8.《ネタバレ》 これは名作。『デモンズ』なんて邦題がつけられているのが可哀相。アルジェントの弟子ミケーレ・ソアヴィが監督しているということ以外、『デモンズ』とは何の繋がりもない(そもそも本作は、ソアヴィがはじめてアルジェントの手を離れて撮ったオリジナル作品)。死者が甦る墓場で、夜毎襲い来るゾンビの群れを退治していく管理人とその助手。何ともいい味を出しているのが助手のナギ。知恵遅れのようだが、実は天才(らしい)。首だけのゾンビ花嫁とラブラブになるところが可愛い。また、暴走族ゾンビに恋する少女が自分の肉体を差し出すところが非常に印象的だった(フツーは恋人がゾンビになって襲い掛かってきたら即行で逃げる)。「死と愛」という永遠のテーマをゾンビ映画という枠組みで描いた、異色作。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-31 23:52:52) |
7.《ネタバレ》 シュールで不条理な世界にメロメロになってしまった。ラストシーンは、好感の持てるナギのキャラクターと絶望的な状況との対比が効いて、かなり後味が悪い。邦題を変えれば、もっと評価されると思う。 【センブリーヌ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-03-27 16:09:15) |
6.主演は何とルパート・エヴェレット! ルパ様、アンタこんなところで何やってるの!? え~と、例によって例のごとく『デモンズ』とは直接は関係ない映画ですが、それでも間接的には、デモンズと無関係とは言えないでしょう(超拡大解釈)。『デモンズ』は兎にも角にも、驚嘆すべき見事な作品でした。悪魔のイメージを重ねられたゾンビが映画館を所狭しと跳梁する、独特のスピード感。しかもその背景には、都市生活における人間存在の不安という、哲学的命題が描きこまれている・・・(と僕は思っている)。それにしてもゾンビというモンスターも罪な存在だ。死者が生者を侵食し増殖していくという無目的かつ無制限の、不気味極まるその存在。ホラー映画の題材としては魅力が尽きない。しかし『デモンズ』ほどの作品の後、どんなゾンビものを撮ればいい? といって、ゾンビの魅力に抗えない以上、ゾンビものは撮り続けられる。本作では最早、死者が蘇る理由なんてもうどうでもよい、ソアヴィ監督も、死者が蘇る「事実」をアプリオリに受け入れ、ルパ様も慌てず騒がず、「面倒臭そうに」ゾンビを退治し続ける。最早、そこから映画を始めるしかないのだ。そして生者と死者が戯れ続けた挙句、とうとう、生者側において存在感のなくなったルパ様は死者側へと足を踏み入れる。だからと言って何が起こるわけでもない(せいぜい、退治すべき対象が「死者」から「生者」へと代わった程度(!)に過ぎない)。うん、確かにこの点では本作にインパクトがやや欠けている事は否めない。だがしかし。「デモンズ映画(←邦題)」もまたこうして、ゾンビのごとく無目的に増殖していくのだ。 【鱗歌】さん 6点(2004-10-24 01:32:14) |
★5.ゾンビ映画ですけど、展開が支離滅裂で、リアリティーとかもなく、どっちかゆーたら哲学的?。フランスの意味わからん系のオシャレ映画っぽいんかな。正直こんな詩みたいなノリ(エロくてダークですけど)の映画を観る気分で観たんじゃないので、ほんと苦痛でした。でも、ゾンビと哲学的な雰囲気を合体させた映画はめずらしいと思うし、所々、映像的にもおもろいとことかあったんで、そーゆうダークな哲学オシャレ系な映画を観たい気分の時に観れば、きっと評価は違ってくると思う。それもこれも邦題のせいですね。とにかく、この映画を観た時は普通のリアリティーのある、もしくは意味のわかるゾンビ映画を観たかった気分なので、感想としては、おもろくない、です。 【なにわ君】さん 0点(2004-10-21 00:28:15) |
4.《ネタバレ》 イタリアの人気コミックの映画化…なのに邦題はデモンズ。しかも95。デモンズって95作目まであったの?という冗談はさておき、いざ蓋を開けてみればこれが傑作だった。シュール系ゾンビ映画とでも言えばいいのか、内容は極めて難解で哲学的。最初は割りとまともに話が進んでいくが、主人公がゾンビに噛まれて死神と出会ってから、明らかにストーリーが狂った方向に進んで行く。夜の街へと向かい、平然と一般人を虐殺する主人公(この時のBGMが第9“時計じかけのオレンジ”バージョン!)。謎だらけの展開は最後まで続き、結局何の解答も示されないまま幕を閉じる。人によっては怒りしか沸いてこない映画かもしれないが、この映画の持つスタイリッシュで退廃的な美しさは一見の価値あり。 【終末婚】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-07-16 15:59:29) |
3.《ネタバレ》 この映画のゾンビはおまけみたいなモノ。意味もないエロシーンとかを削ってナギの出番を増やしたらもっと良かったかも!?主人公が車を走らせて世界の果て!?みたいなところに行くシーンが好き。 【わーる】さん 8点(2004-01-21 12:29:11) |
2.《ネタバレ》 「デモンズ」と云うタイトルでなければ充分賞賛に値する作品だと思うな。笑う為の映画=B級ホラー作品としてはシニカルな部類に入ると思うが死霊のはらわた系の笑いのツボは押さえてあるし。副主人公のナギ、可愛いぞ。彼がいなかったら作品の魅力は無いに等しい。なんて俳優かは知らないが、「ジェヴォーダンの獣」に何気に出演してないか? 【ender】さん 7点(2003-11-18 14:06:27) |
1.冒頭、いきなりドアを開けて入ってくる1人の男、そして、何食わぬ顔で脳天に出会いの一撃を喰らわす主人公…こんなとんでもないオープニングから始まる本作は。デモンズ95というタイトルがついているが全くのインチキ。したがってデモンズシリーズではありません。テンポが非常に悪いうえに、支離滅裂。最後まで「え…?」という言葉が絶えなかった。 |