7.《ネタバレ》 【前書き】
皆さん同じ様な感想をお持ちの様で思わずニヤリとしてしまいます。
幸いにして世界的に本作の興行成績は総じて良い様です。
まだ油断はなりませんが、今後暫くは本作に稼いで頂き是非とも続編作成にGOが掛かる事を願う次第です。
コロナ禍がとりあえず?見せかけの?落ち着きを見せている中、
大画面での映像体験に飢えていた映画ファンに取っては本作は半ば贈り物の様な作品なので、
私個人的には続編は観られるものと期待しています。
【本題】
総じて期待以上だったと思う。
DUNEはリンチ版の映画・少し前に放送されたTV版共に決して駄作・失敗作では無かったと私は思っている。
それぞれ製作者・監督の個性が色濃く出た、評価に値する作品だった。
では何故、今本作を大金を掛けて映画化するのか?
それはやっぱり、スパイダ-マンと同じで「いまの技術でこれ映画化したら凄くね?」と皆が思ったから。
DUNEは数多のSF作品に有形無形に影響を与えた偉大なる古典SF作品だ。
(特にスター・ウォーズ)
皆それぞれ本作には強い思いが有り、特にドゥ二・ヴィルヌーブ監督は「メッセージ」と言う人間の情感に強く訴える
傑作や、「ブレードランナー2049」が好意的に受け止められた事も有り、本作には並々ならぬ思いが有ったと想像できる。
つくづく勇気の有る監督さんだと思う。
出演されている俳優さんも責任の重大さを十分理解しておられるのか、皆さん熱演で見応えがあった。
特にお后様を演じたレベッカ・ファーガソンが素晴らしく、その画面への露出量(イヤらしい意味ではない)が
主人公以上かと思えるくらいの量だった事も有り、まさしく影の主役と言っても良いかと。
マイナスポイントを幾つか
1.ハンス・ジマーの音楽が大袈裟で終盤は食傷気味になった。
2.最後のゼンデイヤの台詞、あれこそまさに本当の蛇足。 冒頭にタイトルと同時に"PART ONE"の文字が出るのだから、
あのタイミングであれを喋らせるのはセンス無さすぎ。少年ジャンプの最終回じゃあるまいし。
この作風のままでPART TWOが語られるならば私は大いに期待したい。
本作が「天国の門」「ジョン・カーター」の様な扱いにならぬ事を強く願う次第。
(念の為ですが、「ジョン・カーター」は大好きな作品です)
最後に、本作を観る方で予備知識皆無の方は背景だけでもWikipedia等で確認される事を強くお勧めします。