7.カメラのスムーズな移行は、撮影がアラン・レネと組んでいた人と知って納得。シンメトリーを生かした典雅な世界と腐敗撮影がベースになる。のちのこの監督の美意識と悪趣味がすでに揃っている。音楽ナイマンのバロック風コード進行も。今思い出せるのは、やはり悪趣味の方。死骸腐敗の微速度撮影がこの映画の要。リンゴ→エビ→エンゼルフィッシュ→ワニ→白鳥→(犬)→シマウマと進化していく。ワニが皮膚が大きな分いちばん面白かった。ワニ皮は丈夫だから、内側に溜まった腐敗ガスによって荒く呼吸するようにベコボコ腹が動いてから破けるの。シマウマも壮観だった。ウジ虫が腐っていく皮膚の上を運河のように流れまわる。死の厳粛と微速度撮影の滑稽。悪趣味の極まり。平安時代の日本でも、死体が腐っていくところを観想する絵がよく描かれていて、あれも厳粛な仏教思想が主でありながら、絵師にはちょっと悪趣味の楽しみもあったってことはないかな。この「腐敗」のモチーフと「進化」のモチーフが絡んでいるようで、もう一つはっきりしないところがもどかしい。妻の死体の腐敗を想像するところからスタートするわけで、その時間と胎児が育つ時間とが重なるところに、何か循環するものを感じさせたいよう。ラストのかたつむりのベトベト感も相当なものだった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-31 12:07:34) |
6.《ネタバレ》 ストーリーは全然分からんかった。音楽は良かったなー。 【海夫の夏】さん 3点(2004-12-23 21:44:59) |
★5.《ネタバレ》 この監督の作品にしてはわかりやすい方かなあ。 マイケル・ナイマンの曲と腐ってく動物のフィルムが妙にマッチしてるのが不思議。悲壮感のない腐敗がそこに映し出されてる。 結合スーツ(?)を着てオズワルドとオリバーがフィルムを見てるシーンはとても印象に残りました。 あとあとの作品に見られるグリーナウェイ監督のこだわりが、 あちこちに垣間見られる作品かと。 【としこふ】さん 8点(2003-11-05 23:41:48) |
4.近年ますますスノビズムとシニシズムの色合いを深めて、ほとんど鼻持ちならないイヤミさに達しつつあるグリーナウェイさん。まだこの映画の頃は、青臭い’野心”がムンムンと感じられて、なかなか微苦笑を誘われます。こむずかしい理屈はいくらでもこねられるだろうけど、むしろルイス・キャロル風ナンセンスのダークな寓話くらいに考えて、奇態な映像の連続とこれまたかっちょいい音楽に身をゆだねるべき。10人中2人はハマれます(か?) 【やましんの巻】さん 9点(2003-08-27 14:51:30) |
3.さっっっっっっぱりわからん!!なんじゃこりゃ!!おいらも途中で寝ちまった!腐ってくりんご同様、見ていたおいらも腐っていった。 【あろえりーな】さん 2点(2003-04-14 22:36:15) |
2.シンメトリー。結合。。腐敗。。。つまりは1つの終わりと2つの無。映像は結構いいんだけど。う~ん、やっぱり私はこの監督苦手です。さようなら・・・ 【クロマス】さん 3点(2003-02-01 03:06:17) |
【死亀隆信】さん 3点(2002-03-31 21:29:38) |