3.4日くらいかけて、だらだらと見た。なんというか、びみょーなできである。
キム・スンウは、そこそこ二枚目だし、ダメ男には見えないので、映画の最初の部分は、いかに主人公が情けない男であるかが、延々と描写される。ここがくどくて、思わずリタイアしそうになった。
やっと問題のライターがでてきて、チャ・スンウォンとのからみがはじまるのだが、アクションとしてもコメディとしても、なんとも中途半端。
チャ・スンウォンが、だんだん追い詰められてくると、家庭人としての顔が強調される、という演出は悪くないし、脇のイ・ムンシク(『101回目のプロポーズ』おもしろかった)や、カン・ソンジン(相変わらず、無意味にテンション高い役)、ユ・ヘジン(『王の男』のユンガプ)はいい味出してるのだが、ラストもいまいち、カタルシスがない。だいたい、ヤクザよりももっとえげつない国会議員は女性にビンタされて終わり、というのが、すっきりしない。
オレサマ意識丸出しのこのおっさんが、二言目には「自分は民主化闘争の闘士で、拷問にも耐えてきた」とやるのは、けっこうおかしかったけど。反体制でもなんでも、立場が変われば、やることはいっしょよね。