すずめの戸締まりのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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すずめの戸締まり

[スズメノトジマリ]
Suzume
2022年上映時間:121分
平均点:6.56 / 10(Review 45人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-11-11)
公開終了日(2023-05-27)
ドラマSFアドベンチャーファンタジーアニメ青春ものロードムービー
新規登録(2022-08-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-04-07)【イニシャルK】さん
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監督新海誠
演出瀬下寛之(CGキャラクター演出)
原菜乃華岩戸鈴芽
松村北斗宗像草太
深津絵里岩戸環
松本白鸚(二代目)宗像羊朗
染谷将太岡部稔
伊藤沙莉二ノ宮ルミ
花澤香菜岩戸椿芽
神木隆之介芹澤朋也
原作新海誠
脚本新海誠
音楽RADWIMPS
作詞野田洋次郎「すずめ feat. 十明」/「カナタハルカ」
荒井由実「ルージュの伝言」
松本隆「SWEET MEMORIES」/「卒業」
井上陽水「夢の中へ」
秋元康「バレンタイン・キッス」
竹内まりや「けんかをやめて」
康珍化「ギザギザハートの子守唄」
作曲野田洋次郎「すずめ feat. 十明」/「カナタハルカ」
荒井由実「ルージュの伝言」
細野晴臣「SWEET MEMORIES」
井上陽水「夢の中へ」
竹内まりや「けんかをやめて」
馬飼野康二「男と女のラブゲーム」
芹澤廣明「ギザギザハートの子守唄」
主題歌RADWIMPS「すずめ feat. 十明」/「カナタハルカ」
挿入曲荒井由実「ルージュの伝言」
松田聖子「SWEET MEMORIES」
井上陽水「夢の中へ」
斉藤由貴「卒業」
国生さゆり「バレンタイン・キッス」
河合奈保子「けんかをやめて」
製作コミックス・ウェーブ・フィルム(「すずめの戸締まり」製作委員会)
東宝(「すずめの戸締まり」製作委員会)
KADOKAWA(「すずめの戸締まり」製作委員会)
アニプレックス(「すずめの戸締まり」製作委員会)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
制作コミックス・ウェーブ・フィルム
配給東宝
作画田中将賀(キャラクターデザイン)
新海誠(絵コンテ/イメージボード)
美術丹治匠(美術監督)
新海誠(色彩監督)
編集新海誠
録音山田陽(音響監督)
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123
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25.《ネタバレ》 多少おどろおどろしいシーンもありますがありがちな突然のショッキングなシーンというのはなくそういう点で好みの映画でした。
荒唐無稽なアイデアというわけではなく日本人の肌感に合う、つまり別の見方をすれば割とありがちなアイデアから脱してはいないと思いました。
感動の後すっきりした終わり方が良いと思いました。
しかし見た直後はそうでもなかったのですが、帰宅の道すがら思い出してみると喉元に引っ掛かる違和感のようなものもありました。
猫の性格づけというか意味付けが不安定で、上手い転換というよりなんかいやーな騙され方した感があります。
最後に男が帰ってくるシーンがありますが、じゃあ日本から地震を一掃したということでしょうか。まさかね。変な所です。
3.11の津波は遠く太平洋沖で発生した地震なのですが、この映画のミミズは国内にうづいているだけであり、それさえ退治すればいいのだろうか。変に感じます。
地震や津波は発生させなければよいという種類のものではないことは日本に住む者なら誰でも知っている事です。起こるものは起こるのだから防災や減災のため普段の用意や心構えの方が大事だよねとあらためて思ったのでした。
まあ深く考えず単純に映画として評価するなら、流して見るなら自分の好みに合う良い映画でした。では時間が経ったらまた見るかというとそれはないなと思う映画でした。
現場からは以上です。
ほとはらさん [映画館(邦画)] 6点(2023-03-18 21:39:45)
24.《ネタバレ》 相変わらず絵は綺麗。
キラキラ夜空もちゃんと出てくるし、新海エフェクトのかかった夕日がちなシーン、都会の建物の林立具合も美しいし、東京都を見下ろしたような緻密な描画も登場する。
美しく緻密に描かれた自然や都会の中で登場人物たちが躍動し、人外の大いなる存在が荒ぶる壮大な姿を映画館の大音響とともに観てしまうと、大迫力に押されてそれだけで涙が出てしまう...。

ただ、他のレビュアーも書いているように、引っかかる点も多かった。
- 要石になること=体が凍ること。これは凍るのではなく、石英として結晶化していく描写だったのか?
- 要石の化身が動物なのはいいが、グッズ展開を見込んだようなファンシーで目の大きいネコである必然性は...
- 細腕の女子高生にあの懸垂は無理がある。新海誠は筋トレを経験すべき。
- 地鎮、荒ぶる神、神の人情味のなさ...もののけ姫?
- みみずが殲滅されるときは全身モコモコに膨らんで虹色に破裂する。エヴァ?
- 椅子...ピクサー映画を見ているようだった
これらが対して何を暗喩しているのか、掘り下げた先に果たして奥行きはあるのかが自信を持って感じられず、鑑賞中引っかかり続けた。
- そして愛が全てを解決する、世界を救う、ヒーロー譚…。ハリウッドや昔のトレンディドラマのような既視感...
- オープンカーのルーフの故障、などなど

震災を風化させないというテーマ自体はチャレンジングでリスペクトするし、2時間退屈せずに見れたし、傷ついた魂の救済や異なる世界線と時空の交差が描かれているところは他の新海誠作品同様に私の琴線をボロンボロンかき鳴らしてくるので、そこは大いによかった。叔母さんの善意の代償について辛辣な心情を吐露するシーンも現代の心情に寄り添っていてとてもよかった (たまきさんにはその後、みのるさんと幸せになる将来が待っていてほしい)。
だけど、先述の設定の恣意性がもうちょっとなんとかなったのではという思いが残り、この点数とさせてもらった。
本当は震災、人知を超えた不条理さとそれでも生きていく、生きていかねばならない人間たちそのものを描くつもりが、大人の事情でネコやイケメン、ラブロマンスを捩じ込まざるを得なかったのか?私の掘り下げが足りないのかも知れないし、そもそもが文芸性よりもエンタメ性に振っていて、前提とする視点が異なるのかも知れない。
どこかの機会で再鑑賞したい。
よこやまゆうきさん [映画館(邦画)] 6点(2023-01-15 00:01:06)
23.ロードムービーの趣きですね。脚本はかがみの孤城の方が良かったかな。作画はすずめの戸締まりの方が少し良かった。
よしふみさん [映画館(邦画)] 7点(2023-01-14 21:02:52)
22.《ネタバレ》 友人が「ネコの扱いがどーも・・?」と言っていたので、ネコ好きの私としては、じゃあ今回は観なくていいか、と単純に思っていたのが、ポッカリ仕事のキャンセルで時間が空いたのでやっぱりこれか、と足を運びました。

結果、開始30分後あたりから引き込まれるわ、日本中走るわ、飛ぶわ、で目まぐるしかったものの、楽しめて良かった!!
確かに震災の傷はまだまだ解消されていないし、いろいろ??なところはあったけれど;。
芹澤君はいいねえ~(#^.^#) 旅の途中で出会う女性たちもみんな親切だし。人情は昭和っぽいかしらね。
で、、ダイジン、いいやつじゃんね、人間の代わりに救ってくれた。でもやっぱりいけにえみたいで・・。
そこが解消されれば+1点
AKOさん [映画館(邦画)] 7点(2023-01-14 17:48:02)
21.《ネタバレ》 良かった。世界観は整理できないところも多いが、ロードムービーとしては最高。旅の途中で出会う人物もバトンを渡しているようだった。芹澤が一番良かったかな。映像も素晴らしいし迫力十分。最後はグッときた。あれから12年。同じような経験をしている子が前向きに生きていることを願う。
ラグさん [映画館(邦画)] 8点(2023-01-09 17:46:03)
20.《ネタバレ》 ★巷でいろいろ言われてたので心配しながら見たけど、普通に面白かった。 ★タイトル通り「主人公の女の子が地震の起こる元を不思議な力でとじていくお話」としては、スペクタクルな絵と音楽でごまかされてるけど(いや、見ごたえはあります、劇場で見ると)、すずめの能力、サブキャラの草太(閉じ師)や猫(要石)のダイジン、大みみずと常世、すべての設定がふわふわ過ぎる。 ★ただそんなのが気にならないくらい一つ一つのエピソードが面白くてくすっとしてしんみりしてちょと泣けて、好感持てた。ロードムービーは言いえて妙。 ★椅子の草太、椅子なのにしかも3本脚なのにアクティブ過ぎ!新しいアクションジャンルにしてもいいくらい縦横無尽に駆け回る。馬のギャロップみたいな「足音」が爽快(笑)。人間の姿だとただのスカしたイケメンかと思ったら寝坊はするはAIロボ呼ばわりされて子供たちのお守りさせられるし。 ★しかもネット含め衆目に堂々とさらされまくってるし(ダイジンもだ)。こうした不用心ともいえる開けっぴろげさと、実際の人間関係の微妙さとなんかずれた感じが現代っぽい。 ★震災をネタ(エンタメ)にしたことに対する批判については・・・半分は同意するがもう半分は過剰じゃね、と思う。特に当事者でもないやつらが得意げになって叩いてる様は見苦しい。じゃあ(同種の傾向を持つ戦争映画もだけど)いつまで遡ればいいのかね?直接体験したひとがみんな亡くなるまで?でもそれまでにまた災害起こるよね。 ★架空の物語なんだから全部架空にしちゃうのもありだが、たとえ東北とか311とか言わなくたってあの映像見りゃ分かるだろうし。どこまでブラインド掛ければいいのか?さじ加減は難しい。 ★ドキュメンタリーならOKなのか?ドキュメンタリーだって作成者の思想や脚色は入る。それに自分はエンタメだからと言ってドキュメンタリー映画に劣るものではないと思う。 ★「戸締り」は特別な能力者が地震の巣を封じ込めてはい解決、ではなく、登場人物たち、そして我々観客に対する呼び掛けでもある。大切な人、ものをなくすのは辛いし、過ぎ去った時は戻らないけど、いつかは前を向いて歩いていける、そういうきっかけを探そうよとも言えるし、目に見えない災い、いつ降りかかるかわからないそういう国に住んでいるんだなあと改めて思いを強くもする。 ★純粋に映画としては若干中途半端な出来かなだけど、観てよかったと思えたのでこの点数。
wagasiさん [映画館(邦画)] 7点(2023-01-09 00:47:31)
19.『君の名は.』『天気の子』に続く,災害シリーズですね.
あり得ないような現象が描かれていた『天気の子』よりは受け入れられますが,自然災害を人知を超えた存在が介入しているような描写はどうかと思います.エンジニアの端くれとしては,受け入れがたいです.
電子通貨が普及し始めた現代ならではのロードムービーで,面白かった.
あきぴー@武蔵国さん [映画館(邦画)] 6点(2023-01-05 21:54:32)(良:1票)
18.《ネタバレ》 期待値が高くハードルが上がりすぎたのか、肩透かしをくらった感じではあります。設定があまりにも突拍子すぎて色々と気になることが多すぎました。お得意の映像と音楽の融合はあまりインパクトがなかった気がします。
いっちぃさん [映画館(邦画)] 5点(2022-12-17 18:50:03)
17.色々とツッコミどころは多いし、説明不足のところも多いし、結構モヤモヤする。
それでも見終わって、明らかに楽しい。
監督の人間観だったり、恋愛観が至極真っ当だからだろう。
見てる途中、「あーこれロードムービーにしたかったのね」なんて、余計なことも考えてしまうくらい、集中させる力は弱いんだけど、端々のシーンが楽しくてうれしくなってしまう。
個人的に好きなのは、神戸のスナックのシーン。
母親から夜の女への変身が見事で、店も色っぽくて好き。
そのほか、イスやら猫やら、主要なキャラクターもなかなかかわいいし、新海監督は商業映画のツボを押さえているなあ。

いい映画だと思う。天気の子よりはずっと好き。
まかださん [映画館(邦画)] 8点(2022-12-16 17:55:43)
16.《ネタバレ》 見終わって「大満足!」とはならず、なーんかモヤモヤしてて、これは何だろう?と考えました。
面白かったんですよ。SNSで猫を追うやり方、旅先で会う人々との交流や、旅の途中で災害を閉じてゆく過程。ミミズのスペクタクルな映像。新海監督が少人数でやってた時と違って、音楽も映像も役者も、何もかもがお金がかかってて見事。
でも見終わって
「凄くよくできた映画を見て、大満足!」
とならない。何故だろう? と思って考えて気が付きました。
細かいところがよく分からんのです。いっぱい「?」なのです。広げた風呂敷が、締め閉じられてないんです。
大きな風呂敷はきちんと締められているので、見終わったときはハッピーエンドに素直に「良かった」って思う。
でも、小さな風呂敷は広げっぱなし。いくつもいくつも締め閉じられず広げっぱなしなんですよね。

・ダイジンの何もかもがわからない。なんであのニックネーム? あいつは何でスズメに執着するの? なんでカレシを呪った? 要石に戻ってやったのはどうして?
・黒いデカい猫(左大臣)は何もかも分からない。ダイジンとの関係も分からない。
・爺さん、「出来ない・無理」しか言わなかったけど、何のために出てきたの? 過去に猫と何かあったみたいだけど、思わせぶりなだけ。
・おばさんがヒステリックに本音ぶちまけるシーンは必要? あれちゃんと収拾ついてる? 何故叫ばせた?
・そもそも、すずめは子供の頃何故あっちに行けたの? すずめがミミズを見れたのは何故?

ほかにもたくさん。こんだけ風呂敷広げっぱなしで、ラスト「良かった」って観客に思わせるのも大したもんです。
でもね、でも。これじゃ監督に
「よく分からなかったら、小説買って読んでね」
って言われてるみたいでモヤモヤするんです。

「君の名は。」の時は、一応全部風呂敷は締められてました。お父さんのバックボーンなんか「そういう事なんだろうな」と想像出来る最小限の情報は全部映画に出てた。小説は映画の世界を深く味わうために買うものでした。

でもこの作品はそもそも、情報を出していない。映画を見た観客が、更に財布の紐を開かないとワケが分からないのって、あまり好きではありません。
もったいないですねー。ミミズの回を一回減らして、その分を上記の説明に振り当てて欲しかった。
りんどうさん [映画館(邦画)] 6点(2022-12-14 20:32:34)(良:2票)
15.《ネタバレ》  震災テーマの希望ある決着は非常に良かったです。良い。
 伝奇ものっぽいおどろおどろしい感じも、こんなのも描けたんだーと、今後こっち方面で特化した作品を作られたら楽しそう! と思ったりなんかしました。

 しかしいろいろ気になる点が多々あり、列挙しておきます。

--
・主人公の成長物語として見ると物足りなかった
 男性主人公だと、

 自分のことは自分で助けるしかないと覚悟を決める
 →力を得る
 →自分の力によって助かる他者がいることを知る
 →公的使命感に目覚める

 とかいう展開になるのが女性主人公だと、

 そもそも自分を救うのは自分と思ってない(力がなくて、得ようと思っても得られないとあきらめている)
 →力を得る
 →自分で自分のことを助けられるんだ

 という感じで、男性主人公の成長物語のスタート地点に立っただけなんですけどと思ってしまって、重要ではあるけど、なんかな(主人公たちがヒロイックな力を持ってるので余計に)という感想。ゴールがそれならもっと地味な設定にした方が良くなかろうか。

--
・今までの作品とは変わって恋愛をメインのテーマにしないのはわかるんだけど、突然「好きな人のために!」とか言いだして、中途半端で、それっぽい伏線とかエピソードも足しちゃってるので、どっちがやりたいのかよくわからんみたいな

--
・草太が「死にたくない」とか言いだすのが全く解せない
 そもそも自分の家系でやってる戸締りの使命のために自分の人生の何割かが消費されても構わないと受け入れて全国行脚までする覚悟が決まってるキャラが、そんなん言うか? と思ってしまい。(いきなり受け入れがたいのはわかるけどそのうち納得するキャラにしか見えない)
 なんか、主人公が助ける目的成立のために無理やりそういう言動やら性格に捻じ曲げられてるようにしか見えなくて、新海誠作品て、自分の考えたかんどうてきなはなし成立のために登場人物や、場合によっては視聴者の感情移入する感情まで捻じ曲げようとしてくるところが、しばしば気持ち悪くなってくるのですが(失礼)。


--
・昭和の懐かしいメロディ連打がなんだかなあ
 前までのRADWINPS全開が好きだったので、賛否両論あるけど慣れもあるだろうし、期待してたのですが、なくて拍子抜けでした。
 「懐かしがる人はこういうのが聞きたいんだろう?」的あざとさも鼻についてしまい。


--
・ダイジンがかわいそう
 社会正義のために特定個人を犠牲にすることはやめよう、というのが最近の方向性と思ってたのですが、非人間存在を犠牲に肩代わりにするってやってることが偽善で本質的に変わってなくて、非常に昔ながらの偽善的解決になってて、そうじゃない誰も犠牲にならない地平を期待してたのだがなあ。
simさん [映画館(邦画)] 7点(2022-12-14 13:41:47)
14.《ネタバレ》 3.11を根底に描いた映画は数あれど、ある種のケジメや未来に向けての「希望」を持たせてくれた作品として貴重。
確かに心にトラウマを抱えている方々にとって、この作品の一部にある震災描写や、スマホから発せられる緊急地震速報の音は恐怖であり、鑑賞に注意が必要かもしれない。
ただ実際には、「すずめ」が心の奥底に抱えているわだかまりの払拭、あるいは自分が行動しなくては厄災を防ぐ事が出来ないという使命感、それに立ち向かう為の旅立ち、そこに共感と勇気が与えられ恐怖が和らげられる。
その描写は明快であり、心が揺さぶられる。
そして旅の先々で出会う人々の優しさ。ここに本当に胸が熱くなった。善意のロードムービーである。
愛媛の民宿の女子高生も、神戸のスナックのママもその存在は人のあるべき姿。何か行動しようとする者をひたすら応援する。
そこに恐怖に打ち勝つ「希望」が感じられた。
3.11の直後に見られた、ボランティアの方々の迅速かつ的確な人道的行動、また国内、世界各国から寄せられた支援や温かい言葉。何か重なるように思い出してしまう。
もちろん、災害は毎日の様に世界中で発生しているし、「閉じ師」がどれだけいれば世界を救えるかなんて考えると、このアニメも所詮甘ったるい空想にしか過ぎない。海外の災害に神道が通用するとも思えないし。
しかし、鑑賞後に感じたある種の幸福感は、確実に「希望」とイコールである。
「すずめ」の選択した行動は尊く、新海監督の熱く強いメッセージとして受け取った。
こたさん [映画館(邦画)] 8点(2022-12-14 08:44:41)
13.映画の日に映画館で鑑賞した。その前にAmazon Primeで見た12分間の無料特典映像を見た時には正直期待感も無かったが、物語中盤くらいから加速度的に面白くなる。昨今のアニメ映画は映像の綺麗さと音響のすごさでとてもいい作品が増えていると思っているが、本映画も映画館で見る効果が大きく是非映画館で鑑賞したくなる作品。物語の盛り上げポイントと、音楽を効果的に的確に入れてくるところは監督の得意とするところでこの映画でもここぞというところで使用してくるあたりさすがでした。今度はI-MAXとかで見てみたい。
ソウリさん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-02 10:24:36)
12.これはかなりの秀作だと思います。 いやあ、久々にアニメ作品を観て感動しました。
 
とにかく、話がおもしろく展開が早いのでどんどん作品に引き込まれてしまいます。
現金やカードを持たなくてもスマホがあれば旅ができてしまうあたり、今の時代を物語っているんだなあ実感。
これって、10年前だと成立しない話じゃないでしょうか。
こうなると、スマホを持っている人物は手ぶらでも出かけられて、主人公がどんなに若くても冒険が可能になってしまうんですよね...
 
そして終盤、東日本大震災のシーンがあり胸が締め付けられる思いをしました。
さて、この作品が海外で上映されたときにどれくらいの人が同じように感じるのかなあと素朴に疑問に思いました。
 
もう一度、二度と鑑賞したい作品です。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 8点(2022-12-01 22:08:04)
11.《ネタバレ》 約11か月ぶり2度目観賞。新海誠監督によるSF恋愛ファンタジー。女子高生のアタシと、教員志望の大学生が変えられたポンコツ椅子による列島縦断の旅。新海監督による美しい風景を背に、様々な人と出会い、再開し、別れたりしながら北へ向かって進んでいく。紅い空中ミミズなどちょっとクセもあるけど、人間ドラマは共感できた。良作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2022-11-27 02:28:11)
10.《ネタバレ》 ファンタジーというか伝奇ものというか、そういう感じを受けました。日本の奥深く、この世ならざるところに蠢く厄災を東西に分かれた要石が抑えており、時たま開く後扉を封じ流ために暗躍する一族とそれに巻き込まれた少女の話。いやお前が抜いたせいじゃねーかよ!とか言ったらダメですね。加藤保憲中嬉々してぶっこ抜きそうですが。
君の名は〜からの一連の作品群の中では間違いなく一番好きです。テーマというか設定というか。3.11をモロに意識しているので万人におすすめ!といえないのがアレですが。キャラクターは最初見た時全2作のヒロインよりもあまりパッとしないなーとか男の方ハウルじゃね?とか色々思いましたが、草太はすぐ椅子になっちゃいますし、鈴芽は動いてる姿見るたびにどんどん愛着が湧いてきて好きになりました。
正直「ここでこの曲流す?」とか「ちょっとジブリ意識しすぎじゃない?」とかも思うんですが許容範囲内。
何より自分が好きになったのが物語の落とし方。終盤で鈴芽が「私が代わりに要石になる!」と言い放ったのでもしやそっち系の落とし方と心配しましたが無事に2人とも生還した点です。
そもそもこういう作品でよくある「長い年月を経てやっと再開できましたー!」とか「愛する人と一緒にいたいから世界ぶっ壊しちゃいましたー!」という落とし方があまり好きではないので、ひと騒動あとの再出発の意味を込めての「行ってきます」そしてほとぼりが冷めての「お帰りなさい」の言葉がとても幸せな気分になりました。
結局ダイジンお前何がやりたかったん?とか色々と気になる点はあれど、終わりよければ全てよし、という感じでとても楽しかったです。
クリムゾン・キングさん [映画館(邦画)] 8点(2022-11-26 00:30:49)
9.《ネタバレ》  自分的には日本アニメを再発見した「君に名は」を超える傑作。出世作を超える作品、なかなかものにするのは大変と思われますが見事成し遂げてくれました。制作サイドも喜んでいることでしょう。小隕石の落下、異常気象に次いで再び天変地異、地震を取り上げその危機に対処する姿をボーイミーツガールに絡ませる王道展開もばっちりはまっています。更に好みのロードムービーなところも素敵です。唯一気に入らないのは彼氏が異常なまでにイケメンだってことだけですが、まあ、椅子になったりしますので、ざまあ、的にメシウマ感を味わえます。
 「天気の子」で最大の失敗だと思ったのは主人公よりルックスが魅力的なサブキャラを出してしまったところですが、今回はそのようなこともなくそれぞれに魅力的ながら主人公を超えない程度のルックスがサブキャラには与えられています。そんな感じでちと主人公が美人すぎるきらいがあり逆に個性を失ってはいますが、全然、よろしいです。
 いきなり猫を追ってフェリーに乗ってしまい、運賃はどうするのって心配していた自分でしたが、今時はスマホがあればそれなりの金額は使えるようになっているのですね。なるほどって感じ。でもなあ、若い女の子がヒッチハイクで移動するって事をおしゃれな冒険的に描くのは少し嫌な感じですね。それで、次の展開につながる出会いになったりするので物語的には必要なんでしょうが。あと、椅子の脚が三本だったことの説明があると思ったんですがそれはありませんでしたがこいつが走り回る姿は傑作であります。
たこのすさん [映画館(邦画)] 9点(2022-11-23 18:09:49)
8.《ネタバレ》 泣きました。
やっぱり「帰るところがある」=「待っている人がいる」というなんでもない日常の有り難さを痛感させてくれる良い映画でした。
前作よりストーリーは断然良かったが、以前に感じられた圧倒的な画の緻密さが今作は感じられなかった点が悔やまれる。
すたーちゃいるどさん [映画館(邦画)] 8点(2022-11-23 14:39:06)
7.《ネタバレ》 過疎化や自然災害を扱いながら日本を縦断していくロ-ドムービー。
これが受けない訳ないというくらい、日本人のツボを押さえまくってる気もするが、地震にトラウマのある人にはかなりキツイ内容かもしれない。
新海監督は「君の名は」以降スマホを物語の進行に欠かせないガジェットとして巧みに取り入れているが、今作も恐怖を駆り立てる要素として、スマホの地震通知が上手いこと機能している。
背筋が寒くなる地震通知からの災害描写、そこから一気に物語に引き込まれると、そのまま最後までのめりこんで観てしまった、いやー面白い。
勾玉さん [映画館(邦画)] 8点(2022-11-19 22:47:14)
6.「脅威」に対する人間の無力と儚さ。だけれども、一時でも長く生き続け、存在し続けていたいという切望。
廃すてられた場所に眠る思いを汲み取り、悔恨が漏れ開きっぱなしになっていた“戸”を締めるという行為が織りなすファンタジーは、想像以上に「現実的」で「普遍的」だったと思う。
現実社会における災害やそれに伴う悲劇を果敢に題材として取り込み、秀麗なアニメーション表現の中で描いた試みと、ストーリーテリングの方向性自体は、間違っていなかったと思う。
ただし、その結果が、映画としての面白さや、オリジナリティとして結実していたかというと、必ずしもそうではなかったと思う。

我が子二人と連れ立って劇場鑑賞して、決して残念な映画ではなかったし、無論観たことを後悔する類いの作品ではない。
この国のアニメーション監督として紛うことなきトップランナーである新海誠の作品である以上、見逃すべきではない。
ただそれ故に、その新作に対しては、高いハードルが用意されることは避けられない。

社会現象ともなった「君の名は。」、そして個人的にはそれ以上の傑作だと確信した「天気の子」。
本作は、その過去2作とも時代背景を共有しており、「災害」という共通のテーマを扱っている点を踏まえても、三部作の一つとして捉えられる作品だろう。そしてより直接的なファンタジー描写や、アドベンチャー展開など、三作の中でも最もエンターテイメント性の高い作品だったと思う。
ただ、何かが圧倒的に物足りなかった。それが映画的なエネルギー不足に直結しているように思えた。

それは何だったか?
上手く言葉を選べていないかもしれないが、個人的な感覚から浮かんだことは、“エゴイズムの欠如”だった。

僕が新海誠の過去2作品から得たエモーショナルは、主人公たちが発し貫き通す圧倒的な“エゴ”によるところが大きい。
流星が町に降り注ぐその間際であろうとも、ようやく訪れた焦がれた相手との逢瀬に没頭し、過ぎ去った時間すらも覆す。
この世界の理も仕組みも無視して、無責任だろうが、独善的だろうが、世紀の我儘を押し通す青臭さ。
不可逆を覆そうとも、世界が水没しようとも、それでも「大丈夫だ」と言い切る若い生命の猛々しさと瑞々しさ、それをまかり通すアニメーション映画のマジックに僕は感動したのだと思う。

そういった映画的なエゴイズムが、本作からは薄れてしまっているように感じた。
それはもちろん、現実世界の災害や悲劇を取り扱ったことによる真摯な態度とも言えよう。
でも、それによって映画的な面白さが表現しきれないのであれば、本末転倒であろうし、その題材を取り扱う意味が果たしてあったのかとも思う。

自然災害をはじめとする脅威に対して人間は為す術もない。特にこの十年あまりの時代の中で、この国の人々は改めて痛感している。
そういう現実がある以上、安易なハッピーエンドなどは描くべきではないだろう。
しかし、それが現実だからこそ、せめて映画世界の中では強烈なエゴイズムを貫き通す人間たちの姿を見たいという思いも、今この世界の多くの人が秘める思いではないか。

本作の主人公たちが何も成し遂げていないなどというわけではもちろん無い。
けれど、悲劇的な現実を超越するほどのマジックは、この映画から感じることはできなかった。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 6点(2022-11-15 22:21:24)
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【点数情報】

Review人数 45人
平均点数 6.56点
000.00%
100.00%
212.22%
324.44%
436.67%
536.67%
61124.44%
7920.00%
81328.89%
936.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.22点 Review9人
3 鑑賞後の後味 8.22点 Review9人
4 音楽評価 8.71点 Review7人
5 感泣評価 7.85点 Review7人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
アニメ映画賞 候補(ノミネート) 

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