も開始早々、すぐに感情移入ができます。 それにしても、これが実話ベースのお話とは驚き。びっくりしつつ、ハラハラしつつ、 憤怒の情を覚えながら、たっぷりとストーリーに浸らせていただきました。 イーストウッドの監督としての手腕を堪能できる作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-09 16:54:49) (良:1票) |
150.《ネタバレ》 実話と知らなければ“馬鹿な脚本書くんじゃねえ”と思っただろうな。たった5ヶ月離れただけで母親が我が子を間違えるわけないだろう。映画見に行こうねの約束を守れなかった、これだけで胸が潰れそうなのにミセス・コリンズの遭遇する苦難はもうこんなもんではなかった。虚像を押し通そうとする警察の乱暴ぶりったら戦慄する。手に負えないとなると精神病院送りってさながら旧共産圏の秘密警察のよう。あまりの理不尽さに歯の根が合わない。かちかち。アンジーと一緒に慟哭しながら、『もしかしたら』のわずかな希望にすがりながら終盤まで一気にもってかれた。正義の役どころの牧師がばっさばさと成敗に至るシーンが黄門様みたいでこの辺はイーストウッドのわかりやすさがまた出たーと思ったりしたけどそれほど鼻白まない。美しく撮られることを放棄したアンジーの役者魂に脱帽。9歳の息子がいなくなったら私も正気ではいられない。サインをしたら、もう捜せなくなる。たとえ精神病院でリンチをうけようと、それは私も絶対闘うだろう。絶対だ。 【tottoko】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-09-01 00:46:43) (良:2票) |
149.《ネタバレ》 子供が行方不明になった母親の姿が悲しすぎる。早く見つかって欲しいと思いながら見守るように観ていた。更に追い討ちをかけてニセの子供と過ごす。もう耐えられない。でもこの母親は強い。警察に立ち向かい、精神病院を乗り越え、真実を求め生きて行く。夢中に見れた。見応えあり。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-27 22:18:41) |
148.映画そのものを鑑賞するというより、考えさせられることが多すぎて、苦しくなる映画だ。今はここまでのことはないとしても、同じ構造は、人間の社会には必ずある話として受け止めたい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-02 23:05:20) |
147.《ネタバレ》 アンジーが良かったです、理不尽に追い詰められていくのが何とも恐怖を覚える。嘘でも親子を再会させたかった。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-29 22:07:34) |